【マーケット(世界)】直近のブラジル経済動向は?(ブラジル・レアル資産/ ブラジル・ボベスパ指数)
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最終更新日:2021/02/09
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんにちは、眞原です。
今回は、マーケット(世界)動向、ブラジル経済について。
特に2000年代から、日本人の個人投資家が(自ら学ばずに)単に、証券マンや銀行員の言いなりもしくは巧みなセールストークに飛びつき、投資されている「ブラジル株式やブラジル・レアルに関する投資商品」が数多くあります。
既に、昨年(2017年5月時点)で、日本人個人投資家がブラジル・レアル関連の投資信託(ミューチャル・ファンド)の売却に動いていたというのは、私のブログ記事でも取り上げましたね。
さて、そんな中で(ここ最近ブラジル経済動向をきちんと追っていなかったので・・・)、改めて確認してみました。
まずは過去1年のブラジル株価推移(ブラジル・ボベスパ指数)。
<ブラジル・ボベスパ指数 1年チャート>
(出典:Bloomberg)
2018年年始から春前まで上昇が続き、5月以降に急落6月には安値を付けていましたが、7月からまた持ち直し、今の水準で推移しています。
そのお陰もあってか。7月のブラジル株式関連の投資信託(ミューチャル・ファンド)は高いもので16%台のリターンを上げていました。
まさに、ハイリスク・ハイリターンです。
短期での「上げ下げ(投機、スペキュレーション)」には適している投資対象なのかも知れませんが、中長期で考えるとこれから敢えて投資対象ではなく、むしろ、「利益確定(売却)した方が良いタイミング」に差し掛かっているでしょう。
<ボベスパ指数 5年チャート>
(出典:Bloomberg)
また、一方でブラジルの為替、ブラジル・レアルの動きはどうでしょうか?
恐らく、野村證券や大和証券で投資をしている個人投資家の中には、数年前から(過去10年以内に投資している場合には)
ブラジル・レアル建てのディスカウント債券(ディープ・ディスカウント・ボンド/DDB)
に投資してしまっている人も多いと思います。
もし既に投資されている「ディスカウント・ボンドについて相談したい」という場合には、
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さて、レアルの推移がこちら。
<JPY/BRL 1年チャート>
(出典:Bloomberg)
分かりやすいように、対円でのチャートにしていますが、見事に「円高・レアル安」が進んでいます。
つまりは、レアル関連の投資信託(ミューチャル・ファンド)は、為替においてはマイナスパフォーマンスを叩き出していることでしょう。
また、ディスカウント債券においても同様に、仕組み上「レアル高/円安」になっていくのが前提シナリオの債券なので、大きく含み損を抱えているのではないでしょうか?
中長期チャートでも推移は同様です。
<JPY/BRL 5年チャート>
(出典:Bloomberg)
レアルのような新興国通貨は、確かに金利は高いですが、その金利以上に為替のボラティリティ(リスク=上下のブレ幅)が大きいので、結果やはりハイリスク・ハイリターンになってしまいます。
まして、今後は米国(米ドル)の利上げは継続され、英国でも、また欧州でも利上げ局面に入っていきます。
ブラジルレアルのような新興国通貨にとっては、正念場が続くことでしょう。
個人投資家は、
「長く持って良い資産/投資先」
と
「売却した方が良い資産/投資先」
をしっかり見極めて中長期で安定したリターンを目指せるようにしたいものですね。
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