アジアオセアニア好配当オープン(毎月分配)とピクテ 新興国インカム株式(毎月決算型)について
公開日:
:
最終更新日:2021/02/09
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
国内ファンド解説
<Q.>(24/Mar/2015)
アジアオセアニア好配当オープン(毎月分配)とピクテ 新興国インカム株式(毎月決算型)
どちらかで迷っております。今後の見通しなど中長期なものなど意見お聞かせください。
アドバイスお願いします。
<A.>
◯◯さん
初めまして、K2 Investment の眞原です。
まずそれぞれのファンド状況を確認します。
【基準価額】 :4,435円(3/23時点)
【純資産総額】 :7,300億円
【分配金累計額】 :8,950円
【分配金(毎月)】:75円
まず、毎月分配金の60%程度は、既に過去のリターンからの取崩になっています。(元本払戻金=特別分配金)つまり、分配金を出す度に基準価額を削り続けることに繋がるので本来運用をしている意味がほとんどありません。
次に、ファンドのポートフォリオの資産内容として、現状香港は良いものの他地域(オーストラリア、台湾、韓国)はネガティブな環境にあり、ファンドのパフォーマンスに寄与できていません。
結論としては、運用が上手いファンドではないので、わざわざ投資する必要はありませんし、むしろ今後も下落しやすいファンドです。
【基準価額】 :3,678円(3/23時点)
【純資産総額】 :7,000億円
【分配金累計額】 :4,995円
【分配金(毎月)】:75円
分配金は何とか収益から出していますが、それでも基準価額が下落している点を考慮に入れると運用が下手なファンドです。
投資先の資産は新興国ですが、今後数年間は新興国にとって資金流出が続きネガティブな環境が続くと想定されています。理由としては、米国の利上げです。米国の金利が上昇することで、ハイリスク・ハイリターンな新興国市場の資産は売却されやすい環境になるので、このファンドにとってネガティブに働くと思います。
ファンドそのもので判断するのではなく、質問者さんが他にどのような資産を持っていて、どの程度のリターン目標がある(リスクを取れる)のを踏まえて中長期での資産運用をする必要があります。
※『眞原郁哉の海外投資ブログ(【投資戦略】「分散投資」の考え方)』について
投資アドバイザー
眞原 郁哉
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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