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FRBイエレン議長発言から考えると米国利上げは年内織り込みか?個人投資家は米ドル投資で「ドル高円安に備える」タイミング

公開日: : 最終更新日:2021/02/09 マーケット全般(株式、債券、為替)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

去る10日にFRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長が6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)以来で初の公発言をしました。

Screen Shot 2015-07-11 at 23.33.21(出典:Bloomberg)

イエレン議長の発言は実に機知に飛んでいて発言が上手いなぁ〜といつも感じるのですが(日銀の黒田総裁と大違い)今回の主要なポイントいくつかあったのですが利上げについては、

「今年利上げ(短期金利引き上げ)を開始するという見方には変わりはない」

ということ。

「年内利上げは適切だ」というメッセージを発しました。

とは言いつつも「強調しておきたいのは、経済とインフレがたどる道筋には依然としてかなり不透明で、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得る」

というのも強調して述べています。

マーケットに利上げ予想とIMFラガルド専務理事からのクギ

そんなこんな発言をしているイエレン議長ですが、毎年行われる8月下旬に行われるジャクソンホールでの講演会(中央銀行総裁から著名エコノミストまで集まる経済イベント)には不参加を既に表明済みなので、外からヤイノヤイノ言われる外圧を避ける形で9月のFOMCを迎えることになりそうです。

現在の各米国の金融機関エコノミストが出している直近の利上げ予想がこちら

Screen Shot 2015-07-11 at 23.36.55(出典:Bloomberg)

下は5月で上が7月と数値の微修正はありながらも、大方の予想が「9月利上げ」と読んでいます。次いで「12月予想」が多いので、各エコノミストも「年内利上げ」を想定していることになりますね。

Screen Shot 2015-07-11 at 23.58.13(出典:REUTERS)

一方、IMF(国際通貨基金)のラガルド専務理事は、

「年内利上げを見送ってよ!」

と要請しています。

理由としては「景気動向やインフレ率に疑問がある点、またマーケットに不確定要素(ギリシャ債務問題、中国景気)が溢れているから」だそうです。

IMFは既に4月と6月にも利上げ先送りを訴えていて2016年半ばまで待つように訴えたのは6/29以来で4回目になりました。こういう声を聞きたくないのもあるのか、イエレン議長のジャクソンホール会議不参加にも繋がっているのでは?と思います(苦笑)

さて、こちらがIMFが出している直近の世界経済成長見通しです。

Screen Shot 2015-07-11 at 23.29.34(出典:IMF 加工)

今、米国経済のリスク要因として言われているのが、大きく5つあるようです。

1.)ドル高、2.)原油安、3)住宅市場、4.)債務上限引き上げ問題、5.)世界景気鈍化に伴う輸出縮小(貿易赤字問題)

正直、為替に関する要因が多数を占めています。1、2、4、5はそうですね。ちなみに毎年「米国がデフォルトするかもしれないという債務上限引き上げ問題」については、ドル高を背景に大人しくパスできています。「米国がデフォルトするかも知れないから投資出来ない」というトンデモ話をする個人投資家に会う事がありましたが、その前に日本の借金問題の方がマズイのではと思います。

※日本の借金は過去最大の1,053兆円!今年生まれた赤ん坊も830万円の借金を抱える計算に!/財政問題

利上げ前に日本人の個人投資家がしておくべきこと

ギリシャ問題は大詰めを迎えていますが(この余波がどこまで拡がるかは出たとこ勝負でしょう)マーケットとしては備えつつも楽観している感があります。なので、ある程度この問題がパスできれば、米国利上げへのカウントダウンは確実に歩を進めることでしょう。歴史的に米国が利上げをする時にはマーケットがガタつきます。なので個人投資家がしておくべきことは、

1,)今の為替水準(1ドル≒122円台の「円高時」)に、ドルへ為替を変更し、更なる円安(=円資産目減り)に備える。

※5年間で対ドル30%超の円安に!それはつまり1,000万円が700万円になったこと。円資産目減りを防ぐ方法は?/為替

2.)脆弱な新興国通貨の投資信託(ファンド)はまず売却しておく。

特にブラジル・レアル、インドネシア・ルピア、インド・ルピー、南ア・ランド、トルコ・リラなど。既に新興国からマネーが抜け出し米国回帰(米ドル)していますが、それに拍車がかかることは容易に想定できます。つまり、これらの投資信託(ファンド)にとってはネガティブ要因ですね。

3.)マーケットがガタガタしても慌てない

私のブログ情報でもタイムリーな話題や弊社会員にはレポートで情報発信していますが、マーケットが乱高下すると、一定数で「投資をやめようと思います」という声を聞きます。それぞれの個人のリスク範囲なのでそれを尊重しますが、まず言いたいのは「マーケットが安定することは120%あり得ません!」と断言できること。マーケットは上下にブレているからこそ投資による収益機会が生まれるので「平穏無事なマーケット」は存在しません。特に海外積立投資や積立投資をしてい個人投資家は、先々伸びゆく資産を一定金額で買い続けているドルコスト平均法を使っているので「むしろ下がった時は口数を多く買える(=取得単価平均化で)のでラッキー」と思う方が良いと思います。

マーケットは必ずブレ続けます。あらゆる政情不安、ニュース全てが反映されるので安定することなどは絶対にあり得ません。今からでも少しずつ米国利上げに備えていきましょう。

(カバー写真:REUTERS)





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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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