K2 Partners 事業リスク対策保険

米国利上げ前!新興国通貨(ブラジルレアル、インドネシアルピア、トルコリラ、南アランド)ショックに備えあれば憂いなし!

公開日: : 最終更新日:2021/02/09 マーケット全般(株式、債券、為替)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回のブログ内容は『新興国通貨マーケット』について。

先に結論からお伝えします。

『新興国通貨ファンド(レアル、リラ、ランド、ルピア)に関しては、早めの売却をした方が良いでしょう』

です。

何故か?

『短期的に且つ中期に渡り大きく下落するリスクがあるから!』

です。

海外積立投資のように中長期でコツコツと一定金額をドルコスト平均で買い続けている場合は今後の伸びしろを含めて考えられますが、一方、毎月分配金を期待して、例えば「ブラジル。レアル・ボンド◯✕ファンド」や「◯◯投資信託通貨選択型トルコ・リラコース」などに、1,000万円単位などまとまった投資をしている個人投資家は要注意です。

海外積立投資入門書(マニュアル)についてはこちらから(無料)

それでは、それぞれの為替推移を確認してみます。(上方向がドル高該当通貨安=該当国にとってはネガティブ要因=個人投資家にとってもネガティブ要因)特に、フラジャイル5(脆弱な5ヵ国と呼ばれた国々、ブラジル、トルコ、インドネシア、南ア、インドを取り上げています)

ブラジル・レアル <USD/BRL 5年チャート>

Screen Shot 2015-05-28 at 20.05.01

インドネシア・ルピア <USD/INR 5年チャート>Screen Shot 2015-05-28 at 20.06.28

トルコ・リラ <USD/TRY 5年チャート>Screen Shot 2015-05-28 at 20.05.50

南ア・ランド <USD/ZAR 5年チャート>

Screen Shot 2015-05-28 at 20.14.35

インド・ルピー <USD/INR 5年チャート>

Screen Shot 2015-05-28 at 20.15.14インド・ルピー以外の上4ヵ国は、見事なまでに米ドル高自国通貨安になっているのが分かります。(インドは2014年の政権交代以降、為替のブレが小さくなっています)そもそも、財政状況が悪いこれら新興国(経常赤字国)の通貨は信用度が低い中で、一時高金利という理由だけで投資され、数々の毎月分配型投資信託が販売されてきました。その高い分配金を目当てに多額を投資している個人投資家も多いことでしょう。

今後、為替の乱高下リスクつまり投資信託(ファンド)運用している個人投資家はファンドの基準価額の大幅下落や分配金の減少に要注意になってきます。覚えているでしょうか?2年前の2013年5月22日に前FRB議長のバーナンキが議会証言で『QE縮小を検討している』と発言してから、新興国通貨、新興国株が軒並み大幅に下落し、当時の彼の発言が『バーナンキ・ショック』と呼ばれた事を・・・。

なぜ、新興国通貨が売られやすくなるのか?
非常に乱暴に簡単に考えると

今までは、
「新興国通貨(信用度が低く、インフレ率が高い)」ゆえに、高金利=低金利下においては、高い金利を求めるマネーがリスクを取って大量に流入していた。

しかし、今後は

「米国の金利が上がる(信用度が高い)」ゆえに、投資家は敢て新興国通貨の高いリスクを取らずとも、単に米国や米ドルに資金を戻すだけで金利が付くだけでなく同時に安全性(リスクが低い)を確保できる。

から。

結果、新興国通貨や株式や債券に流れていた大量のマネーが米国に戻るという流れが生じやすくなるという構造です。まして、また、新興国の多くはは米ドル建てで借入をしているので、金利が上昇すればドル高+その金利分がドル建てで増加します。フラジャイル5(or4)各国は、経常赤字国かつ外貨準備高が少ないので自国通貨を買い支える余力が限られています。借入を米ドルでしている以上、ドル高+金利上昇のダブルパンチをお見舞いされるも同然です。

