もうマイナンバーカードを受け取りましたか?(交付は申請者の3割どまり)〜資産フライトの流れは?〜
公開日:
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最終更新日:2021/02/09
気になるホットニュース(妄想・制度・規制)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回は資産家に限らず多くの人が関心を寄せている「マイナンバー」について。過去にも何度もこのブログで取り上げているトピックですね。
※さぁ10月!いよいよ「マイナンバー」通知開始!〜資産把握≒増税+デノミ+預金封鎖への道〜/制度・規制・法律・金融政策
「個人情報の塊」と化していくマイナンバーですが、その管理体制の状況や個人が情報漏えいに対する防衛措置なんてことは二の次で、国民置いてけぼり政策だなぁと個人的には感じています。
個人情報漏洩の可能性は覚悟して過ごす方が、気持ちとしてはマシ?
もっか、日テレで約43万件の個人情報がHPの不正アクセスによって情報流出したというニュースが流れている最中ですが、もはや今の時代、個人情報は「漏れて当然」ということを覚悟しておいた方が良さそうですね。もはや漏洩は防ぎようがないのでしょうか。
マイナンバーは容易に情報漏えいしないという国の見解や説明ですが、このように国内外ありとあらゆる一般企業でも頻繁に情報漏えいしている現実を見ると、誰しも不安にならざるを得ませんね。
※2016年導入(2015年10月通知)マイナンバー制度への懸念〜不倫SNSのアシュレイ・マディソン個人情報流出から考える〜/投資と社会事情の関係
マイナンバーカードの状況
さて、何かと物議を醸しだしている「マイナンバー制度」ですが、今年の1月から完全実施されて既に4ヵ月が経過しています。
国からの大号令(鳴り物入り)で開始されたマイナンバー制度にも関わらず、各自治体やシステム、企業の対応、そしてマイナンバーを交付される日本人個人にとって周知徹底や対応の遅れが非常に目立っています。
現在、988万枚のマイナンバーカード申請があり、うち953万枚は作成済みにも関わらず4/17時点で個人がマイナンバーカードを受け取った枚数は291万枚と申請者の29.4%にとどまっているようです。
背景にあるのは去る3月の平日午前9時半〜午後12時や午後2時台の時間帯で、各自治体からの「カード管理システム」へのアクセスが集中し接続しにくい状況が頻発、結果「カード管理システム障害(交付前設定での障害)」がネックとなり「マイナンバーカード」の個人への交付の遅れに繋がっているとのこと。
そんな中大号令を上げている総務省は、カードを交付する(交付前設定を行う)各自治体に対して「カード交付前の設定作業について、平日日中はシステムへのアクセス集中時間を控えるように。」と呼びかけているそうです。どうも現場を分かっていない霞が関と現場の温度差が色濃く出ている現状ですね。
マイナンバー(/マイナンバーカード)に続々とひも付け個人情報(予定&想定も含む)
最後にマイナンバー(/マイナンバーカード)に続々とひも付け個人情報をこちらで確認しておきましょう。
・戸籍、住所、氏名、年齢、顔写真、電話番号
・給与、銀行預貯金情報+証券口座情報、家族状況、保有不動産(評価額など)
・公共料金(電気、ガス、水道)
・納税関連(各種税金)
・年金関連(年金保険料や年金額、確定拠出年金(401k)履歴、健康保険)
・疾病情報(医療機関、医療費金額、持病、メタボ情報、ワクチン、産休、身体障害者手帳交付情報、介護保険の保険料など、生活保護情報など)
・雇用保険の失業給付、労災保険の給付など
・母子手帳交付、予防接種時期や種類、児童手当給付、奨学金情報など
・資格取得情報
・旅券情報
・NHK受信料徴収権
・クレジットカード履歴や購入履歴
など、続々と紐付け予定
今後も継続してあらゆる情報が紐づいて行くことは想定内なので、マイナンバーで「資産を国に把握されたくない人」が増加しているためか、タンス預金の増加や資産フライト(スイスプライベートバンク、オフショア資産管理口座、海外積立投資、海外銀行口座などで海外に資産を預けている)も、確かに増加しています。
※一万円札8年ぶりの増刷とタンス預金の増加はマイナス金利が理由?〜マイナンバー制度と資産フライトの関係性〜 / 投資と社会事情の関係
(カバー写真:総務省)
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