不都合な日本社会の未来〜2030年、現行の社会保障(支え合い)は限界へ〜
公開日:
:
気になるホットニュース(妄想・制度・規制)
こんにちは、眞原です。
今回は、少子高齢社会の中での「日本の未来と年金制度(社会保障制度)」について。
毎回書く内容が似たようなことになってきているのですが・・・、、、
【年金問題】こどもが産まれず、高齢者が増え、人口が減る日本社会で生き抜く方法↓
まぁ、実際に・・・、みんな「不都合な事(タブーとか声を大にして言うと白い目で見られるとか)」に対しては、蓋をしたがる傾向なんですよね。
まさに「臭いもの(不都合なもの)には蓋」って日本独特の「横並び主義」「ユニークさを殺す風潮」「村八分的な思考」だと、私は思っています・・・。
確かにどこの国でも不都合なことは山ほどありますが・・・、それがいざ自分や大事な家族にとってネガティブになるようなら、声を大にして叫ぶべきだと思います。まだ表現の自由が許される国、政治なんですから(どこぞの国々ではそれすらも出来ないのだから、幸せな国ですよ日本って)。
さてさて、
2030年、皆さんは何歳ですか?(あと12年後、干支一周!)
この「2030年」を超えると、日本の人口動態上いわゆる「団塊の世代(1947年(昭和22年)〜1949年(昭和24年)に生まれた世代/第一次ベビーブーマー世代」((堺屋太一氏の小説))の人生の大先輩である皆さんが「80代」を迎える記念すべき年に差し掛かってきます。
<2016年時点での日本の人口ピラミッド>
(出典:Wikipedia)
つまり、人口ピラミッド構造上「もっとも人口膨らんでいる方々」が「完全に年金生活+医療が掛かる時期」に入っている計算です。
まぁ、だから「政府/為政者」の皆さんは、
高齢者の定義を変えましょう! 60歳を老人扱いするな! もっと働ける高齢者! 生涯現役! 1億総活躍! 年長者の知恵を後世に!
などいかにも耳触りが良い話で、ある意味破綻しか見えないガタガタな不都合な制度、法律、規制を形上でも延命させるために、「定義」をコロッと変えてしまうのでしょう。
例えば、2030年には、高齢者医療費に歯止めが効かなくなっているので、社会保障給付は約170兆円程度まで増加見込みだそうです(今より50兆円ほど増加)。
誰が払うの?
えぇ、現役世代の皆さんですよ。
<厚生労働省による社会保障に係る費用の将来推計について(2025年まで)>
(出典:厚生労働省)
厚生労働省からこの図では、2025年までしか試算が出されていませんが!!
まぁ、ようは「増え続けています」という話で、上の箱内に書かれているように「2025年から「急激に増加」」という話なので「2030年はもっとだ」ということです。容易に想像できる範囲内でしょう。
ちなみに、現状この高齢者医療費の40%を支えるのは現役世代です。
つまり今後、人口が減っていく(=働き手が減っていく)中で、「支払い手(負担者側=現役世代)の負荷」はますます高まるということです。
つまり、現在の安倍政権が見た目は、
「賃金アップ=ベア(賃金ベースアップ)要求」
(というか、そもそも何で、政府が民間企業に対して給与アップを要請しているのかも、正直意味不明ですけど・・・)
としていますが、実際はそのベア以上に「健康保険料増加」、「厚生年金保険料増加」など年金や社会保険料のアップが大きくて、結局ベアに追いついていない
つまり、現役世代の
「可処分所得(≒手取り)は減り続けている」
という不都合な事実(大企業の一部でもそうなので、中小中堅企業に勤める人は尚さらその煽りがある)。
ちなみに、学習院大学のとある教授の試算によると「2030年時点で、年金、医療、介護に関わる債務は今よりも350兆円増加の2,000兆円規模」になるそうです、
簡単にいうと、
「年金、医療、介護を求める高齢者が増え続け、彼らを支える現役世代が減り続け、それでも負担を敷いられながら支える制度」
ということです。
これで限界が来ないというのも不思議なお話。
いえ、不都合な話なので誰も話たがからないだけか。
でも、高齢者/年長者を敬い支えないといけません(明らかに限界が来ている制度ですけれども!)。
ただ(善し悪しあるものの)、多くの日本人は比較的「我慢」「忍耐」が強い傾向があるので、
今と未来が長く今後も現役生代にとっては「負担増」でしかない「不都合な日本社会の未来」
を耐え忍んでいくことでしょう・・・。
こういう事情を踏まえた上で、自分たちが老後生活を迎える時にどうなっているのか?