借入を自国の貯蓄で賄えるような国であればここまで心配しなくとも大丈夫ですが、例えば現状のギリシャのように借金を他国に依存している例を見れば分かる通り、大きな混乱やデフォルトが生じるリスクが高くなります。

そして実は、過度なショックを和らげるためにNY連銀総裁のダドリー総裁が既にこれらの新興国通貨下落リスクについて言及して一定のリスクヘッジの話題を提供しています。ただ、イマイチ日本の個人投資家には伝わっていないようです。結果的に、取り越し苦労として利上げをしても大きな混乱なく軟着陸すればそれに越したことはありませんが、実際そのリスクに備えておくことは必要です。まして特にブラジルレアルやトルコリラ関連の毎月分配型ファンドに多額を投資している場合には要注意でしょう。

歴史的に見るともちろん過去の経済状況とは大きく異なるものの米国が利上げをした際には、1997年アジア危機そして1998年ロシア通貨危機という大きな経済的な打撃があったので、敢てここで伝えて記しておきます。




海外積立投資入門書(マニュアル)を
無料進呈します

毎月の余剰資金から少額ずつ(100ドルから)の積立をしていくことで、ドルコスト平均法と複利運用を使った資産形成をすることができます。
海外積立投資には以下の4つの種類があります。

  • 最高5%上乗せボーナスを最初にもらった上で、200本のオフショアファンドで積立
  • 10年後(満期)に100%の元本確保をした上で、S&P500で積立
  • 15年後(満期)に140%の元本確保をした上で、S&P500で積立
  • 20年後(満期)に160%の元本確保をした上で、S&P500で積立

関連記事

2016年は中国発の為替ショックが発生か?(人民元、SDR採用のまとめ)

こんにちは、K2 Investment の眞原です。 今回は「為替」について。中でも、先日マー

記事を読む

南アランド投資家は要注目の南アが17年ぶりのジャンク債へ

こんにちは、投資アドバイザーの真原です。 今回は、新興国通貨(南アランド)への投資をしている投

記事を読む

【マーケット(世界)】マーケット大幅調整の足音か?〜世界債券の悪夢1週間で9,160ドル(約104兆円)吹き飛ぶ!〜

こんにちは、眞原です。 今回は「マーケット(世界)」全般です。 一言にマーケットと言って

記事を読む

各社ストラテジストによる2016年末の日本株式のターゲット見直しが相次ぐ

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 先週末に各ストラテジスト

記事を読む

日経平均株価が終値で15年ぶりに2万円台回復!(日本株に強気な方々)

 こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回の内容は『日本の株式マ

記事を読む

アフターコロナショック、豪ドル(AUD)「最強通貨説」への為替分散投資は今から!

こんにちは、真原です。 今回は、為替(AUD/豪ドル)と通貨分散投資について。 先日RE

記事を読む

為替ユーロ/米ドルはパリティ(等価)になるか?4月23日の第1回フランス大統領選挙の行方は?

こんにちは、投資アドバイザーの真原です。 先日オランダの選挙が終わって一息ついたEU圏事情で、

記事を読む

2017年第一弾ターニングポイントとなるか!米国(FRB)の「利上げ」で「ドル高円安」加速へ?

こんにちは、投資アドバイザーの真原です。 今回は為替(USD/JPY)の情報。 いよいよ

記事を読む

2016年マーケットまとめ

こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 本日、30日にようやく2016年のマーケットが終わり

記事を読む

レアルなど新興国通貨やファンドに投資中の個人投資家が望むも望まないも米国の利上げはカウントダウン!AbnormalからNormal経済環境への回帰

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は「為替」について。

記事を読む

  • リアルタイム無料コンサルティング受付中お申込みはこちら

  • 『最新投資情報』と 『オフショア 投資情報』を具体的なファンド名を 用いて公開中。

      メールアドレスを入力後『登録』を押してください。

    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

    • k2-holdings.jpg
      k2-investment.jpg
      k2-assurance.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      goldmember_banner.jpg
      生命保険相談バナー
    • まだデータがありません。

    PAGE TOP ↑