香港ドル(金利)の上昇期待!海外積立投資(F社)の香港ドル建てや香港ドル資産保有の投資家には朗報か!?
公開日:
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最終更新日:2021/02/09
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんにちは、眞原です。
今回は、香港ドル資産(HKD)を持つ投資家、またもう日本人は申込ができなくなった(日本から撤退した)海外積立投資(F社)で香港ドル建てで積立をしている投資家にとって朗報です。
ちなみに、海外積立投資(F社)で積立投資をしていて、もしパフォーマンスが悪い、運用先を見直したい、アドバイザーとウマが合わないという場合には、アドバイザーチェンジも承っているのでお気軽にお問合わせください!
さて、香港ドル(以下、HKD)の為替変動ですが、香港では「中央銀行」が存在せず、金融政策は35年前に放棄しているので、基本的に「米ドル(以下USD)」と連動するように(米ドルペグ)為替変動幅を決めています。
(出典:SCMP)
実質的な中央銀行である香港金融管理局(HKMA)が、ドルペッグ制の許容変動幅(1USD=HKD7.75〜7.85)を決めて運営していますが、これまでいくら香港に資本が流入しても、他の中央銀行のような機動的に為替介入や金融政策ができず、単に指を加えて「米ドル高/香港ドル安」や資産バブル(気味)を容認するしかありませんでした。
結果的に、香港の不動産価格、テナント料、駐車場価格などありとあらゆる資産が投機的に上昇し続け、現地の香港人が住宅を買えないという異常な事態が続いてきました。つまり、香港(香港ドル)の金利は正常な状況ではないということです。
<香港不動産指数(白色)とHibor(香港ドル指標金利)の2007−2017推移>
(出典:Bloomberg)
金利が低いままなので(通貨(HKD)は押し下げられたまま)住宅価格がぐんぐん上昇し続けている現状が香港経済です
(実際、香港のGDPは「金融」と「不動産」業界で保たれているようなものです・・・)。
そして、足元では、USD/HKDの推移がペグのHKDの下限許容変動幅である「1米ドル=7.85香港ドル」まで、あと僅かの水準まで来ています。
<USD/HKD 5年チャート>
(出典:Bloomberg)
米ドルと香港ドルの金利差が拡大しているのです。
<米ドル金利と香港ドル金利差2009−17年の推移>
(出典:Bloomberg)
結果、どういうことが予想されるかと言えば、下限幅「1米ドル=7.85香港ドル」に達した場合には、香港金融管理局(HKMA)が「香港ドル買い」を行わざるを得なくなり、結果マネタリーベース(市中のマネー)が少しづつす縮小することに繋がるので、香港の金利が今よりも正常化へ向かう期待になります。
さらに今後は「香港の金利上昇」(=香港ドル高=不動産価格調整=香港株全体安へ?)という期待と連想が働くようになっています。
「香港ドル高」への期待が高まっているきている今の状況は、まさに香港ドル資産を持っていたり、HKD建てで海外積立投資(F社)をしている個人投資家やHSBC香港に資産を預けている投資家にとっては朗報でしょう。
これまでも米ドルベグで為替変動が少なく、米国金融政策でドル高になっているにも関わらず、一向に期待されるよりも香港ドル高に繋がってこなかったのですから・・・。
USD/HKD推移は、要注目ですね。
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