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【マーケット年鑑】マーケットや経済金融動向にウトい金融マンや保険マンは頼りになりますか?【その②】

こんにちは、真原です。

今回はK2 Partnersの皆さんが、資産運用相談を受ける際に、必ず覚えておくべき【マーケット年鑑】について。

オフショアファンドを伝える際、また相談をされてきたクライント/投資家/保険契約者が投資している投資信託(ミューチャル・ファンド)について、客観的にお伝えする大事な過去のデータについてです。

誰も未来を100%予見できないが、変わらぬ過去データは正しい

これを書くと、証券マンや投資アドバイザーってそんざい意義あるの?って話になると思うんですが、敢えて書くと、

証券マンも、投資アドバイザーも、「未来予測屋」ではありません。

よく聞かれます、

いついつまでに、まだ〇〇株って上がりますかねー?

って。

上がるか上がらないか、つまり「短期」で考えれば、50%の確率です。

そもそもそれを考えることは、あまり意味がないのです・・・「投資」と「ギャンブル(上げ下げ)」を混同し過ぎなんですよね。

で、投資家(投機家)は、「この株は、いつ上がりますか?」なんて質問になります。

本来の株価が上がり下がりする要因は、

− バランスシート上、優良である(=四季報を読み込みましょう)
− 同業他社よりも秀えている
− 株式の需給バランスが良い
− 割安割高なので株価バリエーション

などなど多岐にわたる情報を織り込んだり、織り込んでいなかったり、要因は様々なのです。

それを「100%理解して、売りだ、買いだ」なんてことをしている投資家、投機家、推奨する証券マンやアドバイスを聞く投資アドバイザーなんていません。

つまり、誰一人「未来の予見」はできないのです。

それでも、マクロ経済動向や経済情勢など、ある程度の「見通し」は立ちます、なぜならば「過去のデータ蓄積」があるかです。

ただ人生一度切りと同じく、マーケットや経済環境において全く同条件が発生して、なおかつ同一の結果に繋がるなんてことは、絶対にありません。

では、投資家は、何をもって「投資先の良し悪しを判断する」のが良いのか?特に「投資信託」や「ファンド運用」において。

はたまた、投資アドバイザーやK2 Partnersの皆さんがクライントから資産運用の相談を受けた時に、何を伝えればよいのでしょうか?

過去、経済動向で何が起こったかは、変わらぬ事実とデータ

早速、弊社でも人気の高い「グローバル・マクロ戦略」のオフショアファンド(ヘッジファンド)の実際のFactsheet(運用報告書)の数字を確認してみます。

はい、ここ、テストに出まーす!覚えておきましょう!

赤字で囲んである箇所が、【マーケット年鑑】に関わる年月で、下で解説していきます。

2008年 Sep-Oct 世界金融危機(リーマン・ショック)

同年9月15日、リーマン・ブラザーズが経営破綻したことを、日本語では「リーマン・ショック」、世界の金融マンは「The Global Financial Crisis(国際金融危機)」と呼んでいます。多くの方が経験していることですが、ここから未曾有の経済危機が起こりマーケットでは大惨事となっていたことを記憶しておきましょう。

米国の様々な大手金融機関の合併や統廃合、日本では製造業がサプライチェーンの寸断で壊滅的になったりと「100年に一度の危機」として称される大きな経済事象でした。

ちなみに、9月12日に日経平均株価は12,000円台でしたが、その1ヶ月後2008年10月末には、一時7,000円を割り6,900円台まで下落した凄まじい経済ショックでしたよね。

グローバル・マクロ戦略のFactsheet(運用報告書)に話を戻すと、

2009年Year: 危機を克服、年間トータルリターン+341.84%

2008年終わりから2009年は、上記でみた「金融危機下のマーケット環境」だったので、株式、債券、為替、金利などあらゆるものが大バーゲンでした。その大バーゲン資産に対して、2倍のレバレッジを掛けて運用している同ヘッジファンドだったので、結果+341%リターンを上げました。が、これは「特異値」だと思った方が良いです。こういうことは、めったにありませんので。

