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【投資戦略】Barbarous Relic ゴールド資産/金関連企業株式への投資 〜マーケットのマネー流動性減少リスク+米国債クラッシュリスク〜

こんにちは、眞原です。

今回は、投資戦略について。

特に、海外積立投資やコツコツと積立投資している投資家にとっては、投資先のポートフォリオ(組入ているETF)やファンド見直し、さらには自分自身のポートフォリオ全体(有価証券、現物資産)を考える場合に役立つ情報です(Forbe記事から)。

今回記事で注目しているのは、

ゴールド(金)/ Gold

です。

(出典:Forbes)

米国金利が上昇しているにも関わらず(米国債に金利が付き始めているにも関わらず)、急に現物資産ましてゴールドについて書くと、

おいおい、眞原は気でもフレたか?

と思われる個人投資家も多いかも知れませんが・・・。こんな悪いパフォーマンスを出している資産なのに!(ちなみに2016年の上昇率トップはゴールド(ETF)でした。)

実は個人的に「ゴールド(金)資産(+ジュエリー)」は大好きで、昔から地味に「ゴールド・マーケット」は追い続けています(しかも、証券マン時代には、金関連のETFをひたすら当時のお客さんに勧めていて、11年のほぼ最高値付近で売り抜け利確した経験も多少影響しているかも知れません)。

さて、マーケットを見渡すと、とりわけ米国経済、米国株式、米ドル資産を中心に「絶好調」です。

一方で、中国を始めロシア、南米の一部、トルコや中東の一部などの新興国が、その米ドル資産を手放しつつあるのも事実で(中国は、今の米中貿易戦争で「米国債」を売り始める動きに出そうだとか、また一部で人民元建てで原油決済を始めた動きなど」)、「脱米ドル(アンチ米国市場主義)」のレジームチェンジを伺う動きも少しづつ活発化しつつあります。

背景には、トランプ大統領の「アメリカ第一主義(=ややアンチ・グローバリズム)」の動きも重なっているからですが、つまり、これまでの政治経済のレジーム(体制)に揺らぎが生じているというのも、冷静にグローバルな政治やマクロ経済、金融政策や金融市場を見ていて感じます。

まして、米国の金利が上昇していくということは、

米国債のコスト(金利)が殖えることに繋がるので、世界一「対外債務が多い米国」にとっては悩ましい問題

でもあります。

かと言って、「米ドル至上主義(基軸通貨)」という大枠の流れは代わりがたいと思っていますが、万が一トランプ政権下で米国債をチャラにするような政策を執って「今の米ドル」から「新米ドルへの衣替え(米ドル紙幣刷新)」などという荒療治がなされたならば・・・、そのときに価値を持つものは何か?とアレコレ想定すると、今の私は、やはり「ゴールド(金)」しかないなと思うのです。

世界で「米国債」の最大保有国はどこだ!(世界パワーバランスは通貨バランス)

さて、ゴールド資産(金資産)を見る上で、考慮に入れた方が良い今トレンドの5つの視点がこちら。

1.)<各国中銀の金融政策で緩和策から引き締めへ(緩和マネー供給サイクル終了へ)>
2.)新興国中央銀行が中心なり「ゴールド(金)保有率」を大幅に上昇(=米ドル支配構造への賭け/期待)
3.)米国債(債務)が目まぐるしく継続的に且つ急激に増加中
4.)普遍的な価値を有するゴールド(金)
5.)ゴールド買い時のシグナルが灯り始めた(2003, 2009, 2015-2016年参考)

それぞれを見ていくと、

1.)<各国中銀の金融政策で緩和策から引き締めへ(緩和マネー供給サイクル終了へ)>
(出典:Forbes)

過去の歴史上、中央銀行が金融引き締めをしているサイクル上、良き投資戦略は「ポートフォリオの一部にゴールド(金)や金に関連する株式(ETFやファンド)」を入れておくことだった

2.)新興国中央銀行が中心なり「ゴールド(金)保有率」を大幅に上昇
(=米ドル支配構造への賭け/期待)

2010年以来、中国、ロシア、トルコ、インド(インドは宗教上の理由が絡むが)の中央銀行(政府)が積極的にゴールド(金)資産を積みましてきている。また、昨年にはポーランドが9,000キログラムを積み増したというニュースを覚えている個人投資家も多いですね。

