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「ニッセイJリートファンドとグローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)への投資」について

公開日: : 最終更新日:2021/02/09 日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回Q&A形式で資産運用情報をお伝えします。

<Q.>(10/27)
「ニッセイJリートファンド」と「グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)」というファンドを銀行から勧められています。

迷っています。今後の見通しなど含めてアドバイスお願いいたします。

よくあるパターンですね。

銀行員や証券マンから「今のタイミングでオススメです」というセールストークです。基本的に投資信託(ミューチャル・ファンド)に「今の旬」という判断を下に投資するということはほとんどありません。そのファンドの運用が上手ければいつ投資しても良いですし、パフォーマンスが悪ければ早く損切りをしておくということが重要なのです。

※資産運用初心者が抱える、5つのあり得ない誤った考え方について(その2.)/資産運用の基礎

<A.>

はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
ご質問にお答え致します。

まず、それぞれのファンドの情報から確認しましょう。

※『ニッセイJリートファンド』月次レポート
「ニッセイJリートファンドとグローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)への投資」について2【基準価額】5,778円(10/26時点)
【純資産総額】3,050億円
【分配金累計額】6,910円
【分配金/月々】40円

運用開始から9年で年間平均リターン約2.6%程度で推移しています。分配金の80%程度は過去のリターンからの取崩となっているのでパフォーマンスが上がらない限りは単に基準価額の下落要因でしかなく、中長期的にリターンを上げて運用されていく見通しは厳しいでしょう。

日銀が金融緩和によってJリートを買い支える構図で過去1年程度は堅調に推移してきたJリート市況ですが、追加緩和がなければ上昇しがたいマーケット環境というのはイビツな状況にあるのは言うまでもありません。

ただ、恐らくもう1度どこかのタイミングで追加金融緩和をせざるを得ない日本の金融政策なので、短期的な上昇はあると思います。ただ、これは上げ下げに賭けるギャンブル思考なので、資産運用の観点からは全く良いとは思いません。

年間平均リターンで2.6%程度なので決して運用が上手いファンドということではありませんね。

次に、

※『グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)』月次レポート
「ニッセイJリートファンドとグローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)への投資」について1【基準価額】9,753円(10/26時点)
【純資産総額】3,528億円
【分配金累計額】12,927円

また併せて商品性についてはこちらもご一読ください。

※『グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)〜TPP大筋合意によるバイオ医薬品関連企業への影響〜/三菱UFJモルガン・スタンレー証券)』について

2004年の運用開始以来、年間平均リターンとしては7.5%程度なので相対的に順調な運用が出来ているファンドです。やはり毎月分配型でない点がパフォーマンス推移を堅調にしています。

今後の見通しとしては、2016年米国大統領選挙に関して正直、不明瞭な点です。
現時点で民主党ヒラリー候補が有力(他に対抗馬がいないという消去法的な理由)ですが、毎回大統領選挙を確認していて分かりますが、幸先良く人気な候補者に限って最後の大統領氏名候補選びの際に人気が失速し苦戦を強いられる傾向があり、毎度の事と考えれば今回もその同じ轍を踏むのではと推測しています。なので正直、現時点でどうこう判断するのは困難です。また大統領選挙後の経済は変化に富むので、投資先に関してはその後に考える方が良いというのが結論です。

また、むしろこのファンドに関わる点としては、TPPですね。TPPで医薬品(バイオ関連)は米国の輸出に占める割合が低いものの、今回の大筋合意によってバイオ医薬品開発データ保護期間が最短5年、最長8年と米国が主張していた12年となりませんでした。これが意味するのは、今後短期間でバイオシミラー(バイオ後続薬)の製造が可能となり、高額バイオ医薬品を提供する企業にとってネガティブになるということです。具体的にこの投資信託でいえば、組入銘柄上位のブリストル・マイヤーズ スクイブ、メルク(ともに新型がん治療薬)、セルジーン(大手バイオ)の株価推移にはネガティブに働くと思います。

結論として、TPP発効によりこれら銘柄が上位を占めている以上、このファンドにとって以前よりもパフォーマンス環境は厳しくなると思うので、今から積極的に投資してよいファンドとは言えないと思います。



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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。

過去10年間に渡り年間平均10%以上のリターンをあげている海外の投資情報を、実名を用いて載せています(日本には存在しないファンドです)

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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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