野村證券発表、2017年のマーケット・リスク(グレー・スワン)10項目
公開日:
:
最終更新日:2021/02/09
気になるホットニュース(妄想・制度・規制)
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。
今回はマーケット(世界)情報で、野村證券による「グレー・スワン(Gray Swan)リスク10項目」です。
(出典:Market Watch)
年末年始になると、大して当たらない「予測」や「推測」がマーケット関係者を中心に相次いで発表されていきます。
とは言え、金融機関の看板を背負って各アナリストやストラテジストは叡智を集結させて「その予測」をはじき出しているので、個人投資家も頭の片隅には置いておきたいものです。
ちなみに、私が2016年年初に想定していたビックリ予想(逆に「発生したら驚き」)がこちら↓
※2016年ビックリ予想(ー短期株価予測と為替予測は単なるギャンブルー)/マーケット(世界)
※波乱要因、十分あり得えるトランプ大統領誕生!?(〜2016年のビックリ予想の的中率が上昇中〜)/投資と社会事情の関係
6月にあったBrexit(英国のEU離脱を問う国民投票)や11月の米大統領選挙は「切った張った(2社択一の丁半博打)」なので、後付理由でなんとでも言えますね(苦笑)。なので、正直このような予測はほとんど意味をなさないと思ってはいますが・・・。
それでは、今回の野村證券の「2017年のグレー・スワン10のリスク項目」を確認しましょう。
野村證券発表の2017年「グレー・スワン」10リスク 1.)ロシアの軍事行動リスク
2.)米国の生産性の急上昇
3.)人民元の変動相場制導入
4.)英国EU離脱(Brexit)からの離脱
5.)新興国市場の資本規制
6.)日本のインフレ率急上昇
7.)清算機関の危機
8.)トランプ次期大統領とFRB(米連邦準備制度理事会)との対立
9.)アベノミクスの頓挫
10.)現金の時代の終わり
野村證券のアナリストによると「どれも野村證券の基本シナリオではない」とのことですが、「確率は低くとも一度起きればインパクトの大きなイベントとなる」ということのようです。
私個人の意見としては、2017年どうこうというよりもそもそも、今の各国の政治動向そしてマーケット推移を考えるにあたっては、まず全ては19世紀頃からの歴史、経済、地理、宗教、富裕層動向(特に欧州&米国のファミリー)から紐解いていく必要があると考えています。
今の世界パワーバランス(例えば、米ドルが基軸通貨なのも、日本の財政がなぜこれほどひどい状況なのか、欧州統合も然り)全ては歴史のチェーンに過ぎません。
だからこそ日々や目先の為替動向、株価動向、金利動向に一喜一憂するのではなく、過去からの大局観を持った上で様々想定し「1.分散」「2.リスクヘッジ(回避)」「3.どんなことがあっても投資し続ける」という考え方が個人投資家にとって大事だと思います。
※戦争(有事)、ハイパーインフレ、資産課税、デノミネーションからの「資産防衛方法」とは?(「タンス預金?米ドル?金?」)
さて、2016年も残り僅かですが、まだまだマーケットは大きな動き(ボラティリティ)となることでしょう。
個人投資家は2017年を見据えながらも、改めて資産運用について考えるタイミングではないでしょうか。
オフショア投資入門書(マニュアル)を
無料進呈します
オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
関連記事
-
「永久債」や「50年債」とは?(くすぶり続ける日銀ヘリマネ出動と高齢化社会日本の国債問題)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今日は日銀金融政策決定会
-
トルコ・リラ債やアムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコ・リラコース)に投資している個人投資家の判断
こんにちは、眞原です。 今回は、為替トルコ・リラに関して。 日本人の個人投資家も「トルコ
-
【制度】米中貿易戦争の終着点は「米中版プラザ合意か?」(人民元切上げへ?)
こんにちは、眞原です。 今回は、為替「制度」のお話し。 私の誇大妄想にどうぞお付き合いく
-
IMFから安倍政権の構造改革(日本の財政問題や黒田日銀の金融政策)への警鐘!間違いなく増税は継続路線!その中で年金プラスアルファの個人資産を築く重要性!
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は「日本の財政問題」
-
【富裕層情報】国税庁PTメンバー増員で「富裕層への課税網」は拡大 〜資産保全/フライト攻防戦〜
こんにちは、眞原です。 今回は「富裕層に関する情報」。 私も仕事柄、世間一般的に言われる
-
【年金問題】現代版の「護送船団方式」に歓喜する銀行と今後も試される「投資アドバイザー」のアドバイスと金融サービス
こんにちは、眞原です。 今回は、気になるニュースとみんなに関わる「年金問題」について。
-
【独り言】全ては、”トレード・オフ” 〜テック企業によるユーザープライバシーの扱い〜
こんにちは、眞原です。 今回は、独り言。 日本人のユーザーも多い米国のテック企業サービス
-
ハンバーガー1個=18,000円、ホテル1泊=75万円!経済危機下のベネズエラ(通貨暴落(ハイパーインフレ))
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は、世界マーケット(
-
味の素を7年ぶり値上げ!実質賃金が上がらず物価が上がるという悪いシナリオへ進む日本経済。必ずやってくる老後資金の確保をしていますか?
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 日本の食卓のお供にある「
-
1ドル=125〜130円は真空地帯。6/10、虚を突いた黒田日銀総裁発言で円高ドル安へ。今後の為替推移は?
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。今回は為替動向について。昨日(6