海外移住者や駐在員にとってリビングコストが世界一高い香港〜グローバル都市比較、生活費の高低ランキング〜
公開日:
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最終更新日:2016/11/22
海外情報
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回は、海外居住者(移住者)や駐在員、そしてこれから海外移住を考えている人に関する情報です。
コンサルティング会社Mercerから「海外居住者(移住者)や駐在員にとって最も生活費が高い都市の調査報告」がリリースされました。毎度、毎度他のコンサル会社や金融機関など様々なランキングを出しているので一体どれを信じれば良いのか?という疑問は湧きますが、あくまで参考として比較対象を増やしておきたいものです。
ただ、結果を開ければほど同じような都市国家の名前が毎年並んでいるので、ランキング常連は常に「海外居住者(移住者)や駐在員に選ばれている」ということでしょう。
〜併せて読みたい〜
※世界の生活費が高い30都市ランキング〜海外居住者や海外駐在員や海外居住を考える人の生活と資産運用のご参考〜
※14,000人の海外居住者が選ぶ最終的な移住先(世界トップ10の住み良い国々)〜これから海外移住を考える人へ〜 / 日本人海外居住者の資産運用方法
※海外で最も住みよい国トップ20カ国〜HSBC 調査から〜/日本人海外居住者の資産運用方法
さて、それでは今回のMercerのランキングです。
今回のリビングコストの定義は「5大陸209都市以上において、それぞれの地域における住宅価格(賃料)、公共移動手段、食べ物、衣服、家庭用品、エンタメなどを含む200以上の項目の比較にて測定した調査」に基づいているようです。
<Mercer 2016 Cost of Living Rankings>
(出典:Mercer)
〜リビングコストが高い都市(青色)〜
1.)Hong Kong(香港<中国/東アジア圏>)
2.)Luanda(ルアンダ<アンゴラ/アフリカ圏>)
3.)Zurich(チューリッヒ<スイス/欧州圏>)
4.)Singapore(シンガポール<シンガポール/アジア圏>)
5.)Tokyo(東京<日本/東アジア圏>)
6.)Kinshasa(キンシャサ<コンゴ/アフリカ圏>)
7.)Shanghai(上海<中国/東アジア圏>)
8.)Geneve(ジュネーブ<スイス/欧州圏>)
9.)N’Djamena(ンジャナメ<チャド/アフリカ圏>)
10.)Beijing(北京<中国/東アジア圏>)
〜リビングコストが低い都市(赤色)〜
200.)Lusaka(ルサカ<ザンビア/アフリカ圏>)
201.)Gaborone(ハボローネ<ボツワナ/アフリカ圏>)
201.)Karachi(カラチ<パキスタン/南アジア圏>)
203.)Tunis(チュニス<チュニジア/アフリカ圏>)
204.)Minsk(ミンスク<ベラルーシ/欧州圏>)
205.)Johannesburg(ヨハネスヴァーグ<南アフリカ/アフリカ圏>)
206.)Blantyre(ブランタイア<マラウィ/アフリカ圏>)
207.)Bishkek(ビシュケク<キルギスタン/中央アジア>)
208.)Cape Town(ケープタウン<南アフリカ/アフリカ圏>)
209.)Windhoek(ウィントフック<ナミビア/アフリカ圏>)
香港が世界で最もリビングコストが高い理由としては「居住費(賃料、土地代)」が高騰していることが主な理由として上げられています。特に2015年から香港の不動産市況に異変が生じ始めている(不動産価額は下落傾向にある)ものの、未だに「割高」という現実があります。
※香港の不動産市況と米国利上げに伴う香港ドル資産変調の可能性/香港ライフ
香港は日本人エクスパッド(駐在員)も多く、香港起業家も多いのでヒシヒシと感じている点かもしれませんが、正直、香港の経済状況は悪くなっています(メインランド中国人の買い控えによる小売減退、中国の景気減速の影響など)。
それでも「家賃(賃料)」や「不動産価格」は高過ぎる!というのが正直な感想でしょう。ただ、それでもここ数年の香港の政治、経済を振り返ると今後数年間の香港は正念場を迎えるのでは?と個人的には感じています。
さて、改めてこのランキングを見ると、「アフリカ圏(フロンティア国)」がリビングコスト高い低いともにランキングしている点に気が付きます。アフリカ圏は単なるイメージしか持ちあわせていないので(良くない傾向ですが)まだまだ発展段階だろうと勘違いしがちですが、きっとこれから本格的にもっと伸びゆく都市や国が勃興してくるのでしょう。こう見ると(個人的には)見聞きしたことない都市もあったりと「世界は広いなぁ〜」と切に感じています。
広い世界の中で、日本人の私たちには「ビジネスをする都市(国)」、「住む都市(国)」、「バカンスを過ごす都市(国)」、「資産運用や資産を守る国」などを「選べる自由」を持ちあわせ「そのパスポート」を許されています。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(富豪の年間カレンダー)』について
その「自由」をフル活用しているパーマネントトラベラーや富裕層もいます。
また一方、宝の持ち腐れのようにその「自由」を行使しない結果、世界への拡大や比較すらもできず(井の中の蛙状態で)国内にとどまり続け、日本国内の価値が全てという勘違いをしている日本人も多くいます。
世界から見れば、その「自由」を得られている日本人は、本当に恵まれているにも関わらず・・・。
(カバー写真:Mercer)
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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