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歴史的な日、本日サウジアラムコ上場祭り!株価は+10%のストップ高で時価総額はモンスター級の世界最大204兆円規模!【IPO】

こんにちは、眞原です。

今回は、サウジアラムコ(Saudi Aramco)のIPO(新規上場)について。

(出典:Bloomberg)

私は、普段、株式マーケット(特に個別銘柄)はほとんど見ていないので、弊社投資家への株式での資産運用のアドバイスなどはしていません(特に国内株なんて、現役の証券マンに聞いてもらう方がべター)。まして、日本の投資家のほとんどは、短期的な株価の上げ下げに賭けているいるスペキュレーター(投機家)なので、資産運用(インベストメント)の考え方から外れています

ただ、私はマクロ株式市場やグローバル市場に上場している一定の銘柄については自分なりに調べたりしているので、今回のIPOように時折ブログで取り上げています。

例えば以前であれば、Snapchatが上場する時に情報発信しましたね。

新規上場Snapchat(スナップチャット)の人気はすぐに”消えて”しまうのか?

案の定というかSnap Inc.の場合、IPO時($17が公募価格、初値$24)から見て、株価は低迷しているので(公募価格を17%割って推移)、IPO時からの短期間での私なりの見方は案外誤っていなかったなと今の所は自負しています。

<Snap Inc. 株価推移>
(出典:Google)

さて、話を本日のサウジアラムコIPOに戻します。

恐らく、日本の個人投資家の皆さんは、大してこの情報を見てなかったんじゃないかなぁーと思っています。

と、言うのも・・・、今回のサウジアラムコのIPOは、米国、日本、オーストラリア、カナダでの公募が無かったからです。

サウジアラムコは、サウジアラビアの国営石油会社で、本日2019年12月11日にサウジアラビアの首都リヤドの証券取引所に上場しました。

そのIPO価格(公募価格)は、仮上限いっぱいの「32リヤル(現在1リヤル=28円程度)」で決定し、上場後は値幅制限(ストップ高)いっぱいの35.20リヤル、上昇率+10%で上場後の初取引を終えました。

結果、時価総額は「1兆8,800億ドル(約204兆円)」まで膨らみ、世界最大の上場企業になっています。

(出典:Bloomberg)

ちなみに、サウジアラビアのムハンマド皇太子が目指していたの、2兆ドル(約220兆円)の資金調達でしたが惜しくも届かず。

それもそのはずで、市場に開放される株数割合(Free Float)は全体の1.5%程度と、上場に向けての当初検討規模の半分ほどだったからです(当初予想よりも機関投資家からの需要喚起ができなかったそうで、それは上場主幹事など投資銀行の責任でしょう)。

サウジアラムコの2018年の純利益は、「$111.1B(1,110億ドル)」、売上高3,150億ドルというモンスター級

(出典:Bloomberg)

「$111.1B(1,110億ドル)」をイメージしやすいように言うと、米Apple Inc($59.5Billion). + Google($30.7B) + ExxonMorbil($20.8B)各社利益を足し合わせた数字ということ。

石油からの利益を他社と比較しても圧倒しており、まさに、モンスター級の上場企業です。

(出典:REUTERS)

ちなみに、現地サウジアラビアの情報からだと、今回のIPO主幹事のSAMBA Bankが、サウジアラムコ長期保有インセンティブを与えているそうで、180日保有ルールで10株につき1株のボーナス株が付与されるそうす(サウジアラビア国民のみに)。

まぁ、株価下支え政策(か主幹事が引き受けた保有株の割当なのか?)と勘ぐりますが・・・ひとまず3ヶ月程度は株価が支えられそうですね。一方で、上で見たように浮動株割合が低く、個人投資家の保有も機関投資家と比べると少ないので、それほど大きな売り圧力にはならないだろうなと思っています。

また、むしろ反対に、一部では通常異例措置となる上場後まもないサウジアラムコが12月中に「MSCI Index」への組入を許可されるのでは?との観測も出ています。

これがどういうことを意味するかと言えば「MSCI Index」は機関投資家や個人投資家含め、インデックス投資を通じて多くの資金流入が見込めるということです。つまりは、株高要因、時価総額上昇要因。

今回のサウジアラムコのモンスター級上場は、世界の株式市場のmarket規模にも変動要因となりました。

(出典:Bloomberg)

実に歴史的な上場となった今回のサウジアラムコIPO。

いち企業の上場に過ぎませんが、世界の中で最も時価総額が大きな企業というだけでも実にインパクトがある話だと思います。

ちなみにサウジアラビア株式市場は、MSCIの区分では「フロンティア市場(中東地区)」に位置づけられています。

こうして、サウジアラビアが市場開放や外資獲得に向かう大きな理由は、今後の「脱石油」や「多様化」です。

国際化への歩み(メモリアル)となった今回のIPOで、サウジアラビアを始め改めて「フロンティア市場」にも今後注目が集まりそうです。

こうしたフロンティア資産に関しては、中長期での資産形成に向いているので、海外積立投資(変額プラン)などでは、同じような内容の資産をコツコツと積立投資するのがいいですよね。





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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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