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ティー・ロウ・プライス 世界厳選成長株式ファンド〜野村證券〜【投資信託(ミューチャル・ファンド)】

公開日: : 最終更新日:2019/12/24 野村證券

こんにちは、眞原です。

今回は久しぶりの投資信託(ミューチャル・ファンド)についての情報。

証券会社ガリバーの野村證券(私の古巣)がめっきり新規の投資信託(ミューチャル・ファンド)組成と販売をしなくなっていたので見逃していましたが・・・、どうやら2019年5月にこの投資信託(ミューチャル・ファンド)『ティー・ロウ・プライス 世界厳選成長株式ファンド』を組成、販売、運用していたようです。

(出典:野村證券 HP)

まだ、約半年程度の運用期間しかないうえ、まして世界的に株式市況が好調なので(ファンドマネージャーが頑張らなくてもリターン上がるので)、個人投資家による投資判断材料が乏しい訳ですが・・・、単にパフォーマンス比較で考えてみましょう。

<ティー・ロウ・プライス 世界厳選成長株式ファンド
Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)>(出典:野村證券 HP)

【基準価額】10,930円(2019/12/12時点)
【未確定損益(%)】+9.3%/約6ヶ月間

チャートを見ても分かる通り、7月〜8月ごろの大幅な下落約10,500円から9,600円程度の急落)は、個人投資家としては目も当てがたい状況で、これこそ「ハイリスク・ハイリターン」という運用です。

つまり今後仮に、株式マーケットクラッシュ(下落調整)が入れば、上のような急落は十分ありえるということです。

目下、世界的な株高状況が続いているマーケット環境(にも関わらず、経済成長率見通しやインフレ率などの経済指標)軒並みに悪化しているので、2019年12月以降〜2020年、2021年にかけて株価下落調整が入ってもおかしくないというタイミングでしょう(誰も正確に予測できませんが!)。

なので、正直こういった株式投資信託(ミューチャル・ファンド)へ一括まとめた資金を投資するようなポジティブな経済環境マーケット環境ではないと思っています。

この投資信託(ミューチャル・ファンド)の投資先はシンプルに、

世界グロース株式(成長株式)への投資

ということです。

あれやこれや細かく書いてますが、シンプルに資産クラスだけで考えればそういうことです。あとは単にティー・ロウ・プライス・・・、T.RowePriceというファンド会社が運用している投資信託(ミューチャル・ファンド)です。

「グロース株(成長株)」の銘柄群については、T.RowePriceが独自のアナリストチームが選別してファンド運用のポートフォリオに組み入れていき、現在の、ファンドマネージャーに変わってから良い運用になってきているとかで、野村證券も日本人投資家用に登記されたこの投資信託(ミューチャル・ファンド)を販売し始めたということです。

具体的な国別、セクター、ポートフォリオ組入上位銘柄などがこちら

ポートフォリオ組入国や銘柄においては、きちんとした投資信託(ミューチャル・ファンド)らしく分散しており、また一般的には珍しい銘柄なども組み入れているのでアナリストがしっかりしているんだなーという印象を受けます。

とはいえ、実際にパフォーマンスが上がってきている株式ユニバースで考えると、

・米国株式
・情報テクノロジー関連
・Eコマース
・消費財
・ヘルスケア
・金融(フィンテック企業)

などが主力なので、色んな投資信託(ミューチャル・ファンド)の中身を見比べてもどっこいどっこいだなと思います。

実際のパフォーマンス推移(騰落率)がこちら

例えば、同じ時期(2019年5月末)から、下記の米国株式指数のコストが安いETF(上場投資信託)に投資していた場合と比べると・・・、

  • S&P 500 Index
  • Nasdaq 

S&P 500 Index(出典:Bloomberg)

【2019/5/28時点】2,802.39pt
【2019/12/12時点】3,168.57pt

S&P500 Index のリターン水準:+13.0%

<Nasdaq>(出典:Bloomberg)

【2019/5/28時点】7,607.35pt
【2019/12/12時点】8,717.31pt

Nasdaq リターン水準:+14.5%

や、確かにこの2つの米国株式指数は、ティー・ロウ・プライス 世界厳選成長株式ファンドの運用ポートフォリオと比べると、国別のダイバーシティが乏しいわけで単に「米国株のみ」ですが、リターン水準が全てのファンド運用において、これら株式指数=つまりは、コストが安いETF (上場投資信託)のパフォーマンスに負けているっていうのは、ダメですよね。

(ちなみに、ティー・ロウ・プライス世界厳選成長株式ファンドは、MSCI World Index との比較をしているようですが・・・)

<i Shares MSCI World>(出典:BlackRock HP)

【当時基準価額】USD10,579.51(2019/5/31時点)
【現在基準価額】USD11,947.26(2019/12/11時点)

MSCI World リターン水準:+12.9%

結局・・・、「ETF(上場投資信託)に投資している方がリターン良いやないか!」ということになるのですが・・・(コストも安いし)。

あとは、上でも書いたように今後数年以内には、ある程度の株式マーケットの下落調整局面が入ると想定しておく場合、今からまとまった資金をティー・ロウ・プライス世界厳選成長株式ファンドに投資するのは、高確率で下落リスク・テイクになると思います(上で述べたようにハイリスクハイリターンなファンドであるため)。

一方、下落マーケットのときでも、リスクを抑えて中長期で資産形成をしていく方法としては、こうしたパフォーマンスが良く今後も伸びゆく資産内容のETF(上場投資信託)を海外積立投資(変額プラン)で、月々一定金額をコツコツとドルコスト平均法で積立運用していくほうが圧倒的に良いと思います。

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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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