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【為替】日本円以外の外貨を持つことが「為替リスク回避」になる

公開日: : 最終更新日:2021/02/09 マーケット全般(株式、債券、為替)

こんにちは、眞原です。

今回は「為替リスク」について。

(出典:REUTERS)

2018年に入り1月も下旬に差し掛かろうとしていますが、株式マーケット状況は変わらず好調、(米国政府機関閉鎖の懸念や原油高などを理由に)為替は「ドル安」、米国債券市場(金利)は2.6%超まで上昇(米国債は下落)になっている状況です。

まだまだ、方向感めちゃくちゃ・・・なマーケット状況が続いています。ちまたでは仮想通貨の話に注視している人が多いからでしょうか?(苦笑)

さて、今回は年始に考えるテーマとしてもってこいの、

「日本円の資産(預貯金(≒日本国債)、日本の株式、日本の投資信託(円建て)、日本国債、日本の保険)しか持っていない人、大丈夫?」

ということ。

※前提として、財政問題やデフォルトリスク(国家破産リスク)を煽っている訳ではありませんので勘違いしないでください。むしろ、私は未来のこどもたちのためには、早々と国家破綻(藤巻議員の言葉を借りれば「ガラガラポン」)すれば良いと思っていますが・・・。

日本の借金は過去最大の1,053兆円!今年生まれた赤ん坊も830万円の借金を抱える計算に!

さて、日本に住む以上、みなさん「日本円(JPY)」で生活していますが、

では、自分の資産(上で見たような資産)は同じく「日本円資産」だけで持っておいて良いのか?

ということは中々考えないのではないでしょうか?

よく、外貨資産(USDなど)を持つことに対して、

「為替リスク(多くは「円高」になることを心配=リスク)があるので、外貨を持つという選択をしたくない」

という、ややチンプンカンプンな話を聞きます。

良く考えましょう・・・、もし上の前提が正しいなら・・・、

USD(米ドル)など外貨を持つことに対して「(円高)為替リスク」があるが、日本円を持つことには「為替リスクがない」ということになりますが・・・・

これって、オカシくないですか?

為替はあくまでも「シーソー」です。

日本円しか持たない人(為替が円高にブレていくことを「為替リスク」と思っている人)ほど「為替が「円安」になるリスク(=上下のブレ)」を無視しています。

超基礎!今さら他人に聞けない「円安」と「円高」そして「通貨分散」

具体的に5年前(2013年頃)からの為替チャート推移を見ていきましょう。

<USD/JPY(米ドル/日本円)5年チャート>

(出典:Bloomberg)

2013年2月:1ドル=約92円
2018年1月:1ドル=約110円(+19.5%の円安/ドル高)

ということは、米ドル建てのオフショアファンド(ヘッジファンド)で運用している個人投資家のみなさんは為替だけで資産が約20%増えていることになります(単純計算年4%)

<EUR/JPY(ユーロ/日本円)5年チャート>

(出典:Bloomberg)

2013年2月:1ユーロ=約126円
2018年1月:1ユーロ=約135円(+7.1%の円安/ユーロ高)

<GBP/JPY(英ポンド/日本円)5年チャート>

(出典:Bloomberg)

2013年2月:1英ポンド=約145円
2018年1月:1英ポンド=約153円(+5.5%の円安/英ポンド高)

<CHF/JPY(スイスフラン/日本円)5年チャート>

(出典:Bloomberg)

2013年2月:1スイスフラン=約98円
2018年1月:1スイスフラン=約115円(+17.3%の円安/スイスフラン高)

<AUD/JPY(豪ドル/日本円)5年チャート>

(出典:Bloomberg)

2013年2月:1豪ドル=約94円
2018年1月:1豪ドル=約88円(6.3%の円高/豪ドル安)

たった5年という短い期間ですが、主要5通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフラン、豪ドル)で

4通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフラン)に対して、「日本円安」
1通貨(豪ドル)に対して、「日本円高」

という結果です。

つまり、5年前から円安になっている外貨資産を持っている人は、上の各パーセンテージぶんだけ「為替でプラスになっている」ということです。

言い換えれば、「日本円しか持っていない人」は、上のパーセンテージぶんだけ「日本円の価値が目減りしている」(=「為替リスク」)という意味です。

5年前に米国に旅行へ行く際、

日本円100万円の価値は、米ドル換算でUSD10,869(1ドル=92円換算)

2018年の今、米国へ旅行に行く際には、

日本円100万円の価値は、米ドル換算でUSD9,090(1ドル=110円換算)

ということです。

そして、もし5年前に「日本円100万円」USD10,869(1ドル=92円換算)に為替コンバート(交換)をして2018年まで持ち続けているとして、今USD10,869を日本円に為替コンバートする場合(1ドル=110円換算)「日本円119万円」になっている

ということです。

これが「為替リスク(上下のブレ幅)」。

なので極論、日本円50%と米ドル50%の資産を持っていれば、この為替リスクを抑えられるということになります。

決して、「円高になる」ということだけを「為替リスク」と呼ぶ訳ではなく「円安になる(円の価値目減り)」というのも「為替リスク」なのです。

だからこそ、1つの通貨(日本円だけ)を持つことが、いかに「リスク(危険性)」が高くなるのかということ・・・。

たった5年で、ほぼ主要通貨に対して「円安」になっている、つまり外貨資産を持って旅行しに来る外国人からすれば、日本は安いし、豪遊できるわけですね。一方の日本人は海外に行くのに5年前よりハードルが高くなっていると考えれば分かりやすいでしょう。

これを資産運用で考えると、円安になるというのは「インフレーション(物価上昇)」に繋がるので、輸入商品などは「高騰」しますし、それを買う日本円(給与や貯金)は殖えていないと出費が増えますね。

「外貨資産」を持つことが「為替リスク回避」に繋がります。



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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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