【投資信託(ミューチャル・ファンド)】野村ターゲットインカムファンド(愛称:マイ・ロングライフ)− 野村證券
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野村證券
こんにちは、眞原です。
今回は、運用開始から約11ヶ月(2018年1月から運用開始)の投資信託(ミューチャル・ファンド)『野村ターゲットインカムファンド(愛称:マイ・ロングライフ)』を取りあげてみます。
販売元は、野村證券を始め各証券会社から販売されています。

私が投資信託(ミューチャル・ファンド)に投資する必要は無いと思う理由
この投資信託(ミューチャル・ファンド)の情報の前に、元証券マン(古巣野村證券)そして、現在投資アドバイザー、経済や金融を学問と実務経験10年を経てる身からして言えるのは、
個人投資家は、1,000万円や5,000万円など、一定のまとまった資金を、こういった投資信託(ミューチャル・ファンド)に投資する必要はない
ということです。
日本のみならず、米国でも他国でも同様ですが、
投資信託(ミューチャル・ファンド):アクティブ運用
か
ETF(市場指数連動型のマーケット売買可能な投資信託):パッシブ運用
「アクティブとパッシブ運用、どちらが良いのか?」議論。
この議論において、証券マンや投資アドバイザー、運用アドバイスをするFPなどそれぞれポジショントークを持って「どちらが良い」という風にクライント(投資家)に伝えている訳です。
ただ実際私が見て経験してきた結果、日本の証券会社で買えるアクティブ型の投資信託(ミューチャル・ファンド)で「これは良いファンドだ!(マーケットインデックス以上のパフォーマンスを上げている)」というのは「極めて稀(=優秀なファンドの数が余りにも少ない)」であるというのを経験上知っています。
なので、私はこういった投資信託(ミューチャル・ファンド)に、一定のまとまった資金を投じて投資するのは正直に「(投資時間とコストの)無駄だな」「投資する必要はないな」と結論付けています。
むしろ、こういった投資信託(ミューチャル・ファンド)は、月々一定金額を積立投資(海外積立投資)する方がリスク分散に繋がるので断然良いのです。
さて、それでは今回のこの投資信託(ミューチャル・ファンド)の情報を見ていきましょう。
<野村ターゲットインカムファンド 愛称:マイ・ロングライフ>

【基準価額】9,135円(2018年1月運用開始、12/14時点)
【純資産額】528億円(同)
【累計分配金額】200円
2018年1月末から運用開始して、純資産額総額は緩やかに殖えていますが、基準価額そのものは1度たりとも設定時の基準価額を超えることなく、右肩下がりに下落し続けています。
それにも関わらず、無駄に「分配金(2ヶ月毎)」を出している状況です。
この投資信託(ミューチャル・ファンド)の投資対象は、
・世界各国の債券等
・世界各国の株式等
・世界各国のREITやバンクローン
などで、いわゆる「バランス型ファンド(複合資産)」です。
「バランス型ファンド(複合資産)」と聞けば、「分散」して「リスク」を抑えられていると勘違いしがちですが、結果的に「各資産同士の足の引っ張り合い」でしかないのが現状でしょう(後述)。
ファンドストラテジーでは「年率3%程度の利回り(コスト控除後)を確保するのを目標」として運用しているようです。
ちなみに現時点では「マイナス6.65%程度で推移」していますが、個人投資家のみなさんは「「分配金」が出ているから運用がうまく行っている」と勘違いしている状況ではないでしょうか?
まさに「分配金マジック」ですね・・・、引っかからないように気を付けましょう。
ポートフォリオ特性値と資産別配分がこちら

金利変動リスクを抑えるために格付けが高く、期間が短い債券(デュレーション2.3年)で運用しています。ちなみに、信託報酬控除したら年間2.1%程度の利回りなんですね・・・。ひどいな。。

『野村ターゲットインカムファンド 愛称:マイ・ロングライフ』という1つの投資信託(ミューチャル・ファンド)内で、上の各資産に「分散/バランス型(資産複合型)」させるために、ファンド・オブ・ファンズ形式で投資していますが、どのファンドもまともなリターンを上げられておらず、結果全体が上がる訳もありません。
各資産のより詳しい配分比率がこちら

世界的に債券市場での運用が困難となっている昨今、この投資信託(ミューチャル・ファンド)は約47%程度を「債券系」で運用しているので、当然パフォーマンス結果が付いてきていないということが如実に現れています。
同投資信託(ミューチャル・ファンド)は、あと1ヶ月で運用開始から1年が経過することになります。ようやく「トラックレコード(運用成果)」ができ、個人投資家は「継続投資し続けるべきか、早期解約をすべきか」を判断できる材料を得ることになりますね。
確かに2018年全体を通してみれば、株式、債券、金利、為替、どのマーケットでも厳しい環境だったと思いますが、恐らく2019年はもっと厳しい年になるのでは?と個人的には見ています・・・。
個人投資家が冷静に「投資」判断すべきなのは、インデックス(指数)に負けているような投資信託(ミューチャル・ファンド)に、投資する「価値」や「意味」がないということです。
流行り??の「ファンドラップ」などもそうでしょう(参考までに下記は3年前の記事)。
個人投資家は、きちんと自分自身の「考え(目標リターンやリスク)」や「他に持っている資産との相関性」、そして「トラックレコードがある投資先」を踏まえて、投資判断をしましょう。
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