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【マーケット(世界)】今に始まったことではない「米中世界覇権争い」〜つまりは今後も続く米中貿易戦争(関税/為替合戦)〜

公開日: : 最終更新日:2021/02/09 マーケット全般(株式、債券、為替)

こんにちは、眞原です。

世界マーケットが短期的に大荒れになってきました。

ここ1~2週間という短期的なマーケット変動での主な要因は、

  • FRB(米国)の利下げ

  • 米中貿易戦争の加速(追加関税)

  • 米国による中国のを為替操作国に認定

でしょう。

結果、

− 円高、ゴールド高、米国債券乱高下、米国株安、日本株安、世界株安(中国株安)、人民元安

という具合です。

(出典:Bloomberg)

(出典:Bloomberg)

が・・・、正直・・・。

”今に始まったことではない”

というのが結論でしょう。

確かに突如???、トランプ大統領がこれまでの米中貿易戦争の均衡を破って、

「輸入品3,000億ドル分に制裁関税を発動(米中貿易戦争(追加関税合戦)を再開)」

という、マーケットととしてはある意味で、虚を付かれたサプライズに反応しているだけで・・・、ただよく思い返せば特に2018年以降はずっとそういう「関税合戦」の動きをしてきた訳です。

そうです、単に

「トランプ大統領は、選挙公約通りの動き」をしている

に過ぎません。

まして、来年2020年の米国大統領選挙に向けた動きをますます加速させていく一方という動きの「始め」でしょう。

今の香港−中国の問題でも露呈していますが、中国本土(北京政府、習近平氏)側は、国内外様々な問題を抱え対応している最中です。

正直マクロ的に見て、歴史に倣えば

これら目先の米中貿易戦争(関税)や為替動向について、過去の米国のやり方に倣うならば、米国と中国の【今後の政治経済の覇権争い】の1つでしかなく、現状からさらに激化していくこと(マーケットのボラティリティが高まること)は十分に承知しておく方が良い

のです。

目先は「米中貿易戦争(保護貿易/関税合戦)」として映るものの、大局では「世界の覇権争い」です。

個人的には、米国でも中国でも彼らのどちらもが世界覇権を握るのは正直嫌ですけど・・・、この終着点がどういったものになるのか?個人としても、投資家としても、注視しています。

(出典:SouthFront)

ひとまずは、今晩6−8日にある米国債入札で「中国側が制限をかけてくるのか?」もしくは今後「大量に保有している米国債の「売り」を浴びせてくるのか?(現実味がないとは言われていますが・・・)」が焦点ですね。

世界で「米国債」の最大保有国はどこだ!(世界パワーバランスは通貨バランス)

【制度】米中貿易戦争の終着点は「米中版プラザ合意か?」(人民元切上げへ?)

ちなみに現状のマーケット環境、トレーダーの方々にとっては、またとない「大きなボラティリティ(リスク)拡大や復活の兆し」で色めき立っていること間違いありません。こういったマーケットに飛び込んで、相場を切った張ったできる、もしくは楽しんでやれるという人は、デイトレード(相場師)が向いていますね。

一方、短期的な上げ下げで不安を感じている人は、マーケット(相場師)には向いていません

そうした人は毎月ドルコスト平均法を用いた海外積立投資でコツコツ積立投資していきましょう。

また、こうしたマーケット環境下で、投資している保有資産でマイナスを抱えたり、投資しているファンドが大損(含み損)することも想定内として十分あり得るので、個人投資家としては心しておきつつ「分散投資」しておくことが大事です。

またデイトレード(投機家/スペキュレーター)ではない、中長期で資産運用をしている個人投資家(インベスター)は短期思考にならず、大枠を捉えることが大事です。ボラティリティ(リスク)があるから、リターンが産まれ、そのリスク/リターンの結果は投資家に帰属していきます。

(covered by SouthFront)





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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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