日興エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・グローバルCBファンド
公開日:
:
最終更新日:2021/02/09
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
国内ファンド解説
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回はSMBC日興証券から10/13-29で新規募集販売されている『日興エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・グローバルCBファンド』の情報です。
SMBC日興証券と大和証券はまだまだ積極的に新規募集の投資信託(ミューチャルファンド)を販売し続けていますね。回転売買(投資信託の乗り換え)が少なくなっているためか、新規募集販売されているファンドの多くは純資産総額が少ないまま運用がスタートしているものが多いです。
一方の野村證券は金融庁からの指導を守ってか新規募集販売の投資信託(ミューチャルファンド)は鳴りを潜めつつありますが、逆に「野村ファンドラップ」への勧誘が多く、同時に日本の増えない保険商品販売に力を注いでいるようです(もはや証券マンではないですね・・・)。野村ファンドラップについてはこちらのブログで今後取り上げてみたいと思います。
では、今回のこのファンドについてです。
ファンドの特徴はシンプルに1つ。
・世界中の企業のCB(転換社債)への投資
です。
8月3週目の中国ショックから、世界的なリスクオフモードかつ株安が進行しているこのタイミングなので、証券マンのセールストークとしては「株と債券の間のCB(転換社債)」なのでということで販売しやすいのではないでしょうか・・・。
※8月3週目の世界的株安パニックを5つのポイントでズバッと解説!〜超金融緩和サイクルの終わりの始まり〜/マーケット(世界)
Convertible Bond(転換社債)への投資
過去にも同じようなCBのファンドが各証券会社でも販売されているので、個人投資家にも馴染みのある投資対象でしょう。
※アムンディ・欧州CBファンド/野村證券
CB(転換社債)について分かりやすい図がこちら
CB(転換社債)という名の通り、社債の一種ですが一定条件の下に株式への転換が可能なので転換社債という名前です。
CBの価格変動イメージ図がこちら
株式が値上がりすれば株式に転換することが可能で、逆に株式が下落すればそのまま社債として保有して社債の利子受け取りをするという選択が可能なので、株式と債券の間の金融資産ということです。
また専門用語の「デルタ」というのは「株価連動性」のことを言いますが、分かりやすく言えば「株価の変動に対してCB価格がどれだけ変化するのか?」という数値です。仮にデルタが50%とした場合株価が1%変動するとCBの価格は理論的には0.5%変動するという意味です。CBに投資する際の1つの指標ですね。
各資産のリスク・リターンがこちら
見事に株式と債券との間の数値です。
このファンドのポートフォリオがこちら
元々グローバル視点でCB市場シェアを確認すると米国61%(26兆円)、欧州28%(約12兆円)、日本5%(約2兆円)、アジア4%(約2兆円)と米欧で90%以上(約38兆円)程度の小さな規模のマーケットだというのが分かります。結果このファンドの投資している国別構成や通貨は上の通りですね。
パフォーマンスシミュレーションがこちら
このファンドは新規設定なので、このチャートはあくまで過去のシミュレーションにしか過ぎません(まるで後出しジャンケンのような参考シミューレーションなので、参考指標の先進国国債よりは良いパフォーマンスが上がっています)。このファンドの実績ではありません。
CB自体は総資産に組み入れていて良い資産の1つですが(私も過去に海外積立投資の中からCBファンドへ積立投資していましたが)この新規の投資信託(ミューチャルファンド)のような場合は、わざわざ新規投資する必要はないかなと思います。また米国の利上げによってこのシミューレーションとは経済情勢が大きく変わってくる可能性が高いからです。
海外積立投資入門書(マニュアル)を
無料進呈します
毎月の余剰資金から少額ずつ(100ドルから)の積立をしていくことで、ドルコスト平均法と複利運用を使った資産形成をすることができます。
海外積立投資には以下の4つの種類があります。
- 最高5%上乗せボーナスを最初にもらった上で、200本のオフショアファンドで積立
- 10年後(満期)に100%の元本確保をした上で、S&P500で積立
- 15年後(満期)に140%の元本確保をした上で、S&P500で積立
- 20年後(満期)に160%の元本確保をした上で、S&P500で積立
関連記事
-
ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)
こんにちは、K2 Investmet 投資アドバイザーのマハラです。 投資信託(ファンド)で資産運用
-
ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド(愛称:クアトロ)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。 投資信託(ファンド)で資産運
-
アジア・ハイ・インカム・ファンド・円コース(資金流出ランキング3位)
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回は資金流出ランキング3位だった<アジア・ハイ・イ
-
「野村日本ブランド株(米ドルコース)への投資」について
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は資産運用Q&
-
日興マルチ・マネージャー・オルタナティブ戦略ファンド 円ヘッジあり・なし(クラスA/B)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回のブログ記事
-
アジア社債ファンド Aコース(為替ヘッジあり)〜資金流入増加の投資信託(ミューチャル・ファンド)〜
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回は日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)情報。
-
みずほAKトルコ株式ファンド
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。 投資信託(ファンド)で資産運
-
純資産総額5,000億円突破、”グローバル・プロスペクティブ・ファンド(愛称:イノベーティブ・フューチャー)” 〜みずほ証券〜
こんにちは、眞原です。 今回は、みずほ証券から販売、日興アセットマネジメントが運用してる「グロ
-
モーニングスター ファンド・オブ・ザ・イヤー2014(国内REIT型・国際REIT型部門)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 投資信託(ファンド)で資
-
通貨選択型明治安田グローバル高配当株式ファンド
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は現在(10/30〜