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【制度】ロンドンと上海株式市場接続が12月から開始?上海株式市場への後押しに!?(ポートフォリオ再考へのアイデア)

こんにちは、真原です。

今回は「制度」と「中国株(上海株式)」と「中長期での投資先資産の考え方」についてです。

どうやら、2018年12月に「ロンドン株式市場と上海株式市場の接続が行われる(かも)」との報道が中国メディアによって報じられています。


(出典:新華網)

ポイントとして挙げられているのは、

・時価総額が200億元(約3300億円)以上の英上場企業は中国で預託証券(GDR)の発行可能
・最低3年間上場を続けていること、発行額を5億元以上にする必要があるとの条件
・預託証券の1日当たりの許容変動率は10%になる

とのこと。

さて、「中国株式市場」で思い返されるのが、2016年12月に発表された「深セン株式市場」と「香港株式市場」の相互接続のニュース

当時、私もブログで取り上げています↓

深センと香港市場の相互接続承認へ!(中国株マーケットの柔軟性が拡大か?)

一概に「中国株」とはいえ、いくつか種類があり改めてまとめると・・・、

・上海市場(本土)
A株(人民元建)・・・中国本土居住者向け(海外投資家の取引不可)と上海/香港株相互取引(海外投資家可)
B株(USD建)・・・海外投資家向け

・深セン市場(本土)
A株(人民元建)・・・中国本土居住者向け(海外投資家の取引不可)
B株(香港ドル建)・・・海外投資家向け

・香港市場(メインボード/GEM)
H株(香港ドル建)・・・中国本土事業展開・中国本土登記の企業(海外投資家可)
レッドチップ(香港ドル建)・・・中国本土事業展開・海外登記の企業(海外投資家可)
その他(香港ドル建)・・・香港の地場企業や海外の香港上場企業など(海外投資家可)

などの違いがあり、外国企業にとっては、中国市場に上場して、株式で資金調達をするには参入障壁が高いものです。

そして、今回2018年12月3日から、上述条件の英国上場企業は、上海株式市場で「GDR(Global Depositary Receipt/海外株式預託証書)」を発行することによって、ロンドンと上海の両取引所に上場することができる制度が開始されようとしています。

制度そのものは、個人投資家にとって正直どうでも良いでしょうけれど、こうした「上海株式市場(中国株)の柔軟性や多様性の拡大」と「英国上場企業への投資機会の拡大」は、個人投資家にとってもポジティブなトピックです。

目先では、中国株式全体のパフォーマンスは低調ですが・・・、

中長期で見れば、例えば直近、HSBCが指摘しているように、

”中国が2030年までに米国を抜き、世界一の経済大国に”

(出典:Bloomberg)

など、中長期的には、中国株式の今後の一段の上昇も十分見込めることでしょう。

つまり、海外積立投資(変額型プラン)や積立投資をしている個人投資家は、自身のポートフォリオの中に「中国株式(上海?深セン?香港?)」を組み入れて積立投資しているかどうか、ポートフォリオを再考する良い機会かも知れません。

ちなみに、2030年といえばあと12年後(干支一周)ですが・・・(ちなみにちなみにiPhoneができて10周年なので、その間に「世界はドラスティックに変化する、勃興がおこる」という前提で)、

同じくHSBCのレポートでは、

”「インド」が、「日本」とドイツを抜き、世界3位の経済大国になる”

と予測されています。

成長が鈍化していく日本の株式に投資しても、キャピタルゲイン(値上がり益)も、インカムゲイン(配当)も、インド株式や中国株式に及ばないということですね。

個人投資家は目先に流されることなく、中長期的に且つ客観的に、こうした「制度変更」や「変わらぬ事実(人口動態など)」や「高い角度での多面的な将来予測」などを踏まえた上で、投資先や積立投資先の資産内容(ポートフォリオ)を峻別、判断していきましょう。

不都合な日本社会の未来〜2030年、現行の社会保障(支え合い)は限界へ〜



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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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