マニュライフ・カナダ債券ファンド(愛称:メープルギフト)
公開日:
:
最終更新日:2021/02/10
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。
投資信託(ファンド)で資産運用をしている投資家に役立つ情報をお伝えしていきます。
今回はSBI証券や楽天証券を始め、ネット証券から販売されている『マニュライフ・カナダ債券ファンド(愛称:メープルギフト』の情報をお伝えします。
非常にシンプルな毎月分配型の先進国債券投信で特徴は下の3つです。
1.) カナダドル建て債券(平均格付けA)
2.) 原則為替ヘッジなし
3.) 毎月分配型
まずは今までのパフォーマンスを確認します。
設定が2012年9月からという事でFactsheet(運用報告書)のトラックレコードとしては乏しい点は難点です。ただ、現状では毎月分配型にも関わらず、堅調な運用をしています(設定タイミングが良かったという判断もできますが・・・)。
より具体的なパフォーマンスはこちら。
約9ヵ月で17%のリターンを上げつつ、タコ足分配金(元本払戻金=特別分配金)になっていない点は高評価です。それでは「なぜ運用が上手く行っているのか?」という点が気になります。
次に、ポートフォリオを確認してみます。
カナダドル建て債券(原則為替ヘッジなし)へ投資をしています。日本やアメリカが実質ゼロ金利という低金利と同じようにカナダ国債は1.8%程度と非常に低金利です。カナダ国債では金利が付かないので、このマニュライフ・カナダ債券ファンド(愛称:メープルギフト)のポートフォリオとしては「社債」へ投資しています。
この社債への投資の結果、直接利回りは約5.3%です。
そして何よりこのファンドのリターンの源泉となっているのは、上のカナダドル建て社債の金利部分というよりも、為替差益部分からのリターンが大きくなっています。下のチャートはカナダドルと日本円の為替推移です。ファンドの設定タイミングが良かった理由です。
このファンドのみならず為替ヘッジなしで運用しているファンドの多くは、昨年11月から現在までの円安の恩恵を受けてパフォーマンスが改善しています。その結果もあり、下記のような分配金を出しています。
現状ではまだタコ足分配金にはなっていないので、ファンドパフォーマンスとしては堅調に推移しています。ただ為替部分でのリターンに頼っている以上、カナダドルが円高方向へ進み同じように毎月分配金を出し続ければ、今までの毎月分配型ファンドのようにタコ足分配になる可能性があるので、その点には注意が必要ですね。
投資信託(ファンド)で資産運用をしている投資家にとって、先進国債券資産としては良いファンドだと思います。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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