【資産運用基礎】超基礎!「外貨保有はリスク(キケン=ソンする)」という大間違い
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資産運用の基礎、Q&A、基礎用語
こんにちは、眞原です。
今回は、資産運用情報。
ズバリ・・・、
外貨保有、外貨投資、外貨建て◯◯って、リスク(キケン/ソンする)ですよね?
という大間違いな考え方についてです。
いったい誰に(金融庁による「外貨保有を促さないための」ネガティブマーケティング!!!)こういう「外貨保有はリスク」という間違いを教わったのか分かりませんが・・・。
「外貨保有アレルギー」
が多いこと多いこと・・・やれ、円高や円安やFX取引(為替)で損した得した・・・という「上げ下げ+ギャンブル勘定」でしか判断しないからそうなってしまうのですが、
そもそも、資産運用における大前提として、
日本円だけ(つまり、1つの通貨だけ)を持つことこそ、まさに上でいうリスク(=キケン)
だという考え方を身につける必要があります。
個人資産運用における、「外貨」とは、「USD(米ドル)」や「GBP(英ポンド)」や「EUR(ユーロ)」「CHF(スイスフラン)」が挙げられます。
そもそも為替(通貨)は、シーソーなので、一方通行にどちらかに傾き続けるというのはありえません。(※為替トレードシステムや国際金融制度そのものが変われば話は別ですが)。
極端な話をすれば、総資産を(2通貨分散するとして)、
日本円(JPY):50%
米ドル(USD):50%
に分けて保有してしまえば、USD/JPYでの「為替変動リスク」はある意味でゼロです。
なぜ「日本円だけを保有することがリスクなのか?」という点ですが、よくよく思い返せば、2013年に安倍政権(現在の黒田日銀総裁就任後の「金融政策」)以降、日本円は「安く」/ 外貨(USD)は「高く」なっています。
つまりは「円安/ドル高」なので
「日本円資産しか持っていない人は、円(為替)が安くなっている影響によって「貧乏になっている」
ということです。
具体的にいえば、為替の下落によって(円安によって)、例えば、海外からの輸入品は「高額」に、一部では「袋の中身が少なく」なっていたりします。
なので、もしアナタの可処分所得が殖えていなければ、その為替変動(円安ドル高)は、
「(悪い)インフレ」=「日本円資産しかもたない人は貧しくなっている」ことと同義
ということになります。
少なくとも過去5年間程度で、日本円は「安く」なって、USDは「高く」なっているので明らかに、
日本円資産だけ持っているのは「リスク(円の価値が目減り=貧しくなった)」だった
ということです。
なので仮に5年前から「USD資産も」持っていれば、同じように日本円が安くなっていても、その保有しているUSDが高くなるので「為替変動リスクは相殺される」ということですね。
これこそが、
「リスク回避(リスクヘッジ)」
です。
多くの個人投資家がもつ、
「1つの通貨資産(日本円)だけを持つことこそ、安心である」
という「大間違い」を改め、
「多通貨に分散することこそが、最大のリスク回避(ヘッジ)である」
と認識して、日本円資産以外に「外貨投資比率(例:オフショア投資)」や「外貨保有率」を高めて「為替リスク」を回避しましょう。
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