ダイワで8月の個人向け国債（2017年8月3−31日）

こんにちは、眞原です。

今回は、大和証券から販売されている「8月の個人向け国債」について。

(出典：大和証券 HP)

今回の利率水準がこちら

10年変動金利：0.05%/年間（初回利率）
5年固定金利：0.05%/年間
3年固定金利：0.05%/年間

仮に、3,000万円を投資したとして・・・

5年満期で、1万5,000円/年間×5年
3年満期でも、1万5,000円/年間×3年

と冷静に考えても、投資時間に対してのリターンがあまりに低いので「投資効率悪すぎ」としか表現のしようがありません。

それ故か、投資額に応じて、現金のキャッシュバックがありますが、そのキャッシュバックを投資額に対して金利換算してとしても、たかだかコンマパーセントのお話でしかありません・・・。

キャッシュバックは、まるで「売れない国債を買ってもらうための目先のニンジン作戦」ですね・・・。

確かに「日本国（日本政府/日銀）が破綻しない＝デフォルトしない」限り、みんな大好き元本保証です。

もし投資家の皆さんが日本政府と自分の資産を同一化できるという話だったら、今すぐにでも持っている全資産を日本国債へ投資しても良いでしょう。それが、元本保証で、一番「安全/安心な投資先」なのですから。

また「限りある時間を投資非効率な投資先（日本国債）で投資しておいても良い」という投資家も投資しても良いでしょう。

ちなみに、このような「投資魅力が引く投資先/投資商品」を買ってもらうために、大和証券マンや野村證券マンなど証券マンや、メガバンク銀行員が営業先として考えるのは、例えば・・・

・証券会社のMRF（マネーリザーブファンド）や銀行口座で、一定のまとまった金額（＝1,000万円や3,000万円、1億円など）を単に現金で置いている
・過去に個人向け国債に投資したことがある
・定期預金や国債満期を迎えてまとまった現金が入っくる

という場合の人です。

そういう人の元には、

高確率で、営業電話がかかってくる

と考えておきましょう。

既に、銀行預貯金、日本の保険商品、日本株、日本の不動産などなど・・・「日本円資産」しかもっていない個人投資家が加えて「日本国債」を持つ場合には、さらに「資産の一極集中リスク」を取っているということに気づいていますか？

何よりも「資産（＋通貨）分散」が大事です。

日本株が資産としてダメな理由と日本国債クラッシュへの備えをしておいた方が良い理由