スイスで全国民に無条件で年間330万円(3万ドル)給付案!(ベーシック・インカム案への国民投票実施へ)
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最終更新日:2016/11/22
海外情報
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回は日本人海外居住者の資産運用方法というカテゴリーから。
来る6/5にスイスで「国民全員の年3万ドル(約330万円)を無条件で給付する案(=ベーシック・インカム案)」への国民投票が実施されます。
金額は未決定なものの、成人(2,500ドル/月々)、こども(その1/4)の案が提示されているそうです。
ただ、実は月々2,500ドル(約27.5万円)は「貧困と定義される所得水準」からの脱却が抜け出せないという認識が広まっています。
<貧困層のリスク割合>
これは「貧困層のリスク割合」を示しているもので、上から5番目のスイス国民のうち13.8%はノルウェーやフランスよりも「貧困層」との扱い(国民可処分所得60%未満が貧困と定義)。約8人に1人の計算になるようです。
その貧困層に入ってしまう要因は「スイスの世界一の物価高」。
結果、仮にこのベーシック・インカム(年間3万ドル)が給付されることになったとしても、この貧困層から抜け出せるわけでもないので事前の世論調査では下記のように70%以上が「反対」との見方のようです。
<世論調査結果>
(出典:同上)
私の友人にスイス人がいますが、彼に話を聞くと、仮にベーシック・インカムが導入されたとしても、多くの勤勉なスイス人は今までどおり「働く事を厭わない」と言っていました。
そんなスイスですが「物価高」の要因があってか、ここ数年で「住みやすいランキングのランク」を落としてるというのも事実です・・・。
※世界で最も幸せな国ランキング(2016年版)〜幸福度とは?スイスが首位陥落!住む国を選択する時代〜 / 日本人海外居住者の資産運用方法 ※14,000人の海外居住者が選ぶ最終的な移住先(世界トップ10の住み良い国々)〜これから海外移住を考える人へ〜 / 日本人海外居住者の資産運用方法 ※海外で最も住みよい国トップ20カ国〜HSBC 調査から〜/日本人海外居住者の資産運用方法
最後に「スイス」といえば、弊社の河合がスイス出張に行っていたので、そのアップデート情報があります。併せてこちらも読んでみてください。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(新規オフショアファンドリスト(スイス出張より))』について
(カバー写真:Bloomberg)
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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