を考えて、現役時代から少しでも「蓄え」&「積立投資(海外積立投資)」をして備えて行く必要があるでしょう(客観的に見ても)。
その辺りの話を全4回シリーズのこちらでしているので、時間がある際にご視聴ください。
【動画ブログ】資産運用は未来のアナタの為に(1)〜資産運用初心者向け〜
【動画ブログ】資産運用は未来のアナタの為に(2)〜資産運用初心者向け〜
【動画ブログ】資産運用は未来のアナタの為に(3)〜資産運用初心者向け〜
最後(4回目)は今週金曜日にアップ予定です。
海外積立投資入門書(マニュアル)を
無料進呈します
毎月の余剰資金から少額ずつ(100ドルから)の積立をしていくことで、ドルコスト平均法と複利運用を使った資産形成をすることができます。
海外積立投資には以下の4つの種類があります。
- 最高5%上乗せボーナスを最初にもらった上で、200本のオフショアファンドで積立
- 10年後(満期)に100%の元本確保をした上で、S&P500で積立
- 15年後(満期)に140%の元本確保をした上で、S&P500で積立
- 20年後(満期)に160%の元本確保をした上で、S&P500で積立
関連記事
-
-
タンス預金が78兆円を突破!でも、新円切替リスクには未対応では?
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回は「タンス預金が78兆円を突破!」というニュース
-
-
オフショアファンドのGBP投資家は必見「Brexit状況まとめ」(マーケット大荒れのBrexit国民投票まで残り9日)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 「Brexit(英国のE
-
-
米国「政府機関閉鎖+債務上限引き上げ失敗」と「メキシコ国境に壁を作るか」のチキンレース?
こんにちは、眞原です。 明日から9月ですが、どうやら9月のグローバルマーケットは「荒れそう」な
-
-
ギリシャ財政問題まとめ。ギリシャのデフォルト先送り?6/30はギリシャと世界にとって歴史的な日になり得るか?
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は「財政問題」について取
-
-
【オピニオン】環境活動家 16歳のグレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg) 「 変化をもたらすために未熟すぎるなんてことはない(No One Is Too Small to Make a Difference)」
こんにちは、眞原です。 今回は、My Opinionについて。資産運用の話とは離れますが・・・
-
-
米国のクレジットカード債務残高が過去最高を更新からの影響
こんにちは、眞原です。 今回は気になるニュースを取り上げます。 米国での6月クレジットカード
-
-
ヘリコプターマネー(ヘリマネ)発動は日銀破綻へのトリガーに?(2018年〜2030年の日本国債クラッシュ懸念=円資産価値の減価)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は「日銀の金融政策(
-
-
追加の社会保険料率0.1%で「こども保険」実現へ?
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回は「資産運用(投資)と社会事情の関係」です。
-
-
今、アナタが備えるべき政治/経済的 ”3つのブラック・スワン(予期せぬ破壊的リスク)”
こんにちは、眞原です。 今回は、私の勝手な予測シリーズ(妄想と危機管理意識に近いか?)。
-
-
1億総活躍の第一弾!?高齢者の定義「70歳」へ変更?年金受給開始は75歳から?
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回は、日本の年金問題&社会事情&高齢化社会について