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【マーケット】2019年3月迄にマーケットクラッシュに繋がり得る「3つの大きなマーケットリスク要因 その②.」〜11/6米中間選挙の激震〜

こんにちは、眞原です。

今回は、前回↓に引き続き「2019年3月迄にマーケットクラッシュに繋がり得る「3つの大きなマーケットリスク要因 その②.」」です。

【マーケット】2019年3月迄にマーケットクラッシュに繋がり得る「3つの大きなマーケットリスク要因 その①.」〜サウジアラビアと米国の軋轢(石油危機勃発の恐怖)〜

さて、今回のマーケットリスク要因は「来る11月6日」です。

そう、それは米国で行われる、

「Mid-Term Elections(中間選挙)」の日

です。

(出典:Harvard Kennedy School)

今回の中間選挙は、いわばトランプ大統領就任後の実質的な

「トランプ政権、これまでの政策とその結果、+
(一部トランプ大統領の人柄)への是非
=米国民のトランプ大統領への国民投票」

を問う選挙で、トランプ大統領にとっては2020年11月3日に行われる次期大統領選挙に向けて、2期目を目指す大事な闘いです。

ということで、これまでのトランプ大統領の政治手法を見ていると、私個人的には、11/6までとにかくトランプ大統領が、国内外に向けての政治的なアピールを数多く行う結果、グローバル視点で見ても、ポリティカルリスク(+地政学的リスク)やマーケット変動リスクが高くなる、と踏んでいます。

例えば、

・中国への貿易戦争激化
・サウジアラビアへの政策判断
・FRBパウエル議長への批判
・対北朝鮮問題

などに対して、既にトランプ色(トランプ大統領+政権の政治的な思惑)が色濃く現れていますね。

なので・・・マーケット全体としては、私は今以上に「もっと荒れる数週間」かなと思っています。

ですから、個人投資家のみなさん、日々の上下変動でイチイチ慌てふためかないように心づもりしておきましょう。

 

さて、今回の中間選挙ですが、連邦議会議員と州知事(36州)の選挙です。

ざっくりまとめると、

<今回の中間選挙>
連邦議会議員の上院・下院(435議席)両方の議員を選ぶ選挙
36州の州知事選挙(2019〜2020年の大統領選挙への)

<現在>
上下院ともに共和党議員(トランプ大統領が率いる)が過半数を支配

<民主党の狙い>
下院で過半数議席(218議席)を獲得し、主導権の奪還を目指す(共和党から最低23議席を奪取する必要がある)

となり、

下院が、

<下院選・過半数218>(出典:BBC)

<下院選・過半数218>
全435議席が改選対象に

(Republicans/共和党)
Safe(確実):147議席
Seats they’ll probably win(優勢):51議席
Seats at risk(激戦):42議席

(Democrats/民主党)
Safe(確実):182議席
Seats they’ll probably win(優勢):10議席
Seats at risk:3議席(激戦)

また、一方の上院はこちら↓

<上院選・過半数51>
(出典:BBC)

<上院選・過半数51>
100議席中35議席のみが改選対象に

(Republicans/共和党)
Safe(確実):3議席
Seats they’ll probably win(優勢):2議席
Seats at risk(激戦):4議席

(Democrats/民主党)
Safe(確実):14議席
Seats they’ll probably win(優勢):8議席
Seats at risk(激戦):4議席

選挙なので(まして他国の・・・)選挙結果シミュレーションや予測をしても、全く無意味なのですが、米国の株式資産や米国資産で運用している個人投資家も多いはずなので、この選挙動向は見逃せません。

2017年3月にも書きましたね、トランプ就任演説時の状況とその後の想定↓

トランプ大統領演説を終え今後の米国やグローバルマーケットや為替動向や日本の事情をどう考えるか?

今回の中間選挙で、

仮に、共和党が上院の支配を維持し、

民主党が下院で過半数議席を獲得した場合どうなるか?

ですが、恐らく「政治的な膠着」が生じます。

トランプ政権が、何か政策を進めようにも、政府内で共和党民主党勢力が「拮抗」することになるで、政策運営に支障が生じ、合意できない、そして、政府機関の「閉鎖」が起こる可能性が高まります。

下馬評では(支持率調査が正しく、フェイクニュースでないならば)、

民主党が有利な選挙

として目されています。

加えて、民主党に追い風なのは「女性の立候補者が史上最多」になっている点です。

トランプ大統領は既に今回の選挙に向けて「女性軽視」で叩かれてしまっています・・・。

また、共和党議員から「38人の引退者(史上最多)」など。

中間選挙には、投票に行かない人が多いという傾向が強いのも気がかりですが・・・、結果いかんで米国経済やグローバル経済政治どうなるか?に影響してくるので、個人投資家は要注目です。

そして、今回わざわざ私がマーケットリスクと挙げているのは、中間選挙結果によって

”トランプ大統領の弾劾裁判の可能性が高まる”

からです(低い可能性ですが)。

現状、トランプ大統領がアレコレ乱暴に?Twitterで呟いたり、豪快に政策を進められてきているのは、

上下院で、共和党が過半数を占めている

からでした。

ちまりもし、今回の中間選挙で民主党が両院(この可能性は低い)、もしくはどちらかの院で過半数を勝ち取った場合には、トランプ大統領への大きな足かせ(抵抗勢力)になるということです。

例えば、民主党が過半数を勝ち取った場合で、議会の主要委員の決定権をとれば、今までのトランプ大統領のセクハラ疑惑、ロシアゲート問題などの調査へ動けるようになります。

さらに、下院で過半数をとれば、トランプ大統領への弾劾への求心力になってきます(※ただ弾劾手続きには上院議員2/3以上の賛成が必要なので、共和党議員がトランプ大統領を裏切らない限り実現しない可能性の方が高い)。

これから数週間、またトランプ大統領の周辺や政治動向は慌ただしくなっていくことでしょう・・・。

個人投資家のみなさんは、決して慌てることの無いよう事前に心しておきましょう。

むしろ、S&P500指数がさらに大きく下落する時に、海外積立投資(元本確保型)を始めるのは良い投資チャンス、判断になりますね。

ちなみに・・・・アメリカのカトゥーンで有名な”シンプソンズ”では、2000年3月時点で、トランプ大統領が描かれているのは有名な話ですが・・・

トランプ大統領は見事に2期は勤め上げ、

”2030年時点において、最悪の「前大統領」”

として描かれているのはここだけの話・・・。

トランプ大統領の第2章は大恐慌入り?それでも個人投資家は焦るべからず!

明日は、最後のマーケット「リスク要因」について記載します。

(covered by Harvard Kennedy School)



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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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