英ヘッジファンドManの株価は上がれど投資家のリターンは?Manには投資できなくとも、日本人個人投資家が投資可能なMan同様のマネージド・フューチャーズ戦略のオフショアファンド(ヘッジファンド)は存在する。
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最終更新日:2021/02/10
積立投資(海外積立投資、つみたてNISA、iDeCo、401K)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回は「これぞ海外投資ブログ!」という意味も込めて、ヘッジファンド(オフショアファンド)情報です。
Bloomberg記事で気になる記事が上がっていたので、お伝えします。
英国上場ヘッジファンド、マン社(Man Investments)
日本の個人投資家に馴染みがあるヘッジファンド(オフショアファンド)の1つでもあるMan GroupのMan社(マン社)。
それもそのはず、ロンドン市場に上場しているからです。上場ヘッジファンド運用会社としては世界最大規模です。
このようにオフショア(海外)の外国人投資家の間では当然のようにリスクを抑えた運用資産の1つとして挙げられるヘッジファンド(オフショアファンド)にも関わらず、日本の『鎖国状態の金融(資産運用)』の世界においては「ヘッジファンド(オフショアファンド)って何?」から始まる訳ですね。
オフショアファンドについてはこちら。
さて、Bloombergではこのような記事でした。
1−6月期決算(上期)発表について、調整後税引前利益が2億8,000万ドル(約350億円:前年同期1億4,800万ドル)とほぼ2倍に増えたという内容でした。この結果、マンの株価は上昇となっています。
日本人個人投資家が多く投資しているMan AHLのパフォーマンス推移
今はもう既にどれだけ投資したいと渇望しても決して日本人個人投資家が直接投資できないManグループのヘッジファンド(オフショアファンド)です。これもそれも『金融鎖国下』にある日本の資産運用環境では投資家の為にならないとManグループが判断した為、日本マーケットから撤退(せざるを得なかった)というのが正しいでしょう。
パフォーマンス推移(1998年12月〜2015年6月まで)
紆余曲折ありながらも17年間運用されている老舗のヘッジファンド(オフショアファンド)の1つです。
昨年は大きくパフォーマンスを改善させたものの、2015年になってからはまた振るっていないという状況になっています。
Factsheet(運用報告書)のパフォーマンス数字(右端のYTDが年間リターン)
2014年のYTDは30.20%と大幅に改善し過去最高のパフォーマンス推移でした。特に2011年以降マイナス運用続きだったのでなおさら「おお!ようやく」という印象でした。残念なが2015年は半分過ぎたものの株価は上昇していてもパフォーマンスとしては苦戦している状況です。
特に「Annualised return(年間平均リターン)」は8.37%(リスクは14.49%)と17年間の運用成果で平均的に毎年このリターンを上げているということです。日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)で同様の安定したリターンを上げ続けているファンドがあるでしょうか?ヘッジファンドの「ヘッジ」はリスクを「回避する」という意味なので、結局は「売建て」などによってリスクを抑えた運用をしています。結果、ポートフォリオに組み入れる方が全体のリスクを抑えられることに繋がります。これがグローバルな資産運用の1つの方法です。
Man AHLは運用において「マネージド・フューチャーズ戦略」を採用していますが、その投資対象は株式、債券(金利)、為替、コモディティ(原油・貴金・農作物など)の上場先物やオプションに投資をします。コンピューターを駆使してマーケットの方向感(トレンド)を掴んで、そのトレンドを追随して絶対収益型(上げでも下げでも)リターンを上げる戦略を指します。上のFactsheet(運用報告書)のパフォーマンス数字を見ても分かるように2008年からの金融危機時に大きなリターンを上げたことでこの戦略が有名になりました。
今は既に日本人投資家はManに投資できないと上で記載した通りですがオフショア(海外)には、例えば同様のマネージド・フューチャーズ戦略のオフショアファンドは多数存在します。日本人個人投資にとっても、それらの正しいオフショアファンド(ヘッジファンド)情報を知って行動するかどうかによって、2度と戻ってこない時間(長期間、Manのような17年間など)における運用パフォーマンスに大きな差が生まれるのは間違いありません。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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