日系企業海外債券ファンド(為替ヘッジあり)2015−05 単位型(愛称:日本晴)
公開日:
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最終更新日:2021/02/09
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
国内ファンド解説
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回のブログは、現在(5/11-28)SMBC日興証券から新規募集販売されている『日系企業海外債券ファンド(為替ヘッジあり)2015−05 単位型(愛称:日本晴)』の情報です。
このファンドの特徴は大きく3つ。
1.)日系企業の外貨建て債券への投資
2.)3年6ヶ月の単位型投信
3.)為替ヘッジあり
確認すると、
1.)日系企業の外貨建て債券への投資
日本生命や第一生命、三菱東京UFJ銀行などを始め、外貨での資金調達と事業拡大を図る上で外貨建て債券の発行が増えているそうです。
各資産の利回りの違いがこちら。
相対的に高いと言えど、モデルポートフォリオの利回りで3.1%程度しかありません。世界的に債券には金利が付かない経済環境なので仕方ないといえばそれまでなのですが、投資効率の観点から考えると実に非効率です。
モデルポートフォリオがこちら
銘柄数はたった13銘柄で、既に半分の組み入れ銘柄が記載されています。
残りの企業はどこなのでしょうか・・・・。
為替ヘッジをして運用するという事ですが、今後の経済推移の可能性としては米国の利上げ(すなわち、米ドル高円安)なので、為替ヘッジなしの方が個人投資家のパフォーマンスにはプラスなのですが、このファンドは為替ヘッジをして運用するそうです。
新規設定ファンドにも関わらず、NAV(基準価額)のシミュレーションすら示していない今回のファンド概要でしたが、個人投資家は一体何を見て判断して、このファンドへの投資を決めるのでしょうか??全く解せません。販売する気が無いのか(SMBC日興証券の証券マンのセールストークがどういうものか確認したい所です)、はたまた個人投資家が何も疑問を持たずに投資すると考えているのか・・・結果は運用開始後の純資産総額を確認してみたいと思いますが、ファンド会社としてはもっとちゃんと情報を載せた方が良いと思います。
最後に、円から投資する日本の投資信託の場合は、為替ヘッジをしていても為替ヘッジなしでも、結局は「円資産」でしかありません。足元このままの経済情勢や金融政策を踏まえると、ドル高円安傾向は継続(次は1ドル=125円、127〜128円程度がターゲットで今の水準より5%程度はドル高円安余地がありそうです)なので、円安による円資産価値目減りのリスクに備えて置く方が懸命な投資判断のタイミングです。
引き続き、外貨資産保有比率を高めて置く方が良いでしょう。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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