【投資信託(ミューチャル・ファンド)】金融庁、投信販売で「3つの共通指標」導入へ(社会主義国的な日本の金融事情)
公開日:
:
気になるホットニュース(妄想・制度・規制)
こんにちは、眞原です。
今回は、日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)で資産運用をしている個人投資家に関係する情報。
・金融庁が主導する「顧客本位の業務運営の原則」
どうやら、金融庁(お上)がまた机上で決めたルールを押し付けてくるようです(と私は勝手に思っています)。
まるで、徹底した「社会主義」です。
そもそも、彼らお役人は自分自身で同じように資産運用しているとは思えないので、彼らが決めるルールは「一般離れ」していると、主観ですが勝手に思っています。
彼らがいう「顧客本位」と耳障りの良いキーワードは、確かに響きは良いものの、結局は投資信託(ミューチャル・ファンド)で運用に失敗した個人投資家から、国や金融庁が責任を問われるのを避けたいがために、このような「ルールづくり」を主導しているようにしか思えません。
そもそも、
「お上が決めたこと=正しい」
とは、必ずしも言えないのですから。
(ちなみに、日本人の傾向として「(例えオカシイようなルールであっても)ルール/規制/法律は守るもの」として考え行動しますが、「オカシなルール/規制/法律」は変えていくというのがグローバルな考え方だと思います。どこまでも従順な日本人です)。
・3つの共通指標
さて、今回導入される「共通指標」がこちら3つ(出典:金融庁 HP)。
1.)投信とファンドラップの運用損益別顧客比率
2.)投信の預かり残高上位20銘柄の購入コストとリターン
3.)投信の預かり残高上位20銘柄のリスクとリターン
これまでに金融庁が「顧客本位の業務運営の原則」を元に、各金融機関に独自に自社の取り組みの進捗を示す指標の公表を求めてきたそうですが、指標の算出方法がバラバラだった為に、自社都合が優先されるケースなども考えられるとのことで、今回の「共通項目」を作ったとのこと。
正直、これまでも、どこまで個人投資家が、それまで各金融期間が定めた「指標」を気にしてきたのか?
そもそも、そんな指標があれば、資産運用で資産が殖えるのか?
銀行や証券会社の投資信託(ミューチャル・ファンド)販売姿勢うんぬんを指摘する前に、そもそも「資産運用のリスクは、投資家に帰結する」という前提を無視していないか?
と私は思うのです。
下記のような「分析結果」を情報として出していますが・・・、で?って感じです。
<投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIを用いた分析>(出典:金融庁 HP)
そもそも、何でもかんでも「お上」が勝手にセーフティネットを張り続け、結果的にそれらに甘え続ける日本人の個人投資家が殖える以上、
・金融/経済、資産運用知識や教育の向上
・資産運用における「個人投資家が取るリスクの真の意味」の理解
・資産運用における「自己責任」の認識
なんてまず不可能だと思います。
むしろ、単に「甘えた(=自分の頭で考えず、調べず、行動できない)個人投資家を殖やすための愚策」でしかないと思わざるを得ないですね。
いつまでも、こういう「お上主導」が続いていく以上、オフショアファンド(ヘッジファンド)マネージャーたちから(グローバル視点から)
「日本は最も成功している社会主義国/社会主義国的な、規制、制度、日本人のマインド」
と揶揄され続けるでしょうし、東京が、同じアジアの香港やシンガポールに勝る「国際金融セクター」になるとは到底思えません。
お上や制度、規制になどに依存せずに、
個として「(公正な情報開示を前提とする)自己責任でのリスク認識をもとに、自らの頭で考え行動して資産運用できる個人投資家」
が殖えることを願うばかりです。
舛添都知事は「オフショア」をご存知ですか?国際金融センターを日本橋へ、そして「アジアの拠点」奪還を目指す、との考えに物申したい。
オフショア投資入門書(マニュアル)を
無料進呈します
オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
関連記事
-
マーケットクラッシュ間近!海外積立投資の個人投資家は衝撃に備えましょう(メンタルも行動も)!
こんにちは、眞原です。 今回は、個人投資家全般に当てはまる内容だと思います。 (出典:B
-
【積立投資】政府にブーブー言うくらいなら、自分の年金プラスアルファの為に「積立投資」を始めよう(最も良いのは海外積立投資)!
こんにちは、眞原です。 どうやら「老後生活(の優雅な暮らし?には)2,000万円が必要」という
-
60秒で売り切れる米ドル建て投資商品、その訳は?(国家リスクと個人資産の分離)
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回は新興国通貨と通貨分散の情報です。 60秒で米
-
【経済基礎】「良いインフレ(物価上昇)」と「悪いインフレ(物価上昇)」、日本はどっちや?
こんにちは、眞原です。 今回は、経済基礎(資産運用の基礎)について。 ”皆さん、インフレ
-
羽田空港(HND)で日本人の帰国時に顔認証ゲート始まる!
こんにちは、眞原です。 海外渡航や日本と海外の行き来が多い方にとっては朗報です。 <顔認証ゲ
-
マイナンバー通知2ヶ月前!それでも行政管理の情報がまたダダ漏れ。「お願いだから今後マイナンバー制度で紐付け予定の資産情報(銀行口座や証券口座)や医療情報は絶対に漏れないようにして貰いたい!」と誰もが切に思うのでは?
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は、国民の70%がち
-
年金情報125万件流出!マイナンバー制度導入前ですが大丈夫ですか?(銀行預貯金、証券口座、医療情報、年金、その他丸裸になる情報流出懸念)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は「年金情報125万
-
日本の借金は過去最大の1,053兆円!今年生まれた赤ん坊も830万円の借金を抱える計算に!
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は「財政問題」がテーマで
-
もしかして、日銀が買った「日本株ETF」の出口戦略はコレか!?
こんにちは、真原です。 今回は、K2 Partnersの皆さんも、 「日銀が買った日本株
-
【資産運用基礎】必ず来る超高齢社会に備えた年金プラスアルファ作りを
こんにちは、眞原です。 今回は年金問題と日本の高齢社会について。 さてさて、実は「資産運