米国の利上げ時期はいつか?(更なる円安への備え)
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最終更新日:2021/02/09
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回の内容は「為替(特に米ドル)」です。
日本時間の昨晩、米国でFOMC(米連邦公開市場委員会)の声明が発表されました。
ポイントは声明の中で「be patient(忍耐強く)」という文言が削除された事です。そんな事で何が変わるんだ?って思う個人投資家は多いと思うのですが、実はこれが重要なんです(苦笑)!
<USD/JPY 5年チャート>
今まで、FRBのイエレン議長のスタンスとしては「失業率」に注目してきました。彼女の専門分野がそれだから、というのも後押ししていますし・・・。今後は「失業率」よりも「物価見通し」の方に重点が置かれるような内容になっています。
今回少し意外感があったのが「景気」と「物価見通し」を下方修正したということです。どういう事かといえばFRB(イエレン議長)は「無理に、急いで、金利を上げなくても良い」というスタンスを示したことになります(ハト派)。
結果、米ドルは売られる展開になりUSD/JPYでも1ドル=120円前半までドル安円高への修正が入りましたが、120円を下値抵抗として推移している状況になっています。
これを受けてマーケットの「米国の利上げ予測」がマチマチになってきています。
1.)6月利上げ予測(減)
2.)9月利上げ予測(増)
3.)年内複数回利上げ予測(微増)
です。
いずれにせよ、米国が利上げをする(だろうという折り込み)が始まると一層「ドル高(ドル資産への回帰)」が起こりえます。
なぜか?
よくよく考えてみてください!
今は「信用度がある米国(米ドル=米国債)の金利がゼロの経済環境」ですが、今後は「信用度が高い米国(米ドル=米国債)に少しでも金利が付く経済環境」になる訳です。
今、わざわざハイリスク・ハイリターンな新興国通貨(例えば、ブラジル・レアルやトルコ・リラなど)に投資している資金が抜け出します。新興国通貨売り米ドル買い(新興国通貨安米ドル高)ですね。
同時に対日本円(JPY)に関しても一層円売りドル買い(円安ドル高)になっていく経済環境が整うのが米国の利上げ時期が意味することです。(非常に大事!)今からでも円資産からオフショアファンドなどの外貨資産へシフトして、円資産価値目減り(円安ドル高)に備えておくのが個人投資家の資産防衛の1つの方法でしょう。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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