【マーケット(世界)】JPモルガン ダイモンCEOの米国10年債利回り「5%台への警告」と「個人投資家がすべきこと」は?
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資産運用の基礎、Q&A、基礎用語
こんにちは、眞原です。
今回は、マーケット(世界)について。
さて、何かと物議を醸す↓CEOの1人として名高いJPモルガン・チェースのダイモンCEOですが(過去の発言は↓記事)、なんと今回は先週末に(5月に引き続きですが)「米10年国債について」新たに警告を発してきました。
上の仮想通貨(ビットコイン)については、JPモルガンのポジショントークのようだったそうで、今回の「米10年国債」についても「またかよっ」と個人的に思いましたが、それでもグローバルスタンダードな米国の銀行のCEOを務めるダイモン氏の発言なので、個人投資家は無視できそうにありません。
ダイモン氏いわく、
「5%かそれ以上の利回りに備えた方がいい。
そうなる確率は大方の人が考えているより高い」
と。
いや、いや、いや!チョット待って!
「現時点で米10年国債って、3%水準も保てていないやないか!」
と突っ込まざるをえないのですが・・・
<10年債 5%利回りに備えよ by JPMorgan CEO>(出典:Bloomberg)
直近の、米国債利回り5%水準といえば、2007年6月です。
つまり、サブプライムローン問題が顕在化する前(パリバショック前)、もちろん金融危機(リーマン・ショック)前の世界のお話。
2000年代に入ってから2007年頃までは、アメリカや中国を中心として世界的に緩やかに景気拡大していた時代でした。
そりゃ、もちろん当時の米国債の「金利」は高い訳です。
そこから約10年間、金融危機の傷跡が尾を引いてきましたが(だから低金利が続いていた)、いまたその反転の兆しのような勢いがある米国10年債利回りの動きとなっています。
<米10年債利回り 長期チャート>
(出典:CNBC)
だからこそ、JPMorgan CEOのダイモン氏は、
「現在の強気相場が、まだ2〜3年続くとの見通し」
を示しました。
そもそも「金利上昇(や利回り上昇)」というのは、景気拡大を表している(=利上げが継続的に行われる)ので、
・米ドルが相対的に強くなる(米ドル高傾向=円安傾向)
・新興国通貨(特に財政収支が悪い国からの資本流出、新興国通貨安要因)
・中国人民元の動きに注意(人民元安が継続している、ASEAN通貨も連れ安になる傾向がある)
・ASEANの株式市場にとって、米金利高(=米ドル高)はあまり好ましくない
などが考えられ、それらに投資している個人投資家にとっては、
「米10年国債利回りが3%以上〜ダイモンCEOが警告するような5%台になる前にどのように資産運用すれば良いのかの大幅な見直し」
を考えるタイミングに差し掛かっているということです。
なので、米10年債利回りが急激に上昇していく前に個人投資家の皆さんができること・・・それは、
今持っている資産の見直しですが(何せ金融危機後から、トルコやブラジル、南ア、ASEANなどの新興国資産に投資している個人投資家が多いので)、
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