単位型 ウィントン・パフォーマンス連動ボンドプラスアルファファンド15−10(豪ドル建)
公開日:
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最終更新日:2021/02/10
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が新規募集販売している、Winton社の『単位型 ウィントン・パフォーマンス連動ボンドプラスアルファファンド15−10(豪ドル建)』の情報です。
まず、Winton社とは、日本人個人投資家にも馴染みがあるMan Investmentsの創業者の1人であるDavid Hardingが独立して創設したファンドです。運用手法はMan AHLと同様、今回紹介するマネージド・フューチャーズ戦略のヘッジファンド(オフショアファンド)です。
このWintonにしろManにせよ元々のファンドはオフショアファンドと呼ばれ、日本ではなくケイマン諸島などのオフショアエリアに登記されて運用しているファンドであって、それを日本の金融庁の下で販売するために「日本風にアレンジして」このように三菱UFJモルガン・スタンレーが新規募集をしているだけです。本来のオフショアファンドへは、このような三菱を通さずとも日本人個人投資家は自由に直接オフショアファンドへ投資できるにも関わらずです。
※オフショアファンドについてはこちら
それを今回の『単位型 ウィントン・パフォーマンス連動ボンドプラスアルファファンド15−10(豪ドル建)』という名前にして三菱UFJモルガン・スタンレーが販売することで、証券マン、日本語資料などの追加費用がかかり信託報酬などが高くなって販売されるということです。
今回のこの『単位型 ウィントン・パフォーマンス連動ボンドプラスアルファファンド15−10(豪ドル建)』の特徴です。
・元本確保型(8年後に元本の100%を確保)
・豪ドル建て
「元本確保型」についてはこちら↓で確認してもらうとして、
※元本確保型についてはこちら
今回のファンドのスキームとしてはこちら
ファンド解説では配分が分かりやすいように投資額の約80%をゼロ・クーポン債に投資して8年後に元本部分を確保し、残りの20%部分でWintonのパフォーマンス・リンク債(ファンド)へ積極投資をしてここでリターンを目指す運用のようです。このようにして元本確保をしつつ(リスクを抑えながら)リターンを目指すことになります。
オフショアファンド(ヘッジファンド)戦略の1つ、マネージド・フューチャーズ戦略
マネージド・フューチャーズ戦略とは、株式、債券(金利)、為替、コモディティ(原油・貴金・農作物など)の上場先物やオプションに投資をします。コンピューターを駆使してマーケットの方向感(トレンド)を掴んで、そのトレンドを追随して絶対収益型(上げでも下げでも)リターンを上げる戦略のことです。
投資対象の一部がこちら
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)とオフショアファンド(ヘッジファンド)の大きな違いは運用において、上のとうな投資対象に対して買い建てと売り建ての両方を行って、上げでも下げでも収益機会があるということです。それ故に「リスクを減らした運用が可能」になります。
トレンド(方向感)を掴むという意味がどういうことか?というのを表しているのがこの図
このトレンド(方向感)が上げでも下げでも出ている期間にはリターンを上げやすい環境で、一方トレンドの反転時や揉みあい時、急激なトレンドの方向転換がある時にはコストがかかるのでリターンを上げられない(ロスになる)という戦略です。
もちろん株式や債券(「伝統的資産」と呼ばれるもの)とヘッジファンド(オフショアファンド)やオルタナティブ(代替)資産は相関性が低いので中長期で投資ができる資産になります。
濃い青色がマネージド・フューチャーズ戦略、緑色が世界債券、水色が世界株式、黄色がコモディティを表しています。全体としてブレが少なく緩やかな右肩上がりで推移しているのが分かると思います。だからこそ日本人個人投資家は自身のポートフォリオの中にこのようなヘッジファンド資産を入れてリスクを抑えた運用をする方が良いのです。投資非効率以外なにものでもない毎月分配型ファンドに投資するよりは良い投資先でしょう。
また、既にオリジナルのオフショアファンドのMan(マネージド・フューチャーズ戦略)へは日本人個人投資家は投資できないようになってしまっています。それでも、ほとんど知られていませんが、そのManやこのようなWintonのパフォーマンスを上回る良い運用が出来るマネージド・フューチャーズ戦略のオフショアファンドへまだまだ多数投資できます。
もし外貨資産への分散やヘッジファンド(オフショアファンド)への分散を考えるのであれば、今回のようにブレが大きく今後下落余地が大きな豪ドルでの投資ではなく、今後上昇余地が大きな主要通貨である米ドルで投資したいものです。
併せて読みたい↓
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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