頭と尻尾はくれてやれ(損切り、利益確定、スイッチング、リバランス)
公開日:
:
最終更新日:2021/02/09
金融・資産運用の用語
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回は久しぶりに格言シリーズです。
6/23日のBrexit(英国国民投票)から約3週間経ちますが、この間あらゆるマーケットにおいてボラティリティ(リスク)の高まりが生じています。
特に売り買い両建てで運用しているオフショアファンド(ヘッジファンド)にとっては良いマーケット環境になってきていますが、同時に、個人投資家にとって悩ましい「いつ損切りするの?利益確定するの?」という環境になってきています。
※ゴールド価格の不穏な上昇の意味〜金資産保有はBrexit後のマーケットショックへの備え〜/マーケット(世界)
(出典:Forbes)
そんな悩める個人投資家投資家へ送る格言が・・・
”頭と尻尾はくれてやれ”
です。
意味としては「上がり始めに買って下がる前に売りきって、ある程度の利益で満足すべきという教訓(欲張らない)」です。
(特に資産運用初心者や何かよく分からず資産運用を始めた)個人投資家に多い傾向ですが(とにかく欲が勝ってなのか?)「底値で買で買って(最安値付近で投資して)、天井で売ろうと(最高値付近で売却しとようと)拘る人」が非〜常に多いです。
「今の水準は、アナタの年間リターンに見合うリターンを上げていますよ!」とアドバイスをした場合でも、結局(勝手に主観的に)「まだ上がると判断して(もちろん自己責任なので問題ありませんが!)投資すべきタイミングを逃したり売却時を逃してまた、ズルズルと始めたのを見て塩漬けモードになったり・・・」としているように思います。
特に株式や為替ではこの短期トレードの考え方(投機)が非常に重要にはなってきます。上昇トレンド、下降トレンドをチャートを駆使しながら見極めるということです。
また、中長期投資家であっても、例えば海外積立投資をしている個人投資家で積み立て開始から積立投資先のファンドのパフォーマンス水準を全く見ていないというのはもっての他で、3〜5年単位での大幅なポートフォリオの見直しや1年など短期での経済状況を踏まえた「頭と尻尾はくれてやれ」のスイッチングやリバランスも重要になってきます。
誰しも完全なるタイミングは測ることは不可能なので、目標年間リターンや目標金額に応じて柔軟に「程よい利益」を積み重ね、中長期で資産形成をしていきましょう。
〜併せて読みたい〜
※資産運用で放りっぱなしはあり得ない(利益確定や損切り)/投資戦略
※運用目標リターン金額(年間平均リターン目標)を決めること/資産運用の基礎
※資産運用に向かない人の10のマインド特徴 Ver.2(誰もが投資家になる時代)/資産運用の基礎
(カバー写真:Forbes)
オフショア投資入門書(マニュアル)を
無料進呈します
オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
関連記事
-
行動ファイナンス入門(資産運用に戸惑う人の行動バイアス)
こんにちは、眞原です。 今回は、資産運用の基礎。 いつもの概念に近い古典的な「マクロ経済
-
資産運用基礎その①:「応募者利回り(Yield to Subscribers)」〜債券投資の4つの利回り〜
こんにちは、真原です。 今回は、資産運用の基礎編。 特に、個人投資家にあまり馴染みが薄い
-
【資産運用基礎】知っておくべき会計用語①(英語Ver.)〜 損益計算書(P/L)編〜
こんにちは、真原です。 今回は個人投資家でも資産運用をする際に知っておくべき「会計用語(英語V
-
投資家心理の基本は「プロスペクト理論」と「損失回避のバイアス」
こんにちは、真原です。 今回は、久しぶりに「行動ファイナンス」という分野、つまりは、個人投資家
-
日経アジア300指数とは?
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回は、2016/12/1から算出・トレード開始とな
-
超基礎!今さら他人は聞けない!「インフレ(インフレーション)」とは?
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回も超基礎編。ズバリ!「インフレ(インフレーション
-
超基礎!今さら他人に聞けない「投資のリスクとリターン」
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回も「超基礎シリーズ」。 前回の「円高&円安
-
噂で買って、事実で売れ
おはようございます、投資アドバイザーの眞原です。 今回は「格言シリーズ」。 昨日金曜日の
-
【資産運用基礎】知っておくべき会計用語②(英語Ver.)〜 貸借対照表(B/S)編〜
こんにちは、真原です。 今回は、 前回(【資産運用基礎】知っておくべき会計用語①(英語Ver
-
主要国の国債格付けと2つの格付け方法(依頼格付けと勝手格付け)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は「格付け」について