K2 Partners 事業リスク対策保険

米国のクレジットカード債務残高が過去最高を更新からの影響

こんにちは、眞原です。

今回は気になるニュースを取り上げます。

米国での6月クレジットカード債務残高が過去最高を更新

<カード債務が過去最高を更新(2017年6月)>

(出典:Bloomberg)

クレジットカード金額として、6月に過去最高の1兆200億ドル(約113兆円)に達したそうです。

背景にあるのは、これまでの米国の低金利情勢。特にCiti GroupやJPMorganなどの銀行が、カード支払い延長(やリボルビング支払い)などで、残高を繰り越す可能性があるカード保有者との契約で競争をしているそう。

<各家計における平均的なクレジット債務金額と%>

よく知られているように、米国人は「債務」が他国の国民と比較すると多い傾向にあり、2016年末時点データでも「家計に対する「平均的な」クレカ債務残高も高位を維持」しているというのは当然知られている情報です。

カード債務残高が過去最高は、マズい状況か?

正直、

サブプライムローンの時ほど深刻な問題ではない

と言われています。

確かに、例え今後の米国の金利上昇によって延滞率が上昇しカード債務者がデフォルト(自己破産)が相次いだ場合を考えると恐ろしくなるかも知れません。

ただ、そもそも以前のサブプライムローン(低い信用度の住宅ローン)規模、そこからマクロ経済への波及はさほど大きくないことなどが挙げられています。

しかしながら、気にかけるべき点は、クレカ延滞やデフォルトが増えると、

米国個人の消費意欲が低迷する

つまり、

FRBが目標とするインフレ率(2%)を達成困難にさせる

つまり、

FRBの金融政策へのネガティブな影響が起こる

つまり、

消費低迷=米国企業の収益圧迫に繋がる=米国株式の下落調整のトリガーになりかねない

というマクロ経済、ミクロ経済の連鎖が心配されます。

08−09年の金融危機時(リーマンショック時)のような、グローバルマクロ経済がめちゃめちゃになるというようなインパクトにはならないまでも、今後数年間では、目先の米国株式高値更新から下落調整をする局面は覚悟しておくほうが良いと思います。

だからこそ、今米国株式資産を持っている個人投資家ができる選択と考え方としては、

1.)利益確定の売却をしてキャッシュポジションへ(ニュートラル)。そして、改めて投資先を選定。

2.)(特に海外積立投資をしている投資家は)ドルコスト平均法を活かすべく、これまで投資してきた米国株式ファンドをリバランス(配分調整)を行う、スイッチング(ファンドの変更)を行う。

3.)大きく下落調整しても、決して「焦らない」「(特に米国株式インデックスは)損切しない=中長期では上昇する可能性が高いから」

です。

目先では、北朝鮮有事懸念があるので、そろそろ「下落調整への備え」を考えておくほうが良いでしょう。

ちなみに「北朝鮮有事(戦争リスク)」については、私は以前から散々このブログで情報発信している通りです。

さぁ、いよいよか。

http://toushin-shisan.net/2017/02/post-6761.html





海外積立投資入門書(マニュアル)を
無料進呈します

毎月の余剰資金から少額ずつ(100ドルから)の積立をしていくことで、ドルコスト平均法と複利運用を使った資産形成をすることができます。
海外積立投資には以下の4つの種類があります。

  • 最高5%上乗せボーナスを最初にもらった上で、200本のオフショアファンドで積立
  • 10年後(満期)に100%の元本確保をした上で、S&P500で積立
  • 15年後(満期)に140%の元本確保をした上で、S&P500で積立
  • 20年後(満期)に160%の元本確保をした上で、S&P500で積立

関連記事

特に40代以下世代で年金制度を信じられない人が老後資金を備えた方が良い理由〜GPIF(年金基金)大損の可能性〜

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は「みんなの年金問題

記事を読む

新アベノミクス(アベノミクス2.0)を発表も、当たらぬ矢を何本増やすのか?〜老後資金は自分で何とかしよう〜

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は「新アベノミクス3

記事を読む

銀行家の中のビリオネア銀行家デイヴィッド・ロックフェラー逝く〜世界パワーバランスの行方〜

こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回はビッグなニュースを取り上げます。 まず、

記事を読む

2020年第1四半期にGPIF(年金基金)が過去最大損失17.7兆円。「自分年金」で備えましょう。

こんにちは、真原です。 今回は、私たちの「年金」に関わるお話。 私たちの「年金原資」を運

記事を読む

5,000ドル突破のビットコインの出口戦略(USD資産へのコンバート方法)

こんにちは、眞原です。 今回は、ビットコイン(暗号通貨)について。 (出典:Bloomber

記事を読む

【未来予測】NRI未来年表2018〜2100(未来に対して不変的なことと備えられること)【2019年/2020年編】

こんにちは、眞原です。 今回も前回に引き続きNRIが発表している『NRI未来年表 2018-2

記事を読む

深センと香港市場の相互接続承認へ!(中国株マーケットの柔軟性が拡大か?)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 2015年6月に「201

記事を読む

ギリシャ財政問題まとめ。ギリシャのデフォルト先送り?6/30はギリシャと世界にとって歴史的な日になり得るか?

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は「財政問題」について取

記事を読む

【制度】海外送金の制限が拡大!マネロン対策という大義名分の「個人自由の侵害」へ〜 オフショア投資のタイムリミット〜

こんにちは、眞原です。 特に先月から急激に「個人による「投資目的」での海外送金」が厳しくなって

記事を読む

Brexit後に想定される英国10のシナリオ(プロセス)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 先週末のBrexit決定

記事を読む

  • リアルタイム無料コンサルティング受付中お申込みはこちら

  • 『最新投資情報』と 『オフショア 投資情報』を具体的なファンド名を 用いて公開中。

      メールアドレスを入力後『登録』を押してください。

    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

    • k2-holdings.jpg
      k2-investment.jpg
      k2-assurance.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      goldmember_banner.jpg
      生命保険相談バナー
    • まだデータがありません。

    PAGE TOP ↑