【制度】米中貿易戦争の終着点は「米中版プラザ合意か?」(人民元切上げへ?)
こんにちは、眞原です。
今回は、為替「制度」のお話し。
私の誇大妄想にどうぞお付き合いください・・・
まず、結果を振り返れば・・・、この時から日本経済をダメにし、さらに20年以上も負の遺産の尾を引いている「プラザ合意」について。
詳細はwlikipeを参照したり、あちこちググってもらえれば、ここでまとめる以上に正しい情報を得られると思いますが・・・、簡単に言うと、
1985年9月22日(日)に、先進5カ国(G5)の蔵相・中銀相殺会議で発表された「為替レート安定化の合意(NYのプラザホテルで行われたのでプラザ合意)」。
1980年台前半米国の時の政権は、レーガン大統領の政権、まさに今のトランプ大統領がある種で「模倣」している政権でした。
「プラザ合意」のそもそもの目的は、「米国の対日貿易赤字削減」に向け、実質的には「円高ドル安誘導」を目的とする合意内容でした。
今のトランプ大統領が中国に仕掛けている「貿易戦争(米国の貿易赤字削減への意欲)」に似ているのではないでしょうか?
この「プラザ合意」がなされた翌日9月23日には、1日(24時間)で、USD/JPYの為替レートが、1ドル=235円から、約20円下落(円高へ)、その1年後には、米ドルの価値はほぼ半減することになり、1ドル=150円程度でのトレードになっています。
<USD/JPY 為替変動(プラザ合意時)>

(出典:Wikipedia)
日本にとっては、急激な「円高」なので、当時の日本銀行(日銀)は、当時の金融政策である公定歩合を引い下げると思いきやそのまま5%で据え置き、一方で無担保コールレート(短期金利)を8%へ急上昇させる政策に踏み切りました(6%弱から)。
結果的に、名目金利の低下と、貨幣の中立性が失われる要因となり、86年12月から1991年2月(51ヶ月間)の不動産や株式への投機(スペキュレーション)を促すことになり「平成バブル景気」を生み出し・・・周知のように、崩壊しました。
次に、この「米中版プラザ合意(仮)」を、今のトランプ大統領と中国経済に当てはめると・・・、
・トランプ大統領の政策は、レーガン元大統領を模倣している側面がある
・トランプ大統領は「貿易不均衡解消(米国貿易赤字削減)」を主眼においている
・中国への追加貿易関税第三段の2,000億ドル(約6,000品目、約30兆円)、これに中国が報復関税をすれば、米国はさらに追加2,670億ドル分の関税を用意しているが、どちらも中国経済への破壊的ダメージになりかねない
・中国側が人民元安に対してまだ為替政策を討ってきていない
などです。
<USD/CNY 為替 5年チャート>

(出典:Bloomberg)
なので、この「貿易戦争」を外交的に収束させていくには、例えば「米中版プラザ合意(仮)」によって、
中国経済をさらにバブル経済化させて(元々不良債権の塊が山ほどあるので延命措置)、日本のように弾けさせる(中国の経済大国への躍進を阻止)
が最も米国らしいシナリオではないか?と思うのです(中国も「米中プラザ合意(仮)」を仕掛けられるのを懸念しています(過去Bloomberg/新華社通信の報道もあり))。
さてさて、おおよそこういう大きな動きは「週末(金曜日)」に起こりやすい傾向なので・・・、
来週(9/28−29日)あたりが、アヤシイなぁー(心配だなぁ)
と密かに妄想しています。
仮に「米中プラザ合意(仮)」がなされれば・・・猛烈な「人民元高」になるので、
人民元資産への投資
も一つの選択になってきますね。
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