三菱UFJ 新興国高利回り社債ファンド 通貨選択型(愛称:グローイング・スター)
公開日:
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最終更新日:2021/02/10
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こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。
投資信託(ファンド)で資産運用をしている投資家へ情報をお伝えしていきます。
今回は以前から運用・販売されているファンドで、三菱東京UFJ銀行や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などから販売されています「新興国高利回り社債ファンド 通貨選択型(愛称:グローイング・スター)」についてです。
今回取り上げた理由は大きくこちらの3点。
(ⅰ)メキシコ・ペソコース/トルコ・リラコースの新コースが5/29から取り扱い開始
(ⅱ)今後の米ドル金利の推移と通貨選択型コースとの関係
(ⅲ)毎月分配型
「新興国高利回り社債ファンド 通貨選択型(愛称:グローイング・スター)」についての運用内容をこちらで改めて確認してみましょう。(分かりやすく「米ドルコース」で確認します。)
基準価額を確認します。
青色:分配金再投資の基準価額
緑色:毎月分配型基準価額
基準価額の注目すべき点として「12/09/21〜12/12/21の辺り(11月末辺り)」から、急激に基準価額が上昇しています。これは何も「新興国高利回り社債ファンド 通貨選択型(愛称:グローイング・スター)」に限った事ではなく、他の通貨選択型ファンドなども同じような動きになっています。理由としては皆さんご存知の「円安効果」によるものです。
<月間の基準価額変動要因>
上記を確認しても分かりますが、このファンドの大半の収益要因(基準価額上昇要因)は「為替差益」であって、実際に運用の債券からのリターンはほとんど得られていないようです。
ポートフォリオはこちら。
ファンドの名前の通りで、新興国の債券が運用のメインです。直近、新興国も先進国も利下げ基調となっているのでこのファンドにはプラスの環境ではなくなってきています。このファンドのポートフォリオの債券の状況はこちら。
平均格付け:「BB-」
利回り:7.06%(直接利回り)、6.00%(最終利回り)
デュレーション:4.39年
では、具体的に今回取り扱いが開始されました2つのコースについて確認します。
(ⅰ)メキシコ・ペソコース/トルコ・リラコースの新コースが5/29から取り扱い開始
<MXN/JPY 5年チャート>
メキシコ・ペソは米国経済との連動性が高い通貨です。「今後はシェール革命でその恩恵を受けるので伸びてくるでしょう」というのが、証券マンや銀行員のセールストークの1つとなってきます。
<TRY/JPY 5年チャート>
トルコ・リラは、欧州圏(EU)との相関が高い通貨です。今後も欧州危機は再燃すると予測されていますので、リラに関しては今後乱高下あると思われます。また「トルコ経済は堅調に推移して、国債も格上げ方向なので買われやすい通貨です」というのが、証券マンや銀行員のセールストークの1つです。
直近は、日本円はほとんどの通貨に対して「円安」になっています。ただ、上記のようなセールストークに関して投資家が思い出す必要があるのは「ブラジル・レアル」です。かつて上記と同じような話を聞いて投資した経験があるはずです。新興国通貨は高金利ですがハイリスク・ハイリターンですので、そのような運用を望まなければオススメではありませんね。
(ⅱ)今後の米ドル金利の推移と通貨選択型コースとの関係
通貨選択型の投資信託は、米ドルとの短期金利差によって、為替のヘッジプレミアムや為替ヘッジコストが掛かる仕組みになっています。2014年〜2015年あたりには米国は金利を上げてくると言われているので、ヘッジプレミアムは縮小する可能性が高くなっていると認識される方が良いでしょう。(通貨選択型投資信託(ファンド)で資産運用している投資家にとってはマイナス要因)
(ⅲ)毎月分配型
毎回同じようにお伝えしていますが毎月分配型ファンドは非効率な運用です。
月々の分配金に一喜一憂しても仕方ないですし、投資しているファンドの基準価額がどのように増減しているので、騰落率はどれくらいなのか、今後も基準価額が上昇していく余地があるのか、過去Factsheet(運用報告書)のトラックレコードはどうだったのかなどが重要です。
投資する資産がハイリスク・ハイリターンなファンドで運用する為の資金なのか、はたまた年間平均リターン5%程度を安定的に求めるオフショアファンドへ投資する方が良いのか、投資する世界は日本国内だけではないので自分自身の運用スタイルを考えて中長期での投資を心がけましょう。
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