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円安米ドル高に備えたい人へ送る「米国利上げ情報特集」〜9/18 FRBの利上げ判断はいかに?〜

公開日: : 最終更新日:2021/02/09 マーケット全般(株式、債券、為替)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は米国FOMC(米連邦公開市場委員会)前日ということもあるので、過去これまでに「米国利上げ」関連についてのブログ記事のまとめ特集をします。

発表は日本時間9月18日(金)朝3時です。

Screen Shot 2015-09-16 at 21.10.22(出典:REUTERS)

「利上げ」するか否かの見方はマチマチ・・・。

特に先週から16−17日のFOMC結果待ちということで、どのマーケット環境も全般的にマチマチになって、方向感がでにくくなっています。それもそのはず「読むに読めない」という空気感が漂ってしまっているからです。

※マーケット関係者の米国9月利上げ予想は48%に下落!兎にも角にも9/16-17に世界経済が動く!〜米ドル高新興国通貨安に備える〜/為替

ヘッジファンド(オフショアファンド)や個人デイトレーダーなどの短期筋は「どちらかに賭ける」取引ポジションを持っていますが、中長期投資家は特にそういう目先に惑わされる事無く、マーケットの方向感を掴みましょう。正直、FRBメンバーとイエレンFRB議長の腹の中まで「読むこと」は出来ないからです。

利上げ→米ドル高円安、米ドル高他通貨安、株安の要因となってきます。

据え置き→米ドル安円高、米ドル高通貨高、株高の要因となり、発表後のコメント(どのような事に言及しているのか)次第で、「次の利上げ予測」や「FRBの見方」を探ることになります。

ブラジルレアルやハイ・イールド債券、米国REITなどに投資している場合

特に新興国通貨(ブラジルレアルや南アランド、トルコリラ)に関しては、早めに売却した方が良いというのは過去に何度もこのブログで情報を発信してきたところです。

※米国利上げ前!新興国通貨(ブラジルレアル、インドネシアルピア、トルコリラ、南アランド)ショックに備えあれば憂いなし!/マーケット(世界)

また、多くの日本人個人投資家が投資しているハイ・イールド債券のファンドにとっては、ハイ・イールド債券の「信用度」と「コスト増」の観点から短期的に売られやすい環境になってきます。

※ハイ・イールド債券の歴史と米国の利上げ/積立投資

米国REITも上のハイ・イールド債券と同じような理由から短期的に売却されやすくなります。

※【号外特別号】フィデリティ・USハイ・イールド!さぁ、米国の利上げ前?ハイイールド債券ファンドに投資している投資家の判断は??/まとめ

総じて、利上げに伴う「短期的な衝撃(リスク=ボラティリティ=上下のブレ)」には備えておく方が良いかなと思います。特に高い分配金を謳い文句としている毎月分配型の投資信託(ミューチャルファンド)に関しては下落し続けているものが多いですが、米国利上げが現実的になるとその下落幅は拡大すると思います。

自分の資産が、日本円100%(預貯金、加入している生命保険、持ち家、車など)の場合

おおかた90%以上の日本人が自分の資産と呼ぶものは「日本円100%」になっています。

例えば、
・銀行預貯金
・給与
・株式
・投資信託(ミューチャル・ファンド)
・生命保険
・不動産
・退職金
・持ち家(≒負債)
・自家用車(=負債)
など

一応下2つも「資産」扱いにしておきますが(一般的に「資産」と思われていると思うので)、基本的には「日本円で給与を受け取り、それをせっせと預貯金して、住宅ローンを組んで家を買い、もしくは車を買い、定年退職でまとまった退職金で投資している株式や投資信託なども円で投資している」という人です。

これはまず「日本国と心中している」といっても過言ではないというのは分かりますね?例えば、円が安くなる(円安になる)と円資産価値が目減りするので(実室賃金が増えていないのに)、輸入物価が上昇し購入できる物が少なくなるもしくは中身が少なくなっている、ということなので、日本の経済力の波に依存しきっていることになります。

ということは「米国の利上げがある=金利が上がる=日米金利差が拡大する(マーケットでは金利が高い通貨が買われて、金利が低い(=日本のゼロ金利)通貨は売られやすくなります)」ので理論的には「円安ドル高の傾向」が続くということです。(また米大手金融機関ゴールドマンサックス予想では1年以内に1ドル=130円予想とのこと)つまり利上げが行われた場合で円資産しか持っていないと「ビンボーになる」ということですね。

※5年間で対ドル30%超の円安に!それはつまり1,000万円が700万円になったこと。円資産目減りを防ぐ方法は?/為替

まだ、円資産からドル資産比率を高めていない人(「今後円安になるんだろうなぁ〜」って考えている人)は、合理的に考えれば「ドル資産(外貨保有率)」を高めておくことが資産目減り防衛(ビンボー防衛)に繋がるのは言うまでもありません。

【第171回】円高の今のうちにまとめてドル転しておいて、そこから米ドルで海外積立投資をしましょう。

最後に、仮に日本政府が「今日から日本円という通貨を廃止して、新たしい通貨にしまーす!」という暴挙(俗にいう「ガラガラポン!」)を行うと(実際、戦後には行われたので前例がある以上は「今後は必ず無い」とは言い切れない)せっせと貯めた預貯金の今の価値がなくなるのも「日本円100%のリスク」ということを再認識しておきましょう。

「ガラガラポン」についてはこちらのブログ内で記述済み↓

※日本の借金は過去最大の1,053兆円!今年生まれた赤ん坊も830万円の借金を抱える計算に!/財政問題

FOMCの日時が迫ってきています・・・。

9月に米国の利上げがあろうとなかろうと(遅かれ早かれ)米ドル優位の経済の流れというのは言うまでもありません。

(カバー写真:REUTERS)



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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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