オフショアファンド&海外積立投資 ただいまシルバー会員無料キャンペーン中

著名投資家ジョージ・ソロス氏の「シムズ理論」の薦めを拒否した麻生太郎財務相

公開日: : 最終更新日:2021/02/09 気になるホットニュース(妄想・制度・規制)

こんにちは、投資アドバイザーの真原です。

今回は、本日9日参院財政金融委員会で麻生太郎財務相が答えた答弁について。

<「物価水準の財政理論」(通称シムズ理論)提唱者のシムズ教授>(出典:日経電子版 01/2/2017)

今回、麻生大臣の答弁に上がった「シムズ理論」はヘリコプターマネー(ヘリマネ)?

麻生太郎大臣が委員会で問われたのが、ここ最近話題となっている「シムズ教授による経済理論(シムズ理論)」について。

ノーベル賞経済学者のクリストファー・シムズ米プリンストン大学教授(上写真)が、1990年代の半ばから唱えている「物価水準の財政理論」がこの「シムズ理論」と呼ばれています。

金融政策や金融理論の話しなので、このブログだけで詳細に書ききれる訳もありませんが、

ザックリ簡単に言うと、

将来の増税(例えば、消費増税8%→10%へ)や歳出削減(社会保障費削減など)を封印して、人々のマインドにインフレ(物価上昇)の到来を確信させて、人々の消費行動や企業による設備投資を促すのが特徴。これにより、実体経済もインフレになれば、政府としては税収が増えて、国の借金(国債発行残高)も目減りするので、財政問題も立て直しやすくなる

という「金融政策に頼るのではなく、財政が物価の水準を決めるという理論」です。

もっと言えば、

今のように金利がゼロ金利(=むしろマイナス金利に張り付き)人々のマインドと実体経済がデフレ脱却への金融政策の効果が無くなった時に、物価水準を決めるのは財政政策である!という考えを元に、歳出の拡大と減税を実施すべきだという話しです。

<シムズ理論は「ヘリマネ?」に対するシムズ教授の回答>

(出典:日経電子版 01/2/2017 一部抜粋)

さて、今回麻生大臣は、このシムズ理論は「ヘリコプターマネー(ヘリマネ)」にあたる、という理由から、

「私が大臣の間、内閣にいる間、ヘリマネ、シムズ理論は採用しない」

と言い切ったそうです(どうせ官僚が準備した答弁書を読み上げただけなんだろうなぁーと思いますが・・・)。

※ヘリコプターマネー(ヘリマネ)発動は日銀破綻へのトリガーに?(2018年〜2030年の日本国債クラッシュ懸念=円資産価値の減価)/制度・規制・法律・金融政策

ちなみに、米著名投資家でビリオネアでもあるジョージ・ソロス氏が来日した際に、この「シムズ理論」を麻生大臣に薦めたそうですが、

「無責任なあなた方と異なり、私は1億2,000万人の国民に責任がある」

といって拒否したそうです・・・。

・・・ということは???

シムズ理論は採用されないので、裏を返せば今の政策路線をそのまま進むので、

・赤字国債増発は継続(財政悪化は止まらず)
・消費増税や他の増税も継続
・社会保障、公共事業、軍事、教育、公務員の人件費などは継続拡大(歳出拡大)
・ゾンビ年金制度も継続

などは変わらないということですね。

正直、いっそ一旦デフォルトやハイパーインフレにしてしまって(ガラガラポン)、今生きている世代が負担や痛みを負ってしまった方が(それを誰も望まないのでツケが後世へ延々と押し続ける社会&経済構造)、将来の日本の子どものためと思うのは私だけでしょうか・・・。

※年金カット法案採決!「ゾンビ年金制度」で将来は安心か?/みんなの年金問題

とは言え、歴史を振り返ればいつの世のもどの国も政治家&官僚は国民を裏切るのが当然なので、「シムズ理論」のみならず、他にも政府官僚が討てる手は様々あることでしょう。

※現在の日本において戦後直後の「ハイパーインフレ」と「預金封鎖&新円切替」と「財産税」は杞憂か? / 財政問題

個人個人が、国(政治家や官僚の決める政策)に頼らず、(むしろ国と自分の資産を切り分けて)自分の資産は自分で分散して守るように心がけたいものです。



スイスプライベートバンク入門書(マニュアル)を無料進呈します

日本のプライベートバンクではありません。
本場スイスの本物のプライベートバンクを開設するノウハウをまとめました。

日本という地政学的リスク、破綻リスクから大事な金融資産を逃避したい、5000万円以上を世界トップの資産運用で増やしたい、という方はご一読ください。

関連記事

銀行家の中のビリオネア銀行家デイヴィッド・ロックフェラー逝く〜世界パワーバランスの行方〜

こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回はビッグなニュースを取り上げます。 まず、

記事を読む

解散総選挙前、今の痛みの先延ばしは未来のこどもや自分の果実の切り売り(ツケ)

こんばんは、眞原です。 もう3年以上も日本の紙媒体の新聞記事を読むことは無かったのですが、2日

記事を読む

【マーケット(日本)】2018年マーケット−平成最後の「大納会」と殖えない日本人の資産、そして20年後への「老後不安」

こんにちは、眞原です。 本日、日経平均株価(日本株マーケット)の年内の取引が終わりました。

記事を読む

短期は意味なし?2015年度みんなの年金(GPIF)は、5兆3,098億円のマイナス運用(自分でも年金プラスアルファ老後資金準備はいち早く!)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 本日8/3の内閣総辞職(

記事を読む

【金融政策】今後15年先も今の日銀の金融政策(日銀異次元緩和策)が続かない場合、即ちソレは「日本円(JPY)の死」を意味するであろう

こんにちは、眞原です。 今回は、金融政策と今後考えられうる「日本経済」「日本円(JPY)の価値

記事を読む

要注目のパウエルFRB新議長体制スタート(日本時間28日0時)!米株、為替、債券のボラティリティ復活期待!

こんにちは、眞原です。 今回は、マーケットと金融政策について。 日本時間の今晩夜中(あと

記事を読む

次期FRB議長はGary Cohn(ゲイリー・コーン)氏が最有力!

こんにちは、眞原です。 POLITICOという米国のジャーナリスト会社が大きく報じた次期FRB

記事を読む

追加の社会保険料率0.1%で「こども保険」実現へ?

こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回は「資産運用(投資)と社会事情の関係」です。

記事を読む

J-REITの官製相場第2弾!金融庁指導で今度は地銀が買い漁る!個人投資家は要注意!

こんにちは、眞原です。 今回は、J-REITに投資している個人投資家への情報です。 ここ

記事を読む

高齢の親や家族が持つ金融資産を凍結させいない方法は?(認知症からの資産防衛)

こんにちは、眞原です。 今回は、資産運用+資産防衛の方法論について。 特に高齢のご両親(

記事を読む

  • リアルタイム無料コンサルティング受付中お申込みはこちら

  • 『最新投資情報』と 『オフショア 投資情報』を具体的なファンド名を 用いて公開中。

      メールアドレスを入力後『登録』を押してください。

    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

    • k2-holdings.jpg
      k2-investment.jpg
      k2-assurance.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      goldmember_banner.jpg
      生命保険相談バナー
    PAGE TOP ↑