【ヘッジファンド情報】リスク(ボラティリティ)を抑えて運用するのが「ヘッジ・ファンド(オフショアファンド)」
こんにちは、眞原です。
今回は、ヘッジファンド(オフショアファンド)情報。
昨日も「ヘッジファンド情報」を記しましたが・・・、
何かと、やり玉に上げられるのが「ヘッジファンド」です・・・・。
話題性やキャッチーさありますからね。
確かに、2018年のヘッジファンド業界全体として、トータルでのパフォーマンスは2011年以来芳しく無かったです。
<ヘッジファンド 2011年以来の最悪年だった2018年>
(出典:Bloomberg)
実は今日、香港から来ている英国人のマネージド・フューチャーズ戦略系ヘッジファンドマネージャーとミーティングをしてきましたが・・・、2018年は「やはり全体として厳しかった年」との振り返りでした。
2019年はポリティカルリスク拡大で、ボラティリティの復活とそれに以下に対応できるかが鍵だそうです。
話題性としては、パフォーマンスが「悪かった」という方がキャッチーなんでしょうけれども、2018年は全体として「最悪だった」とはいえ、ちゃんとリターンを叩き出しているヘッジファンドもあるので(上のブログ記事と下の勝利者)、決して一概に「ヘッジファンド=大失敗だった1年」という訳ではないんですけどね。
<2018年 ヘッジファンド 勝利者ファンドマネージャー>
(出典:Bloomberg)
さて、そんなヘッジファンドですが、どうしても「リスク(上下のブレ幅)が高い」とか「株式資産よりもハイリスク・ハイリターン」とか勝手な思い込みが独り歩きしがちです。
果たして、そうでしょうか?
確かに高いレバレッジを掛けて運用しているような戦略のヘッジファンドは、上のような思い込みは当たっていますが、通常ヘッジファンドはその名前の通り、
リスク(ボラティリティ/上下のブレ幅)を
「ヘッジ(=回避)」する「ファンド」
なのです。
だからこそ、世界の大口投資家(平気で1億円、10億円投資するようなHNWI(個人超富裕層)や安定運用を望む機関投資家や保険会社や年金基金などのプロ投資家)も中長期で投資をするのです。
百聞は一見にしかず!
2018年12月単月と2018年でのパフォーマンス(下落率)を単純比較した場合
<過酷だった月(2018年12月)>(出典:Bloomberg)
見比べる点は、一番上の「Hedge Fund(ヘッジファンド全体)」と一番下の「S&P500(米国株式)」の下落率です。
<Hedge Fund>
12月:-1.97%
2018年:-4.07%
<S&P 500>
12月:-9.03%
2018年:-4.39%
確かに、どちらもマイナスなのですが・・・、運用においては「数字が全て」です。
結果を見ても分かるように、最も下落が酷かった12月単月でも、2018年通年においても「S&P500(米国株式)= 株式資産」よりも軽微なマイナス幅で済んだというのが「Hedge Fund(ヘッジファンド)」でした。
つまり、単純に株式資産だけのポートフォリオだと、大きく資産が毀損した結果ですが、ヘッジファンド資産を持っているとその下落幅が「マシだった/ヘッジできていた」ことになりますね。
だからこそ、個人投資家は「ヘッジファンド資産(オフショアファンド資産)」を総資産の中の一部ポートフォリオに入れておく必要があるのです。
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過去、消え続けてきた「リスク(ボラティリティ)= 儲ける機会」でしたが、2018年はファンドマネージャーがずっと待っていたそのリスク(ボラティリティ)が折々で突発的に現れました。
そのあまりに突発的なボラティリティ出現の結果、多くのヘッジファンドも対応ができずに結果、パフォーマンスが沈んでしまった2018年ということです。
2019年は、一定の想定ができるボラティリティが復活していく機運です。つまり、本来あるべきボラティリティの復活。
今年は各ヘッジファンドのマネージャーにとって「勝負の年」になることでしょう。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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