【投資信託】野村インド債券ファンド(毎月分配型)〜野村アセットマネジメント
公開日:
:
野村證券
こんにちは、眞原です。
今回は、各証券会社や銀行で販売中の投資信託(ミューチャル・ファンド)「野村インド債券ファンド(毎月分配型)」の情報です。
もう「毎月分配型」というだけでで投資する必要ないと思いますが「インド」というキーワードで証券マンや銀行員が売りやすいという理由からか、ファンドの純資産総額が2,000億円を越えてきました。
(出典:野村アセットマネジメント HP、以下同様)
初めに改めてお伝えしておくと、
投資信託(ミューチャル・ファンド)の純資産総額の多い少ないは、投資家にとってのファンドのパフォーマンスとは関係ない
ということです。
下記のように勘違いされている個人投資家が多いですが、
純資産総額が多い=優秀、安心、安全、人気
正直、関係ありません!
では、早速この投資信託(ミューチャル・ファンド)の特徴とパフォーマンスから確認していきます。
投資先は、
・インドルピー建て公社債等へ投資している証券への投資
です。
2011年からの「野村インド債券ファンド」の運用パフォーマンスがこちら。
<基準価額のパフォーマンス推移>
【基準価額】8,976円(12/14時点)
【純資産総額】約2,145億円(同上)
【毎月分配金】100円
【分配金累計額】8,910円
投資家にとっては非効率以外なにものでもない「毎月の分配金」を6年前の運用開始以来ずっと受け取ってきた場合で(基準価額+分配金累計額)単純年間平均リターンは約10.1%程度です。
本来「分配金」なんて出さずにずっと複利で運用できていれば良いパフォーマンスなのですが・・・。
現在、月々の分配金が100円なので単純にこの分配金を出すには、最低でも年間13.36%のリターンを上げていないと、運用益から分配金が出されていない計算になります。つまり、タコ足(もしくは過去のリターンからの取崩し=純粋な投資家のリターンではない)。
既に月々100円の分配金のうちの60%(ヒドいときは80%)が、月々のリターンから出されている訳ではなく過去のリターンから出されています(タコ足)。
ちなみに今の水準の毎月分配金を維持しようと思うと、今のパフォーマンスであれば最大2年程度が限度でしょう。
この投資信託(ミューチャル・ファンド)のポートフォリオ状況を確認しています。
ポートフォリオのインドルピー建て債券(直利)で6.1%程度しかないので、そもそも毎月分配金の「最低でも年間13.36%」というのは、あり得ない話なのです。
にもかかわらず「販売(セールス)」するのがお仕事の証券マンや銀行員にとって
「毎月分配型が売りやすいから」
例えば、
「年金の足しになりますよ!」「お小遣いみたいなものですよ!」
なんてセールストークに乗せられて投資する個人投資家があまりにも多い・・・。
確かに(インド関連で言えば)、
”インド株”
への投資は今後も引き続き有望な投資先資産だと思います。
また、ドルコスト平均法と複利運用を活用する海外積立投資においては、是非とも組み入れておきたい資産の1つでしょう。
一方、「インドルピー建て債券」となると、株式と比較するとやや「?」というのが正直なところ(もちろんインド国債の格付けが向上している点は、非常にポジティブですが)。
まして、今回の非効率な「毎月分配型」の債券ファンドに関しては、投資家は何を目的に投資しているのかサッパリ分かりません。
「毎月分配型」は、無意味+非効率です(毎月、一定の運用リターンが欲しいのであれば、例えば運用資産から年1度だけ解約してそのリターン資金を月々取り崩すようにする方が投資効率は良い上、グローバルスタンダードです)。
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