フィデリティ・グローバル・ファンド(リッパー・ファンド・アワード 2017(トムソン・ロイター))
公開日:
:
最終更新日:2021/02/09
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
国内ファンド解説
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。
今回はリッパー・ファンド・アワード 2017(トムソン・ロイター)で受賞された「フィデリティ・グローバル・ファンド」の情報です。
それでは早速確認していきましょう。
<フィデリティ・グローバル・ファンド 出典:Factsheet、以下同様>
【基準価額】19,688円(2017/4/14)
【純資産】約359億円(同上)
運用開始年が1997年なので、約20年間の運用期間があります。この20年間という期間の単純年間平均リターンは約3.4%です。
長寿ファンドという点は良いと思いますが、肝心なパフォーマンスについて確認すると、結局ベンチマーク(市場平均)の「MSCI・ワールド・インデックス」に劣り続けているので、正直「運用が上手い投資信託(ミューチャル・ファンド)」ではありません。
というのもこの結果を見ても分かるように、わざわざこの投資信託(ミューチャル・ファンド)に投資せずとも、
個人投資家はコストが安くインデックス(市場平均)へ投資していれば、よい良いリターンを得られている
ということになるからです。
<累積リターン(2017年3月末)>
組入れ上位国はアメリカ(53.9%)、日本(9.5%)、イギリス(6.2%)、ドイツ(4.5%)、フランス(2.9%)で、具体的な銘柄がこちら。
<組入上位10銘柄>
米国株式全体が上昇しているのも確かですし、個別に見ても最高値を更新している米国株式銘柄が多いですね。
ベンチマークに負けている以上、この投資信託(ミューチャル・ファンド)の存在意義は無いと思いますが、良いポイントを上げるとすれば、
・20年という中長期での運用期間
・20年間でも年間平均リターン3.2%を上げている
・毎月分配型ではない(無分配)
本来(この運用開始時から)、個人投資家が中長期でコツコツと積立投資をすれば良かった投資先だと思います。
特に20年という「中長期」で運用している個人投資家は圧倒的に少ないのではないでしょうか?
過去の歴史を振り返ると、経済サイクルは約7〜10年期間で大きな上下のリスク(ボラティリティ)を見せます。
現在は2017年ですが、約8年前は金融危機(リーマン・ショック)でした。その前は、2000年のITバブル、その前は1990年代の大不況や不動産バブルです。
つまり、経済とは「バブルの勃興と崩壊」によって拡大しています。
結果、10年未満などの「短期」で資産形成をするというのはバブル崩壊時に当たる可能性も含んでいるのです(上げ下げの賭けは別)。だからこそ、10年以上の中長期20年などの期間で考え、行動するというのが、最もリスクを抑えながら合理的に資産形成をする近道になります。
だからこそ、このような投資信託(ミューチャル・ファンド)やインデックスを積立投資するもの1つでしょうし、殖やせる可能性が高い海外積立投資で15〜25年程度中長期で月々コツコツと一定期間積立投資していく方が良いのです。
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毎月の余剰資金から少額ずつ(100ドルから)の積立をしていくことで、ドルコスト平均法と複利運用を使った資産形成をすることができます。
海外積立投資には以下の4つの種類があります。
- 最高5%上乗せボーナスを最初にもらった上で、200本のオフショアファンドで積立
- 10年後(満期)に100%の元本確保をした上で、S&P500で積立
- 15年後(満期)に140%の元本確保をした上で、S&P500で積立
- 20年後(満期)に160%の元本確保をした上で、S&P500で積立
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