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【ヘッジファンド(オフショアファンド)情報】欧州ヘッジファンド業界の運用資産は約75兆6,000億円(5,870億ユーロ)へ回復

こんにちは、眞原です。

今回は、ヘッジファンド(オフショアファンド)情報。

英国の調査会社Preqinの2018年版レポート(2017年のデータ)が発行されていたのでそちらの情報から。

そもそも具体的に「オフショアファンド(ヘッジファンド)って何?」という人は、

まずは、

こちら(無料のオフショア投資入門書)

からご一読頂くとして・・・。

まずは、2015〜2017年4Qまでの四半期ごとのヘッジファンドへの資金流入状況がこちら。

<2015〜2017年4Qまで四半期ごとヘッジファンド資金流入状況>

(出典:Preqin)

確かに2年前の2016年はヘッジファンド(オフショアファンド)業界全体にとっては苦しい一年でした(全部、オバマ前米大統領のせい!!)。

ファンド解散(清算)や投資家からの投資資金の引き揚げが相次いでいたのが客観的な数字で見て取れます。

一方で昨年2017年には、Inflow(資金流入)がどの四半期でも見られ、

2017年ヘッジファンド全体の運用資産:+10%
2018年3月末時点での運用資産:5,870億ユーロ(約75兆6,000億円)

にまで達し、欧州のヘッジファンド業界全体の回復傾向が見て取れます。

新規投資総額は270億ユーロに到達

加えて、欧州ヘッジファンドのリターンはプラス9.1%/年、英国株式指数(FTSE)の2倍、また欧州株式指数(ユーロストックス)も上回るリターン成果を上げています。

また具体的に、どういったヘッジファンド戦略(投資戦略)のヘッジファンドにInflow(資金流入)していたのかがこちら

<ヘッジファンド戦略ごとのInflow>

2017年最も流入していたのが、

Multi-Strategy(マルチ・ストラテジー戦略):
+USD24.2Bn(約2.6兆円)

でした。

以下、

CTA(CTA戦略)
Macro Strategy(グローバル・マクロ戦略)
Event Driven Strategies(イベント・ドリブン戦略)

などが続いていきます。

さらに、戦略ごとに掘り下げている内容の分析がこちら

上のグラフで示されているのは、2017年通年での、

左上(3-3):戦略別
右上(3-4):ファンドサイズ(運用資産別)
左下(3-5):ファンドマネージャーの拠点別
右下(3-6):2016年と2017年パフォーマンス比較別

です。

ポイントとしては、欧州拠点のヘッジファンドは、過去10年でほぼ倍増している状況で、また資金流入では、欧州ヘッジファンド業界が北米ヘッジファンド業界よりも良い成果を上げたという2017年でした。

つまり、世界的に見ても「欧州への資金フロー(注目度)」が高くなっているというのは間違いない結果だったようです。

最後に、ヘッジファンドの戦略別、また他の類似したファンド(UCITsなど)との具体的なパフォーマンス(年間平均リターン、3年平均、5年平均、3年平均リスク、5年リスク)の詳細を確認します。

一番左端の縦数字:2017年1年間の各資産、戦略のパフォーマンス(画像クリックで拡大できます)。

右に目を移していくと、2016年、2015年、そして、3年平均リターン(3-Year Annnualized)、5年平均リターン、そして、3年平均リスク(3-Year Volatility)、5年平均リスクがそれぞれ縦の数字で記載されています。

ヘッジファンドを全く知らない多くの日本人投資家にとっては、「この素晴らしいリターン水準」がにわかに信じがたい事実なのかもしれませんね。

というのも、日本にはまともに欧州や英国のヘッジファンド(オフショアファンド)の情報が入って来ず、日本の証券会社や銀行はせっせと彼らの販売したいものを販売者として販売されている投資信託(ミューチャル・ファンド)が、「投資だ!資産運用だ!」と思い込まされている節があるからです・・・。

グローバル・スタンダードな資産運用の1つで、全体のリスクを抑える上で必ず資産の中に組み込んでおく方が良い資産(ヘッジファンド(オフショアファンド))が、

どれほど、

「リスク(上下のブレ幅)を抑えつつも、相対的に高いリターンを上げているか!」

という客観的なデータが示されています。

コレが、紛れもない事実です。

日本に中々まともな情報入ってこないものの、日本人投資家の誰もが投資ができる投資先=ヘッジファンド(オフショアファンド)というものが、世界の資産運用には存在しているのです。

2018年はどういった成果(パフォーマンス)を生み出すのでしょうか?

私も含め、オフショアファンドで運用している投資家の皆さんも楽しみで仕方ないことでしょう。



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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。

過去10年間に渡り年間平均10%以上のリターンをあげている海外の投資情報を、実名を用いて載せています(日本には存在しないファンドです)

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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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