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【為替】日本円以外の外貨を持つことが「為替リスク回避」になる

こんにちは、眞原です。

今回は「為替リスク」について。

(出典:REUTERS)

2018年に入り1月も下旬に差し掛かろうとしていますが、株式マーケット状況は変わらず好調、(米国政府機関閉鎖の懸念や原油高などを理由に)為替は「ドル安」、米国債券市場(金利)は2.6%超まで上昇(米国債は下落)になっている状況です。

まだまだ、方向感めちゃくちゃ・・・なマーケット状況が続いています。ちまたでは仮想通貨の話に注視している人が多いからでしょうか?(苦笑)

さて、今回は年始に考えるテーマとしてもってこいの、

「日本円の資産(預貯金(≒日本国債)、日本の株式、日本の投資信託(円建て)、日本国債、日本の保険)しか持っていない人、大丈夫?」

ということ。

※前提として、財政問題やデフォルトリスク(国家破産リスク)を煽っている訳ではありませんので勘違いしないでください。むしろ、私は未来のこどもたちのためには、早々と国家破綻(藤巻議員の言葉を借りれば「ガラガラポン」)すれば良いと思っていますが・・・。

日本の借金は過去最大の1,053兆円!今年生まれた赤ん坊も830万円の借金を抱える計算に!

さて、日本に住む以上、みなさん「日本円(JPY)」で生活していますが、

では、自分の資産(上で見たような資産)は同じく「日本円資産」だけで持っておいて良いのか?

ということは中々考えないのではないでしょうか?

よく、外貨資産(USDなど)を持つことに対して、

「為替リスク(多くは「円高」になることを心配=リスク)があるので、外貨を持つという選択をしたくない」

という、ややチンプンカンプンな話を聞きます。

良く考えましょう・・・、もし上の前提が正しいなら・・・、

USD(米ドル)など外貨を持つことに対して「(円高)為替リスク」があるが、日本円を持つことには「為替リスクがない」ということになりますが・・・・

これって、オカシくないですか?

為替はあくまでも「シーソー」です。

日本円しか持たない人(為替が円高にブレていくことを「為替リスク」と思っている人)ほど「為替が「円安」になるリスク(=上下のブレ)」を無視しています。

超基礎!今さら他人に聞けない「円安」と「円高」そして「通貨分散」

具体的に5年前(2013年頃)からの為替チャート推移を見ていきましょう。

<USD/JPY(米ドル/日本円)5年チャート>

(出典:Bloomberg)

2013年2月:1ドル=約92円
2018年1月:1ドル=約110円(+19.5%の円安/ドル高)

ということは、米ドル建てのオフショアファンド(ヘッジファンド)で運用している個人投資家のみなさんは為替だけで資産が約20%増えていることになります(単純計算年4%)

<EUR/JPY(ユーロ/日本円)5年チャート>

(出典:Bloomberg)

2013年2月:1ユーロ=約126円
2018年1月:1ユーロ=約135円(+7.1%の円安/ユーロ高)

<GBP/JPY(英ポンド/日本円)5年チャート>

(出典:Bloomberg)

2013年2月:1英ポンド=約145円
2018年1月:1英ポンド=約153円(+5.5%の円安/英ポンド高)

<CHF/JPY(スイスフラン/日本円)5年チャート>

(出典:Bloomberg)

2013年2月:1スイスフラン=約98円
2018年1月:1スイスフラン=約115円(+17.3%の円安/スイスフラン高)

<AUD/JPY(豪ドル/日本円)5年チャート>

(出典:Bloomberg)

2013年2月:1豪ドル=約94円
2018年1月:1豪ドル=約88円(6.3%の円高/豪ドル安)

たった5年という短い期間ですが、主要5通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフラン、豪ドル)で

4通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフラン)に対して、「日本円安」
1通貨(豪ドル)に対して、「日本円高」

という結果です。

つまり、5年前から円安になっている外貨資産を持っている人は、上の各パーセンテージぶんだけ「為替でプラスになっている」ということです。

言い換えれば、「日本円しか持っていない人」は、上のパーセンテージぶんだけ「日本円の価値が目減りしている」(=「為替リスク」)という意味です。

5年前に米国に旅行へ行く際、

日本円100万円の価値は、米ドル換算でUSD10,869(1ドル=92円換算)

2018年の今、米国へ旅行に行く際には、

日本円100万円の価値は、米ドル換算でUSD9,090(1ドル=110円換算)

ということです。

そして、もし5年前に「日本円100万円」USD10,869(1ドル=92円換算)に為替コンバート(交換)をして2018年まで持ち続けているとして、今USD10,869を日本円に為替コンバートする場合(1ドル=110円換算)「日本円119万円」になっている

ということです。

これが「為替リスク(上下のブレ幅)」。

なので極論、日本円50%と米ドル50%の資産を持っていれば、この為替リスクを抑えられるということになります。

決して、「円高になる」ということだけを「為替リスク」と呼ぶ訳ではなく「円安になる(円の価値目減り)」というのも「為替リスク」なのです。

だからこそ、1つの通貨(日本円だけ)を持つことが、いかに「リスク(危険性)」が高くなるのかということ・・・。

たった5年で、ほぼ主要通貨に対して「円安」になっている、つまり外貨資産を持って旅行しに来る外国人からすれば、日本は安いし、豪遊できるわけですね。一方の日本人は海外に行くのに5年前よりハードルが高くなっていると考えれば分かりやすいでしょう。

これを資産運用で考えると、円安になるというのは「インフレーション(物価上昇)」に繋がるので、輸入商品などは「高騰」しますし、それを買う日本円(給与や貯金)は殖えていないと出費が増えますね。

「外貨資産」を持つことが「為替リスク回避」に繋がります。



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  • 眞原郁哉

    1986年、兵庫県神戸市生まれ。

    同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社。その後、K2 Investment株式会社入社。投資アドバイザーとしてクライアントのためになるアドバイスをできることにやりがいを持ってます。

    趣味はダンス、ネットサーフィン、珈琲。体育会系に見えて、実はインドアでもあったりします(笑)。

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