資産運用基礎その②:「最終利回り(Yield to Maturity/YTM)」〜債券投資の4つの利回り〜
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資産運用の基礎、Q&A、基礎用語
こんにちは、真原です。
今回も前回に引き続き資産運用基礎の「債券投資」の下記④つの利回りのうちの②つ目。
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応募者利回り(Yield to Subscribers)
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最終利回り(Yield to Maturity/YTM)
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所有期間利回り(Holding Period Return/HPR)
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直接利回り(Current Yield)
前回分「1.応募者利回り(Yield to Subscribers)」については、こちら。
で今回は、2つ目の
②:「最終利回り(Yield to Maturity/YTM)」
について。
「最終利回り(Yield to Maturity/YTM)」とは?
「最終利回り(Yield to Maturity/YTM)」とは、既に発行されて債券市場で売買されている債券(=既発債)を購入/投資して、償還(満期)まで保有した場合の「利回り」のことを言います。
具体的に見てみると・・・、
〜既発債の条件〜
表面利率(=金利) :1.0%
価格 :額面価格100円に対して101円
残存年限(満期まで):4年
既に発行済で満期まで残り4年、債券市場で流通しているこの債券の場合です。
額面価格100円に対して101円で購入し、表面利率1.0%、残っている年限が4年間(満期まで残り4年間)で運用した場合の、1年あたりの年利(利回り)がいくらになるのかを考えます。
【「最終利回り(Yield to Maturity/YTM)」の計算式】
{表面利率+(額面金額ー購入価格)÷ 残存年限}÷ 購入価格 ×100
なので、
{1.0% +(100円−101円)÷ 4年}÷ 101円× 100 = 0.742…%
となり、この債券に投資すると、償還(満期)までの残り4年間は、年利0.742%で運用することになるということです。
利回り計算とはいえ「最終利回り」という言葉の定義と計算式さえ分かれば、小学生でもできる単なる加減乗除なので、何ら難しいことはありませんね。
次回は③つ目の、
3.所有期間利回り(Holding Period Return/HPR)
について確認してみたいと思います。
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