超富裕層(個人資産5,000万ドル(約55億円)以上を持つ人たち)はどこに住んでいる?(GLOBAL WEALTH REPORT2016)
公開日:
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富裕層の資産運用
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。
今回は「超富裕層の実体」について。
CREDIT SUISSEが出している”GLOBAL WEALTH REPORT2016”によると、全世界で約14万900人の成人が個人資産で5,000万ドル(約55億万円)以上を持つ超富裕層と言われる人に分類されています。
超富裕層の住むエリアと国は?
彼ら”超富裕層”がどこに住んでいるか?を細かく分類すると、
<Ultra high net worth individuals,2016:Top 20 countries>
(出典:GLOBAL WEALTH REPORT2016)
北米:73,400人(52%)
欧州圏:29,800人(21%)
アジア太平洋地域(中国、インドを除く):18,800人(13%)
国別の人数でカウントすると、
米国:70,400人(+500人/対2015年)
中国:11,000人(+640人)
ドイツ:6,100人(+500人)
イギリス:4,700人(−700人)
フランス:4,100人(+600人)
日本:3,600人(+1,000人)
イタリア:3,300人(+400人)
カナダ:2,900人(+100人)
大韓民国:2,500人(+200人)
インド:2,300人(+100人)
その他
世界中で見ても、北米(米国)が52%と圧倒的な数の超富裕層が住んでいることが分かります。
そして、中国の超富裕層人口も爆発的に増加し、今後も増加傾向にあるというのは周知の事実です(既に「富裕層人口は1億人を突破している」との情報もあります。つまり、日本全人口よりも中国人富裕層の方が多いということです)。
超富裕層の資産はどのように管理/運用されている?
もともと彼らの多くは自らでビジネスをしていたり、また一族代々の資産を継承し今後も継承していくなど「資産を築いた理由」は様々ですが、結局は彼ら超富裕層には「資産を守り継承していくために相談できるアドバイザーやプライベートバンカー」が黒子として側にいるというのは間違いありません。
※自分の側にアドバイザーがいる人いない人(資産家にはアドバイザーが必ずついている)/投資アドバイザー
当然、歴史があるスイス本国のプライベートバンクは独自の資産保全の方法を提供できるからこそ富裕層や超富裕層もスイスプライベートバンクを活用しています(※日本の証券会社や銀行でいう「プライベートバンキング業務」はグローバルで比較すると「全く別物」(例え「外資系」と呼ばれている銀行であっても))。
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上のレポート内で日本を確認すると、対2015年では日本の増加数が目立っていますが、これは単なる「為替の影響だけ」であって実際の「富そのもの」は増加していないとレポートで指摘されています。
加えて、金融資産や不動産価格も大きく増加している訳ではなく、今後の「富の推移」の見通しとしてはネガティブな見方がされています。
今後も伸び悩む日本経済のもとでは、日本の超富裕層、富裕層も「資産の保全方法」「殖やし方」を再考、修正していく必要があるでしょう。
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