【国家財政】学校では習わない個人金融資産1,845兆円と日本の財政赤字1,000兆円のカンケイ
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富裕層の資産運用, 気になるホットニュース(妄想・制度・規制)
こんにちは、眞原です。
今回は、気になるニュースと財政問題(日本円の信任)について。
先に結論を言うと、
今後もガンガン各種増税+社会保険料が課されてされていきます(「国の借金問題をセールストークとして」)
です。
昨日(2017/12/20) 日銀が発表した「2017年7−9月期の資金循環統計」によると、家計(個人)の金融資産が
9月末時点で、1,845兆円(対前年比+4.7%)と過去最高
になったようです。
<家計の金融資産1,845兆円、過去最高を更新 企業の現預金も最大>

(出典:REUTERS)
実に喜ばしいことです!
まちがないく「日本の個人(家計)のみなさんはお金持ち」なのです。
真面目に従順に一所懸命、サボらず日々働き、サラリーを得て、貯金をして、その結果が1,845兆円(株式や投信、不動産なども含まれますが、最も多いのは預貯金の943兆円)。
これほど、預貯金(現金)を貯め込んでいる国民は、世界中を探しても日本以外ありません。
またよくよく確認すると、株価上昇を背景に「家計(個人)」の金融資産そのものは増加していますが、その資金フローで見ると株式そのものは売却超が継続していて、その増加分のほとんどは「預貯金」ということを確認でいます。
つまり、株式(投資)売却→「預貯金」なので、金融庁や野村證券が声高に叫ぶ「貯蓄から投資へ!」の流れとは逆行する、
「投資から貯蓄へ!」
の流れが継続しているということです。
まさに、
ザ・キャッシュ・イズ・キング!!
が日本人マインドなのでしょう。
まして、それに目を付けているのが、「お上(政権、財務省、高級官僚、政治家)」です。
賢い彼らはやりたい放題でしょうねー。
単純な話ですよね・・・、まずはメデイアを介してこう報道すれば良いのです。
「お上(政権、財務省、高級官僚、政治家)」:
「日本は財政が逼迫しています!!1,000兆円を超える過去最大の借金があります!これを次の世代へ残して良いのでしょうか??いえ、今こそ痛みに耐えて『増税(消費税、相続税、所得税、出国税、森林環境税税もろもろ)』しかありません!!」
それに、反応して選挙にいく有権者たちは、
(お上が言うなら従う従順な)日本国民(有権者):
「そうかぁー、やっぱり日本の財政ピンチなんやな・・・(嫌だけど)増税は仕方ないか・・・。」
というのがザックリとした日本の構図でしょう。
「日本国の借金」が過去最高の1,057兆円、国民一人あたり約833万円の借金とのこと!益々の増税路線の中で個人資産を守る、築くには?
冒頭のように、日本国民(個人/家計)の資産は増加し続けています(現金が主ですが)。
<家計の金融資産推移(2004〜17年3Q)>
(出典:2017年第3四半期の資金循環(速報)/日銀HP)
金額別に見ると・・・、
<家計(個人)の金融資産>
全体:1,845兆円(前年比+4.7%)
現金/預金:943兆円(同+2.8%)
株式:198兆円(同+22.1%)※07年6月以来の高水準
投資信託:104兆円(同+16.3%)
保険/年金/定期:521兆円(同+1.2%)
つまり、「お上(政権、財務省、高級官僚、政治家)」は、
「日本の財政問題(国の借金)が1,000兆円を越えているし、約943兆円も持っている日本国民(家計)に対して増税をして(も大丈夫だとう)そして、その増税分で借金を返していく」
という考えのようです(でした)。
ただ先に行われた選挙では、財政問題は棚上げで、「子育てのために!」なんて聞こえのいい選挙トークをしていましたね。
選挙終了後には急に他の「増税」へカジを切り始めていますが!
そもそも、国の借金(赤字国債)を買い支えている主体は、
・日銀 ・都市銀行(メガバンク)、ゆうちょ銀、GPIF(年金基金)=個人金融資産943兆円 ・日本の生命保険会社
がメインです。
つまり、日本人の皆さんが、せっせと預貯金している「943兆円」は銀行口座にあるので、その銀行口座にある現預金を使って、都市銀行(メガバンク)は、日本国債(日本の借金)を買い支えているし、勿論いまは日銀が積極的に日本国債を買い支えているので「今の借金は国内で賄えている(消化でてきている)」のです。
<国債等の保有者内訳>

(出典:同上)
つまり、
銀行預貯金943兆円→銀行は日本政府の借金(国債)を買い支え→政府は日本国債(借金)は毎年乱発増加→にも関わらず、さらに政府は(借金を理由に)国民に対して「増税」+「社会保険料増加」
という正直勝手に政府によって借金が増やされ、日本人の個人はせっせと税金を収め続け、預貯金資金も借金買い支えに使われているという訳わからない状況になっています。
<一般政府の金融負債(借金)>

(出典:同上)
ということは乱暴ですが、
「お上(政権、財務省、高級官僚、政治家)」は、今後も、何かと理由をつけて今の借金1,000兆円から、さらに少なくとも「800兆円」の国債(借金)をする
予定だということです(そもそも返すつもりないでしょう・・・毎年雪だるま方式に増加しているんですから)。
まして(B/S的に考えれば)、
家計(個人)の金融資産約1,800兆円(約943兆円)を担保にしている以上、プラス800兆円の借金(赤字国債)は発行できると考えるのが妥当でしょう。
そしてなにより、日本人の大半は(特に退職者の高齢者世代は)、
預貯金が大好き、預貯金は安心/安全、そして、日本は破綻しない!
と信じているのですから。
政府(お上)は、日本国民(個人金融資産)は銀行にある1,800兆円(943兆円)を担保に(メガバンクが買い支え)、借金(赤字国債)を擦りまくり、日本銀行に買い支えさせている、そして増税していくという構図
です。
この日銀による国債買い支えの臨界点が意識されない限り、ハイパーインフレは起こらないでしょうし、円暴落も起きないと思います。
が、3つ言える点としては、
1.)金利が跳ね上がった時、上昇した時には加速度的に借金が増加する
→国債(借金)の利払いが増加するので、今の赤字国債(借金)水準から増加するのは目に見えています。
2.)943兆円の預貯金の大半を持っているのは、若い現役世代と比べると順番的にはこれから遅かれ早かれお迎えがくる高齢者世代(退職者世代)
→他界した後の預貯金(相続)では相続税で国の税収に=相続資金がそのまま同じように預貯金されないと、メガバンクが国債を買い支える資金が減少=国債買い支えの構図が壊れる
3.)財務省(高級官僚)と政治家による「日本の財政問題(借金問題)」をセールストークに、各種増税が今後も間違いなく継続していく
→正直そもそも「増税」は必要ないと私は思っていますが、どうせ通常通りに、今後も返す見込みのない且つ増加し続ける日本国債(借金)については、数十年内最終的には国民の家計個人金融資産と日本の借金をガッシャーンコして「ガラガラポンで借金を帳消しにする」のでしょう。
「日本」という国のリスク(借金、増税、地震、原発、少子高齢社会など)から「個人資産」を守る方法は早めに実行する方が良いと思っています。
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