10年前に私が野村證券で販売していた『野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)』の現在は?
こんにちは、真原です。
今回は『10年前に私が野村證券で販売していた『野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)』の現在は?』ということで、かつて流行っていた投資信託(ミューチャル・ファンド)の状況を確認していきます。
(出典:野村AM HP)
他にも以前には、下記2つの投資信託(ミューチャル・ファンド)も、まとめています。
10年前に私が野村證券で販売していた、『野村グローバル・ハイ・イールド債券投信(バスケット通貨選択型) 資源国通貨コース(毎月分配型)』、の現在は?
https://toushin-shisan.net/2020/05/post-11038.html
さて『野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)』ですが、「通貨選択型」という名前の通り、今回取り上げげている「米ドルコース」のみならず、他通貨コースもありますが、純資産総額の関係でUSDコースを取り上げています。
まずは、個人投資家にとって大事な基準価額(NAV)と純資産総額の推移から。
<野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(通貨選択型)
米ドルコース(毎月分配型)>
【基準価額】8,673円(2020.5.29時点)
【純資産総額】約1,001億円
【分配金累計額】11,070円
【分配金額/月々】20円
運用開始が2010年で、当時私が野村證券マンだったころに販売していた投資信託(ミューチャル・ファンド)の1つです。
2014年頃には、純資産総額も1兆数千億円規模まで資金流入していましたが、気づけば1/10まで縮小しています。
運用開始時からの場合の概算リターンは、
トータルで、+97.4%
単純年間平均は、+7%台
ですね。
また現状の分配金(20円)は、なんとか運用益から出されているようです(年2.7%程度のリターンがあればカバーできますね)。
さて、この投資信託(ミューチャル・ファンド)の運用先は、
「MLP = Master Limited Partnership
(マスター・リミテッド・パートナーシップ/共同投資事業形態)」
です。
(出典:DWS)
ようは、インフラ関連事業をしている企業ってことです。
なので、この野村ドイチェ高配当インフラ関連投信のポートフォリオもこうなっています。
投資エリアの半分以上は、米国(約52%)、カナダ(約14%)、イギリス(11%)、欧州圏、となっていて、業種としては、「石油ガス消耗燃料(約30%)」、総合公共事業(約21%)など、2010年当時は【シェール革命だ】なんだということで、盛り上がっていた時期なので、そういったセールストークも多かったです。
ただ、2020年3月には、WTI原油価格がマイナスに突っ込み、目先ではバレル35ドルで推移しているように、原油市場や原油企業、シェール企業にとっては厳しい1年になっていて、この投信を販売していた2010年とは環境が大きく違っています。
そのあたりのことは、下記動画に譲りますが・・・、
このマーケット環境を踏まえて、この投資信託(ミューチャル・ファンド)の状況としては、まだマシかな、という印象です。
個人的には、もしインフラ関連投資をするのであれば、こういったETFで十分なのでは?とも思っていますが・・・、野村證券で投資できるような投資信託(ミューチャル・ファンド)ではなく。
Dow Jones Brookfield Global Infrastructure Composite Yield Index(出典:MarketWatch)
2010年の運用開始から約10年なので、既に解約している個人投資家も多いはずです。
また、10年投資期間があれば、ファンド状況も把握できるので、タイミングを見て切り替える、投資し続ける、自分の考えにあった投資なのか?を考えるタイミングでも良いでしょう。
投資信託(ミューチャル・ファンド)の、【流行り】や【廃り】は、日本の証券会社やファンド会社(運用会社/アセットマネジメント会社)が、マーケティング用に作っているので、個人投資家はそういったものに惑わされずに、自分の考えにあった運用を心けましょう。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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