さて、この「金融危機」は、2009年で終わりを迎えた訳ではなく、それ以降もズルズルと時限爆弾のようにマーケットや、各国の経済事情に影響していきました。

その結果が、

2011年 11月:欧州債務危機(ギリシャ財政破綻危機)

に繋がりました。

2011年3月、時の政権は民主党でしたが日本では東日本大震災が発生し、円が買い戻される動きで超円高(一時$=75円台)、また欧州各国の財政破綻危機懸念から株価は続落し続ける結果(日経平均株価は8,000円台割れ)になり、11月にようやく欧州各国の足並みが揃ったことで、年末になってようやく少しづつマーケットに落ち着きが戻りました。

つまり、2011年は年間通して、「株式、為替、債券含めどのマーケット状況も、非常に悪かった」のです。

で、そのマーケット環境の中で、同ファンドは「−1.90%」という結果で、マーケットの「下方リスク」を、うまく「ヘッジ(回避)」できていた結果です。これこそ「ヘッジファンド」ならではです。

一方で、

「いや、それでもマイナスになっているじゃないか!」

と反論が聞こえそうですが、同年の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETFのパフォーマンスを見てみてください。当時、各投資信託(ミューチャル・ファンド)の(2011年−2012年にかけての)マイナス幅はもっと大きいですよね?

例えば、

この投資信託(ミューチャル・ファンド)は、2010−2011年当時私が野村證券で証券マンとして「売りまくっていた」投信の1つです。

チャート上、見にくいですが、左側2011年から2012年にかけて大幅に下落調整しているのがよく分かりますね。他の投信もおなじような動きです。なぜならば、マーケット自体が「下落調整していたから」です。

日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETFは、結局マーケット連動なので、マーケット全体が下落しているときには基本的にリターンは上がりません。結果、パフォーマンス(ファンド基準価額も)大きく下落します。

その下落リスク(下落幅)を最小限に「回避(ヘッジ)」するように運用しているのが、俗にいう(リスクを)「ヘッジ(回避する)ファンド」です。

「グローバル・マクロ戦略」ヘッジファンド(オフショアファンド)はその典型ですね。

続けてFactsheet(運用報告書)に戻ると・・・、

2015年1月:+6.38%

「スイス・フランショック」が起こった月です。

悪夢の記憶として刻まれている2015年1月に突如、時のスイス中央銀行(SNB)が、ユーロ(€)への介入撤廃宣言結果猛烈に「ユーロ安/スイスフラン高」というボラティリティが高まり、各方面でのマーケットがクラッシュ

歴史的にも記憶としても残る悪夢的なサプライズだったと思います。

それでも、同ファンドは「+6.38%」という順調なリターンを上げる成果に。

2015年6月:−1.72%

この月は「チャイナ・ショック」が発生し、中国の上海総合株式市場が大暴落、1/3の時価がぶっ飛び、各為替市場でもボラティリティ(リスク)が一気に高まり、マーケットが大混乱に陥りました。

同ファンドは、マイナス1.7%台で単月を終えていますが、こちらも結果的にはマーケットがクラッシュしているにも関わらず、「小幅マイナスで済んだ=下方リスクヘッジ」できていた、という揺るがない過去の結果です。

ここまでは、多分マーケットを追っていないと中々記憶に定着しにくい経済事象だったと思いますが、ここからは皆さん記憶に新しく、「なるほど!」と感じられるのではないでしょうか。

2016年6−7月:-1.74%、+3.68%

2020年末にようやく「離婚調停」が済んだ、英国とEUですが、その引き金となった「Brexit(英国がEU圏から離脱する国民投票)」が、2016年6月23日におこなれました。

当時のマーケット状況と、より具体的な話は下記ブログに

Brexit決定まとめ&2016年のブラック・スワン(まさかのリスク)を再確認〜個人投資家の今後の投資先〜

譲るとして、2016年6月末までは「マーケット大クラッシュ」だったのです(上記ブログ参照)。

そんな中、同ファンドはマイナス圏に沈みつつも「−1.74%」、そして翌月では「+3.68%」と巻き返しました。

K2Partnersの皆さん、段々とパターンが分かってきましたか?

