DWS 欧州ハイ・イールド債券ファンド(円コース)(毎月分配型)〜個人投資家自身の判断でポジティブなファンド乗換や利益確定の売却を〜
公開日:
:
最終更新日:2021/02/09
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
国内ファンド解説
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。
今回は資金流出(=解約)が多かったファンドの1つ「DWS 欧州ハイ・イールド債券ファンド(円コース)(毎月分配型)」の情報です。
販売元は、みずほ証券やみずほ銀行です。
証券マンや銀行員からのオファーは「利益確定」の案内ではなく「乗換提案」だと思うべし!全ての判断は投資家自ら!
ファンドの詳細を確認する前に・・・、投資信託(ミューチャル・ファンド)で資産運用している個人投資家は、この質問に対して自分の胸に手を当てて是非考えて頂きたい。
証券マンや銀行員からオススメされて投資した、投資信託(ミューチャル・ファンド)は投資したらそれでお終い。つまり、あとは勝手に運用してくれるし、分配金も月々入ってくるし、パフォーマンスなんて自分で確認せずとも、そのまま放っておいて良いと思っている。
”イエス or ノー ”
ここで「イエス」と答えてしまった個人投資家のみなさん、もう1度自分自身の資産運用のスタンスを再考されるのを是非オススメしたい。
そもそも、彼ら証券マンや銀行員は「販売員」なので、販売したら終わりというスタンスが彼らの正式な仕事です。
そもそも販売した投資信託(ミューチャル・ファンド)のパフォーマンスが上がろうが下がろうがどうなろうとも、実際に運用をしているのはその投資信託(ミューチャル・ファンド)のファンドマネージャーなので、彼ら販売員の証券マンや銀行員がどうあがいてもパフォーマンスは変わりません。
よく個人投資家で勘違いしているのが「証券マンや銀行員が、投資している投資信託(ミューチャル・ファンド)の利益確定の案内やパフォーマンス推移を見守っていてくれてアドバイスしてくれる」という誤った思い込みです。
そんな「手取り足取り奉仕する」のは彼らの仕事ではありません。
「いやいや!」私の担当者は、よく電話してきて、もしくは訪問してきて「このファンドは損切or利益確定して、このファンドへ乗り換えましょう!このファンドで取り返しましょう!今もっとも人気です!」と勧められる!
と主張される個人投資家の方!
それは単に、彼ら証券マンや銀行員が「売りたい商品があるから、乗換セールストーク」をしているに過ぎません。
つまり、個人投資家は一度資産運用を始めると「自発的に月次や半年、1年や3年〜5年などで自身が投資しているファンドや運用資産のパフォーマンス推移を確認して、マーケット状況を確認して、自らの判断で「利益確定or損切」の判断をしなければいけない」ということです。
いくら証券マンや銀行員が「今が売却時ですよ!」や「下げってきているから」や「今後の見通しが・・・」という心配の案内(と言う名のセールストーク)を繰り出そうとも、投資家自らが自分の目標リターンやマーケット感覚(相場観)やファンド分析をした情報を元に決断を下す必要があります。
彼らが言うことが正しいと判断するのであれば売却すれば良いだけですし、違うと考えるのであればそのまま保有するだけです。
もし相場観を持たず、マーケット状況が分からないということであれば、私たちのようなアドバイザーへ聞くというのも1つの決断でしょう。
直接相談はこちら
「DWS 欧州ハイ・イールド債券ファンド(円コース)(毎月分配型)」の運用状況は?
さて、本題の「DWS 欧州ハイ・イールド債券ファンド(円コース)(毎月分配型)」の運用状況です。
<DWS 欧州ハイ・イールド債券ファンド(円コース)(毎月分配型)>
【基準価額】7,428円(2016/10/20)
【純資産総額】133億円
【分配金累計額】7,110
【分配金/月々】60円
2010年から約6年間運用されているこのDWS 欧州ハイ・イールド債券ファンド(円コース)(毎月分配型)ですが、分配金込みの単純年間平均リターンとしては6.3%程度です。比較的良いパフォーマンス推移です。非効率な分配金を出さずに複利運用で運用されれば尚さら良いパフォーマンスなのですが・・・。
純資産推移としては2014年6月頃に400億円超のピークを付けてから資金流出が続き、現在では133億円程度です。
解約殺到中という状況でしょうか・・・分配金はタコ足にはなっていないのに基準価額が下落し続け、純資産も減少(解約増)を踏まえるとこの傾向は継続しているので、既に一応の利益確定が出来る個人投資家は売却を急ぐ方が良いかも知れません。
このファンドの特徴は、
・欧州ハイ・イールド債券への投資
です。
具体的なポートフォリオがこちら
<ポートフォリオ>
最終利回り6.6%で、ファンドの年間平均リターンが6.3%程度なのでまずまずの運用という結果ではないでしょうか。
欧州ハイ・イールド債券の特徴としては、BB格付けのものが欧州ハイ・イールド市場全体の68%、B格付けが26%程度なので、米国ハイ・イールド市場と比べると若干高格付けのハイ・イールドが多い事が分かります(米国ではBB格付:約50%、B格付:約36%、CCC以下約12%)。
この投資信託(ミューチャル・ファンド)のポートフォリオの平均格付けは「BB(投機的格付け=ハイ・イールド債券)」で、BBが38.6%、B48.1%がメインで、国別にはドイツ約15%、イギリス約14%、アメリカ約13%(なぜアメリカ?)が入っています。
欧州ハイ・イールド市場としては、ECB(欧州中銀)による金融緩和による下支えが無ければこのような安定したマーケット状況ではありません。中央銀行頼みのマーケットというのはいつか必ず無理が来るので、このような良い状況が今後長く続いていくとは考えにくいですね。
また来年(2017年)以降ではEU圏の盟主であるドイツ、フランスなどで選挙が控え「また欧州危機」というようなニュースも覚悟して置く方が良いでしょう。このファンドの資金流出の状況を見る限り、個人投資家は「欧州のリスク回避」を鮮明にしているようなので、良い動きだと思います。
しっかり利益確定しておきたいところでしょう。
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