資産運用相談HPはこちら

「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)を解約すべきかどうか?」について

公開日: : 最終更新日:2021/02/09 日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は1997年から実に19年という期間運用され続け「毎月分配型投資信託(ミューチャル・ファンド)」の先駆けとして一世を風靡した「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」へのQ&A情報です。

「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)を解約すべきかどうか?」について2

嘘か誠か・・・一説によれば、過去には人口僅か2万8,000人程度の「二十四の瞳」で有名な瀬戸内海、香川県の小豆島では毎月分配型のセールストークに乗り、この「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」へ投資している方が多く「その純資産総額が100億円以上あった?」というようなことが話題に上がりましたね(小豆島=別名グロソブ島とまで言われていたとかいないとか・・・)。

もしこの話しが本当であれば・・・当時はそれだけ香川銀行百十四銀行、いちよし証券などの現地の銀行員や証券マンが「毎月分配型イイですよ!」と勧誘していたことでしょう(真実は、小豆島の方のみぞ知る・・・)。

さて、少し話しがそれました・・・今回のQ&Aです。

<Q.>

「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」について、今月から分配金が半分になりした。

基準価額も下がりに下がり、半分です。

手放しそびれて十年が経ちます。どうすべきでしょうか?

<A.>

お世話になります、K2 Investmentの眞原です。

ご質問にお答え致します。

まず、結論から先にお伝えすると「売却(解約)が良い」と思います。

理由としては単純に、

・ファンド運用が下手だから

です。

そもそも現在ほとんどの先進国の債券は金利が付かない(or マイナス金利)の投資環境なので、債券運用の投資信託(ミューチャル・ファンド)は投資効率が悪く、個人投資家としては売却する方が良い投資環境です。

それでは既に◯◯さんも確認されていると思いますが、ファンドの現状と月次レポートから見ていきましょう。

<グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)>月次レポート
「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)を解約すべきかどうか?」について【基準価額】4,882円(2016/8/23時点)
【純資産総額】約6,900億円
【分配金累計額】8,586円
【分配金/月々】10円

これまで1997年からの約19年間の運用期間における単純な分配金込の年間平均リターンは約1.5%に留まっています。このリターン水準ですと、むしろ過去に金利が付いていた外国債券へ外貨建てで直接投資しておいた方がいくらか運用効率は良かったと思います。

また、本来このような投資信託(ミューチャル・ファンド)はベンチマークのシティ世界国債インデックス以上のパフォーマンスを上げることでミューチャル・ファンドとしての存在意義があります

この場合には、個人投資家としても「投資する価値があるファンド」ですが、結果として上のパフォーマンス推移とインデックスとの比較をしても分かるように、コストが安いインデックス運用の方がパフォーマンスが良く、単にこのファンドの運用が下手(もしくはコスト高)というのが良く分かります。

<グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)の直近のポートフォリオ>

「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)を解約すべきかどうか?」について1

さらに、2016年5月までの分配金20円のうち30%部分については純粋な月々のファンドリターンからではなく過去のリターンからの取り崩しになっていました。

しかしながら((運用上は売買益などもあるのでもっと複雑ですが簡易化してお伝えした場合)恐らくファンドのポートフォリオの直接利回り3.51%内で分配金を賄えるようにするために)分配金を10円に引き下げることで、なんとか今後もさらに月々の分配金を出すようにしているように見受けられます。

減配することで分配金を出し続けるのを継続するようですが、確認したように、これまでは分配金の全てを月々の純粋なリターンから出されていた訳ではないので、今後もこれが続く場合には単に基準額の下落要因になります。

このような投資信託(ミューチャル・ファンド)は、純資産総額の減少傾向を見ても分かるように個人投資家のチキンレース(どのタイミングでいかに早く資金を引き上げるか?)という状況になっています。

既に上でお伝えのように世界的に債券運用の投資環境は見通しが悪く、当面改善していく傾向にはありません。

ですので「長く投資すれば回復するかも知れない」という感情的な淡い期待は抱かずに売却(解約or損切りor利益確定)が良いと思います。

「売却(損切り)」については、併せてこちらもご参考にしてみてください。

〜併せて読みたい〜

※資産運用で放りっぱなしはあり得ない(利益確定や損切り)/投資戦略)について

※頭と尻尾はくれてやれ(損切り、利益確定、スイッチング、リバランス)/格言(響く言葉)について

投資アドバイザー
眞原



オフショア投資入門書(マニュアル)を
無料進呈します

オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。

過去10年間に渡り年間平均10%以上のリターンをあげている海外の投資情報を、実名を用いて載せています(日本には存在しないファンドです)

関連記事

DWSユーロ・ハイ・イールド債券ファンド(毎月分配型)Bコース(円ヘッジなし)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。 投資信託(ファンド)で

記事を読む

アベノミクスで上昇している投信(JPMザ・ジャパン・J-REIT レアル・野村日本ブランド株投信など)

最新個別ファンド情報有料メルマガ(525円/月)はこちらから↓↓↓ こんにちは、K2 Investm

記事を読む

ブラジル・ボンド・オープン(毎月決算型)!レアル関連ファンドへの投資にはご用心!

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 本日は弊社への相談事例が

記事を読む

DRC 日本株アクティブファンド(愛称:Jクルーズ)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は三菱UFJモルガン

記事を読む

北米シェール関連株ファンド

「最新個別ファンド情報有料メルマガ(525円/月)」はこちらから ↓↓↓ こんにちは、K2

記事を読む

DIAMジャナス米国中小型株式ファンド

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。 投資信託(ファンド)で

記事を読む

ダイワ・グローバル高利回りCBファンドⅡ(為替ヘッジあり・なし)

最新個別ファンド情報有料メルマガ(525円/月)はこちらから ↓↓↓ こんにちは、K2 I

記事を読む

2016年、老舗マルチストラテジー戦略ヘッジファンドは過去最高の+15.29%リターン

こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回は、オフショアファンド(ヘッジファンド)情報です

記事を読む

DWS 欧州ハイ・イールド債券ファンド(円コース)(毎月分配型)〜個人投資家自身の判断でポジティブなファンド乗換や利益確定の売却を〜

こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回は資金流出(=解約)が多かったファンドの1つ「D

記事を読む

ダイワ新興アセアン中小型ファンド-5つの芽-

あなたの資産運用を無料診断(所要3分) ↓↓↓ こんにちは、K2 Investmen

記事を読む

  • リアルタイム無料コンサルティング受付中お申込みはこちら

  • 『最新投資情報』と 『オフショア 投資情報』を具体的なファンド名を 用いて公開中。

      メールアドレスを入力後『登録』を押してください。

    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

    • k2-holdings.jpg
      k2-investment.jpg
      k2-assurance.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      goldmember_banner.jpg
      生命保険相談バナー
    PAGE TOP ↑