【為替】米ドルの優位性と日本円の価値下落(日本円しか持たない人は貧しくなる)
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最終更新日:2021/02/09
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんにちは、真原です。
久々に、米ドル日本円(USD/JPY)でも、ドル高円安の動き/トレンドが復活していきています。
<ドル・円相場の推移>
(出典:Bloomberg)
今朝には約2ヶ月ぶりとなる1ドル=113円台を一時付けました。
というのも、明日にはFOMC(米連邦公開市場委員会)での追加利上げが見込まれ、冷静に「米国と日本の金利差拡大」を背景に「米ドル買い、日本円売り」がやや優勢になってきているからです。
ちなみに、FRBメンバーの見通しを表す「Fed Watch/Dot-Plot」でも、米国の「利上げ」は継続されていく「前提」ができています。
<Fed Watch-Dot Plot(利上げ見通し)>
(出典:CME Group)
少なくとも、2019年6月程度までは現パウエルFRB議長の元でも緩やかな「利上げ」を継続していく見通しです。
この間、米国と日本との金利差が拡大する=「ドル買い・円売り(ドル高円安)」になりやすいファンダメンタルズ(基礎的経済条件)が整っていくことになります。つまりは、「米ドル優位」。今の新興国通貨の下落を見ても分かりますが、明らかに「米ドルが強い経済環境」になっています。
ただ当然、トランプ大統領は「ドル高が嫌い」なので、パウエルFRB議長に「利上げ継続はけしからん!」なんて圧力をかけますが、今現在を見ている限りパウエル議長はその圧力に屈することなく、FRB議長(FOMCメンバー)としての役目や自身の考えに則り役割をしっかり全うしています。
(今なお「金融緩和の出口戦略」すらも示すことができず政府とベッタリの中銀、黒○総裁とは大違いです!)
また、「米国金利が急上昇するリスク」は心配ですが、今の所は米国債(10年債)の金利水準を見ている限り「緩やか」な推移なので、ジワリジワリとマーケットに織り込まれ「金利差拡大からのドル買い(ドル高)」が続く様子です。
そして、まずは今月9月と、年末12月の残り2度の「米国利上げ」は想定内です。
それを背景に米ドル日本円では1ドル=115円台をしっかり固められれば、この壁を突破するトレンドとなりまた一層「ドル高円安」トレンドに乗ることでしょう・・・
ドルが強くなればなるほどに、「日本円」しか持たない人は、「貧しくなっていくばかり」というのは、前々から情報発信している通りです↓
オフショアファンド、海外積立投資、海外債券などへ「米ドル」で投資することで、米ドル資産を作ることができるので、これらの円安ドル高による「為替リスク」を抑えること(=リスク・ヘッジ)ができます。
さぁ、FOMC発表とパウエル議長会見(日本時間27日(木)3:00am)、待ったなし!
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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