つまり、

マーケットが下落したいた時、もしくは大きな経済インパクトがあった際、なんちゃらショックがあった月や年に、投資を検討しているファンド、投資信託(ミューチャル・ファンド)、オフショアファンド、ETFが、「どういったパフォーマンス」をしていたか?

が大事なのです。

未来のパフォーマンス、今後の100%予測は、誰もできません、一方で、過去何があったか?どういった経済事象(事実)が起こり、その時にファンドパフォーマンスがどうだったか?は変わらぬ事実で、もし「未来に同じような事象」が起きた時に、「ファンドが同じようなパフォーマンスをする期待値が高い」ことになります。事実、過去にそういうパフォーマンスだったからです・・・もちろん、時々の経済事象やファンド状況は異なりますが。

2016年11月:−1.12%

さて、明後日2021年1月20日は米国また世界にも大事な日となりますが、その約4年前の2016年11月に何があったのか?

そうです、トランプ氏が大統領選挙で勝利した月です。

マーケットはもちろん「ビックリサプライズで下落!」・・・当時、世界は、

「トランプが次期大統領になるなんて、世界の終わりだ!アメリカを出よう!」

なんて言われていましたよね。

結果そこから、米国株式はずっと右肩上がりに上昇し、結果、高値を付けています。

さて、2011年のこのヘッジファンド(オフショアファンド)の年間リターンは・・・「+18.36%」

このリターン数値を、今みなさんが投資している投資信託(ミューチャル・ファンド)やETFと比べてみてください。

そして、直近の経済インパクトがあった月は、

2020年3月:−4.82%

そうですね、「コロナ・ショック」です。

詳しくは下記ブログで述べていますが、同月を振り返ると一時、米国株式や世界株式はマイナス30−33%、単月でもマイナス12%まで下落した月でした。つまり、ETFや投資信託(ミューチャル・ファンド)でも同じような、大幅な下落調整に見舞われたというのが2020年3月です。

ヘッジファンド(オフショアファンド)は、たったマイナス4.82%で済んでいる過去の事実を踏まえると、十分なリスクヘッジになっていますよね。

ちなみに年間トータルでは、+33%程度の速報値です。

首を長くして待ちに待った歴史的な世界株式の大暴落(コロナ・ショック発生)!マーケットの恐ろしさとエキサイティング〜ヘッジファンド(オフショアファンド)の本領発揮に期待〜【マーケット解説動画ブログ】

ファンド選択は「先々伸びそう」ではなく、「過去どういったパフォーマンスだったか」が重要

正直、日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)のほとんどが、「先々に伸びそうなテーマ主導(商品ありき)」です。結果、そのテーマが廃れれば、証券マンはその投資信託(ミューチャル・ファンド)の「売り推奨」をして、乗り換え提案をする、そしてコミッションを稼ぐ。そんなんばっかりです。

だから、個人投資家の皆さんが、先々に伸びゆく資産に投資するのであれば、

・株式投資(チャート分析、ファンダメンタルズ分析)で短期トレード(投機)、中長期ホールド(中長期投資)
・積立投資でコツコツ一定金額を月々積立投資する

に限ります。

また、まとまった資金を運用する場合には、ここまで見てきたように過去のトラックレコード上、どういったパフォーマンスを上げているのか?という客観的なデータをもとに、K2Partnersの皆さんは投資家に資産分散の話、こういう優秀なオフショアファンドの情報を伝えていくことが大事です。

 



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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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