正直、日本のようにゼロ金利、マイナス金利、低金利が続いている状況下において、銀行預貯金なんかしても殖えないので、「絶対に価値を失わないゴールド(金資産)」に一部資金振り向けておくというのは、投資家として利口な投資戦略でしょう。

3.)米国債(債務)が目まぐるしく継続的に且つ急激に増加中

毎度、米国議会の予算審議で「財政面(予算案)」についての折り合いがつかずに「米公共機関がシャットダウンする」というニュースは恒例行事みたいになっていますが、その背景がこれ。トランプ政権になってから更に「債務増加」。

米国の金利が上昇すれば、当然「利払い」も増加するので、このまま繰越で払い続けられるのか?米国債はクラッシュしないのか?

という点にポイントが集まりますが・・・一応米ドルが基軸通貨、ましてコモディティ(原油/金)、各国の中央銀行の外貨準備金、中東テロリストが身代金要求するときは常に「米ドル」と高い米ドルニーズがあります。

さらに米国政府の信任という背景から「世界一安全な投資先としての米国債」があるので大丈夫だと信じていますが・・・、仮にもしその前提が崩れた時つまり、爆発しない「債券(債務)」は無いので・・・今後の米国債がどうなっていくのかやや心配です。

その時に信じられるのは、ユーロでも、日本円でも、中国人民元でもなく・・・私であれば「ゴールド資産」かなぁ・・・。

4.)普遍的な価値を有するゴールド(金)

日本人には経済危機や政治崩壊、通貨への不信任(ハイパーインフレ)というイメージを持ちにくい現象ですが、少なくとも世界(特に新興国)では、当然のように起きている事象です。

例えば、(8月末に私が行ってきた)トルコ(リラ)であれば年始から約50%も価値が下落(トルコリラ安)が続いていたり、南米ベネズエラでは数年前から経済危機が継続しています。結局、その国の「通貨の価値が著しく毀損もしくはゼロ近くになる(ハイパーインフレ)」が発生して、命を救ってくれるのは「普遍的な価値を持つ(価値保全)ゴールド」なのです。

特に経済危機下でのブラックマーケットでのゴールド取引価格は高騰するので、まさしく「命綱のゴールド」でしょう。

【為替】リラ資産大丈夫??トルコ・リラ大混乱!(エルドアン大統領とトランプ大統領の政治的な思惑)

ハンバーガー1個=18,000円、ホテル1泊=75万円!経済危機下のベネズエラ(通貨暴落(ハイパーインフレ))

5.)ゴールド買い時のシグナルが灯り始めた
(2003, 2009, 2015-2016年参考)

2003年、2008年、2015年後半〜2016年前半を参考にゴールド/シルバー・レシオ(下の青いチャート)によると、同レシオが「80pt」を越える時点でゴールド資産を買っているとそのタイミングからの上昇益を得られているという過去の歴史、つまりは良い投資機会、投資戦略に繋がっているという話。

さらに、

<ゴールド関連株式が過去20年で最も割安水準に>

ゴールド関連企業の株式は対S&P500指数と比べ、過去20年間で最も割安な水準に落ち込んでいるという状況。

海外積立投資で、ゴールド関連株式ファンドへ投資している個人投資家には吉報でしょう。

と、ここまで諸々「(珍しく)ゴールド資産」について記載してきましたが、いきなり田中貴金属などでゴールド現物を買うのにはハードルが高いという場合には、ゴールド関連のETFやゴールド関連企業株式ETFやファンドへの投資でも良いですね。

また、ゴールド関連のオフショアファンド(ヘッジファンド)で、プロのファンドマネージャーに任せて運用して欲しいということであれば、ゴールドをロング・ショートして運用しているオフショアファンドにも投資できます。

同オフショアファンドの詳細やFactsheet(運用報告書)をご希望の場合には、

こちら(「ロングショート戦略(金)」希望と明記)

から。

まとめると・・・、米ドル資産を中心に据えつつも、改めてこの激動のタイミングで、自分自身の資産ポートフォリオの見直し、投資戦略を考える上では、「ゴールド資産」「ゴールドマーケット」も確認してみては?



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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。

過去10年間に渡り年間平均10%以上のリターンをあげている海外の投資情報を、実名を用いて載せています(日本には存在しないファンドです)

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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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