主観(勘違い)を排除する資産運用
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最終更新日:2021/02/09
資産運用の基礎、Q&A、基礎用語
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回の記事内容は個人投資家の投資行動に関わる『勘違い(バイアス)』について。
専門的に言うと「行動ファイナンス」の分野なんですが、あれこれ説明すると難解過ぎるのでここでは簡単にまとめます。
まず、そもそも誰もが、毎日何かしらの行動をするときは、あらゆる情報や過去の経験や想定されうることなどを下に自分が「正しい」と思って「その行動」を起こすわけです。
これは、投資行動においても同じです。
「あ!今のドル円レートは円高過ぎる!」とか「円安過ぎる!」とか「この株価は高い、安い」などですね。こうして人々の「思惑」が交差することで「需給関係」が生まれて価格が決定されていきます。これは金融だけでなく、価格が付いているものは何でもそうでしょう。
この「需給関係」が大きく乖離して価格が歪んでいる時、そして崩れる時が、いわゆる「バブル」であったり「バブル崩壊」、「なんとかショック」というものです。
しかし、マーケットの世界では(バブルのように)歪んで乖離している価格は「神の見えざる手(市場原理)」というものが働いて、乖離している価格、つまり歪みは修正されて、ある一定価格に収斂されていくというのが、あらゆるマーケット関係者の『大前提』になって動いています。
ここまでは古典経済学的な考え方なのですが、近代になって「行動ファイナンス」や「行動経済心理学」など新たな学問分野が発達し一石が投じられています。
私は学生時代に約4年近く「マクロ金融(古典経済学)」を学んできたものの、実は自分のファイナンスの指針としては「行動ファイナンス」があります。というのも、有名なヘッジファンドマネージャーであったジョージ・ソロスが唱える「再帰性理論」を信奉しているから・・・というのもありますが(苦笑)
さて、マーケット参加者にはプロ投資家もいれば、初めて資産運用を始めるという素人もいます。その誰もが「私は正しい判断をして投資をしている」もしくは「金融や経済を分かって投資している」という下で運用をしています。確かに「投資哲学」というのは大切なので、それはそれで重要なのですが、金融の世界で「分かる」とうのはあり得ないことです。正確には「ある程度の予測に基づく想定」でしかない、と。
だからこそ個人投資家にとって「(正しい正しくないは別として)主観を排除して、システマチックに(自動的に)投資できる手法」が大切なのです。その1つの手法が毎月一定金額をコツコツとドルコスト平均法で複利効果を活かして積立投資する海外積立投資です。
ただ、せっかくドルコスト平均法で自動的に積立投資しているにも関わらず「マーケットが下がっているから」や「新興国が下落しているから」などという主観的な理由で、短期的にスイッチングをする個人投資家も多いですが、その投資行動では結局、主観(勘違い)に頼って売買しているに過ぎず、短期的な賭けをしているに過ぎません・・・。
中長期で運用していくにあたっては、是非とも主観を排除した運用を目指したいものですね。
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