K2 Partners 事業リスク対策保険

総額3,295億円の相続時の申告漏れ!国税のお土産探し!(平成28年)

こんにちは、眞原です。

今回は気になるニュースから。大手新聞社メディアがあまり報じていないのが気がかりですが・・・、

昨日11/13に今年6月までの1年間(2016事務年度)に、全国の国税当局・国税事務所が実施した遺産相続の税務調査の結果が発表されました。

ポイントは、

・相続の申告漏れ総額は3,295億円
・相続税の最高税率55%の「非常識さ」
・日本国籍を諦める?
・国税の「お土産」

です。

・相続の申告漏れ総額は3,295億円

 

<相続の申告漏れ総額3,295億円>

(出典:REUTERS)

申告漏れの疑いがあるとして、1万2,116件を調べたようです。

うち、9,930件(+1.7%増)で違反が見つかりこのうち1,300件(+4.0%増)は悪質な仮装・隠蔽があったとして重加算税が課されています。

全体の追徴税額(本税+加算税の合計)は、716億円(+22.8%増)だったとのこと。

内訳は、

現金/預貯金:1,070億円
有価証券:535億円
土地:383億円

とのことです。

平成24年(2012年)〜平成28年(2016年)までの推移を見ると、

<申告漏れ相続財産の金額の推移>(出典:国税庁HP、以下同様)

<申告漏れ相続財産の金額の構成比の推移>

「タンス預金」という摘要がありませんが、みなさん「タンス預金」大好きなので、きっと「その他」に含まれている大部分は「タンス預金」じゃないかと勝手に想像しています。

タンス預金が3年で30%増加の理由は財政問題(将来の増税)とマイナンバーでの資産把握

<海外資産関連事案に係る調査事績の推移>

<海外資産関連事案に係る財産別非違件数の推移>

どうも2013年(平成25年に)申告漏れ課税価格が例年の3倍以上になってから一定レベルで落ち着いていますが、それまでの外国財産調書制度、出国税、マイナンバー制度と、矢継ぎ早に「海外資産を把握したい」という思惑を感じる制度や法律がこの数年で急速に施工されています。

2015年(平成27年度)国外財産調書の結果−ジャパンリスク回避に向けて富裕層の富は国境を越える

<海外資産関連事案に係る地域別非違件数の推移>

エリア的には、北米が最も多いですね。

・相続税の最高税率55%の「非常識さ」

さて、相続税、贈与税なるものは、私は無くて良いと考えています。

そもそも、海外で相続税がない国や地域は沢山あって、未だに相続税の最高税率55%という日本は単に、

「国家による、個人資産家への搾取」

が行われているとしか思えない(=非常識さ)に辟易します。

<相続税の速算表>

実に、資産家にとって、優しくない国(の異常な制度)です。

・日本国籍を諦める?

遡れば、2000年代前半〜2006年頃までに実は一定層の富裕層、資産家は自らの意志で「資産フライト(海外やオフショアに資産をフライト)」させているというのは有名な話です。

もう10年以上前の話ですね。

その後、特に2010年代に入ってからまたその動きも加速しているようですが、その包囲網は随分と狭められています。

結局、彼ら資産家は、早々に日本を諦めざるを得ない選択をする方も大勢いますし、今後もそれに拍車がかかるのではないでしょうか。

節税意識の変化、今後の富裕層は日本国籍(パスポート)を変更していくか?

・国税の「お土産」

国税当局による税務調査が入ると、一般的には

「お土産=一定の追徴課税」

を渡さないと、徹底的に調べ上げられたり、むしろ罪人のような扱いを受けるケースまであるとかないとか。

彼らは完全にお役所仕事です。

しかも、この申告漏れ額の多い少ないによって、彼らの「昇進」にも響いてくるようなので必死ですね。

ちなみに、どこのお役所の役人や当局の方々は

「お土産」
「出来レース」

が大好きで、得意です。

自分たちが「国家の正義」と思っている節があるのでしょう・・・。国家とその人はイコールではないのに。

国家の正義と、個人の正義は違うし、そもそも個人あっての国家。国家あっての個人ではないと、私は思うのです。

変な話に巻き込まれた無くないですし、(最大限、節税した上で残った分に関しては)税金はちゃんと払いましょう。



スイスプライベートバンク入門書(マニュアル)を無料進呈します

日本のプライベートバンクではありません。
本場スイスの本物のプライベートバンクを開設するノウハウをまとめました。

日本という地政学的リスク、破綻リスクから大事な金融資産を逃避したい、5000万円以上を世界トップの資産運用で増やしたい、という方はご一読ください。

関連記事

個人にとって【海外投資/海外資産運用】は当たり前〜国税庁が指摘の149件77億円の海外資産に絡む相続税の申告漏れ〜

こんにちは、真原です。 ちらっと、こういうのがニュースになっていますね。 国税庁

記事を読む

米国「政府機関閉鎖+債務上限引き上げ失敗」と「メキシコ国境に壁を作るか」のチキンレース?

こんにちは、眞原です。 明日から9月ですが、どうやら9月のグローバルマーケットは「荒れそう」な

記事を読む

「国難突破解散」と日本の財政と金融市場のお話(日本ソブリン債CDS急上昇)

こんにちは、眞原です。 今回は「日本の財政事情と金融市場」について。 先に日本の政治につ

記事を読む

【金融政策】今後15年先も今の日銀の金融政策(日銀異次元緩和策)が続かない場合、即ちソレは「日本円(JPY)の死」を意味するであろう

こんにちは、眞原です。 今回は、金融政策と今後考えられうる「日本経済」「日本円(JPY)の価値

記事を読む

ハードブレグジットは不可避!英国のBrexitほぼ決定(EU離脱)まとめ

こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 昨晩、英国のメイ首相がBrexit(英国のEU離脱に

記事を読む

キター!!マイナンバー制度に証券口座も紐付け!(預金封鎖へのステップ?)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回の内容は「マイナンバ

記事を読む

2016年ビックリ予想(ー短期株価予測と為替予測は単なるギャンブルー)

明けましておめでとうございます、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 20

記事を読む

金融庁による「資産運用業高度化プログレスレポート2020」を読んで現場と現実を知らないアホくささを感じる訳

こんにちは、真原です。 今回は、先月、日本の金融庁から「資産運用業高度化プログレスレポート20

記事を読む

【仮想通貨/暗号通貨】ビットコインが1時間で7,000ドル水準を回復!USD資産へのコンバートするならば?

こんにちは、眞原です。 今回は、仮想通貨/暗号通貨に関する情報。 日々情報が流れ少しづつ

記事を読む

世界ビリオネア上位8人の資産合計(約42兆円)=世界人口の下位36億人の資産合計

こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 国際非政府組織(NGO)OXFAMによると、 世界

記事を読む

  • リアルタイム無料コンサルティング受付中お申込みはこちら

  • 『最新投資情報』と 『オフショア 投資情報』を具体的なファンド名を 用いて公開中。

      メールアドレスを入力後『登録』を押してください。

    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

    • k2-holdings.jpg
      k2-investment.jpg
      k2-assurance.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      goldmember_banner.jpg
      生命保険相談バナー
    • まだデータがありません。

    PAGE TOP ↑