(Q&A)USD建て一括投資の場合はドル円レートが影響しますが、どのように考えるべきでしょうか?
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資産運用の基礎、Q&A、基礎用語
こんにちは、眞原です。
今回は、実際のご相談内容に沿っての情報です。
ポイントは、
・上げ下げ為替予想を止める
・為替リスク分散(円資産価値目減り)を減らす上ではUSD建て資産へ投資する
・「円安/ドル高要因」を確認する
です。
<Q.>
1.)質問ですが、ドル建ての一括投資だとドル円のレートが影響してくれると思います。2.)今後10年~20年くらいのスパンだと、円高と円安どちらに触れる可能性が高いと予想しておりますか?
3.)また、もしご意見を持っておられましたらお教えいただけるとありがたいです。
<A.>
1.)
そうですね、USD建てオフショア一括投資では、確かにUSD/JPYの為替レート変動によって資産増減に影響してきます(JPY換算の視点から)。もし仮に今よりも円高になっているタイミングで、オフショア資産管理口座から資金を引き出す手続きをした場合ですが・・・、
まずは米ドルをそのまま受け取って、為替が短期的に円安になったタイミングで米ドルから日本円に戻せば良いので、ご心配されているようなドル安円高の為替変動による差損(=為替リスク(??))を考える必要はありません。
2.)
また、そもそも為替予測は取引量額ともに多く最も難しく、個人投資家の資産運用において、為替上げ下げ予想自体、正直意味をなしません(そもそも誰一人予測出来ないため・・・)。大事なのは、円高や円安に賭けるということではなく「どちらになっても良いように通貨分散をしておく=リスクヘッジをしておく」ということです。極論を言えばドル円資産を50:50で持っておけば、為替変動リスクはゼロです。
また、円安になれば、理論上その分の円資産価値が目減りますが(輸入物価などが上昇する悪いインフレへ)、その円資産価値目減りリスクを抑えるためにはドル資産を持っておくことで防げます(ドル資産が増えるため)。
一方、円高になればドル価値が目減りしますが、◯◯さんは基本的に日本円資産が多いと思うのでそちらの為替価値は変動せず影響は軽微でしょう(円高時は円資産から取り崩すなどの対処でなんとかなります)。
3.)
今後の為替(+金利)に対する私個人の見方を最後にお伝えします。 前提として日本の財政状況、金融政策事情、米国の金利状況を考えると「ドル高・円安要因(ドルが買われ円が売られる理由)」が多く、今の114円台から、まずは来年2018年末までに121円台へ円安、そしてそこからは130円台を目指してドルが買われる方向性だと思っています(ドル高・円安方向です)。最後に、ご参考にこちらもご一読ください。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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